しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「波紋 警視庁失踪課・高城賢吾」  堂場瞬一 

2014年07月05日 | 読書
「波紋 警視庁失踪課・高城賢吾」  堂場瞬一   中公文庫     

ある事件で昇進の道を絶たれた阿比留は、法月の異動を止めようとせず、失踪課内部には亀裂が広がりつつあった。
腐る高城に法月は五年前に交通事故現場から消えた男に関する事件の解決を託す。
高城の調査が始まった直後、男が勤めていた会社で爆発事件が発生。
犯行声明には失踪した男の署名が記されていた!
     <文庫本裏カバーより>

高城賢吾シリーズ、第6弾







現在の失踪事件ではなく、5年前の事件の捜査。
捜査し始めた途端に、新たに事件が動き出す。
ひとつ捜査という形で動いたから、それが波紋のように広がって行く。
失踪の謎も大きく、面白い展開。
それぞれが抱えていた気持ちも丁寧に書かれていて、納得。
ただ、あまりにも愚かという人物もいて、それでも会社は成り立つものなのかと不思議。
事件の結末も、大人が考える事としてはどうなのだろうと。
確かに今回の犯人は、捜査中からあまりにも稚拙と言う評価だったが。
まあ、現実にも信じられない事が起こる。
年を取っても、大人とは思えない思考の人もいる。
あながち無いとは言えないか。
そして、この事件に取り組んだことが、高城が次へ段階へ進む決意になる。
今一つ、好きになれない人物だったりするが、先の展開も気になる。


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