しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「三本の緑の小壜」  D・M・ディヴァイン 

2015年01月22日 | 読書
「三本の緑の小壜」  D・M・ディヴァイン   創元推理文庫    
 Three Green Bottles        山田蘭・訳

夏休み直前、友人と遊びにいった少女ジャニスは帰ってこなかった―。
その後、ジャニスはゴルフ場で全裸死体となって発見される。
有力容疑者として町の診療所に勤める若い医師ケンダルが浮上したものの、崖から転落死。
犯行を苦にした自殺とされたが、やがて第二の少女殺人事件が起こる。
犠牲者はやはり13歳の少女。
危険さとわかっていたはずなのに、なぜ殺人者の歯牙にかかってしまったのか?
真犯人への手掛かりは思いもよらぬところに潜んでいた…。
      <文庫本1ページ目より>







一人称で語られる物語で、その語る人物が変わって行く。
始めが最初の被害者のジャニス。
だから余計に事件に衝撃を受ける。
今回は、わりと早い時に目星を付けた人物が犯人だった。
この人が、と思って読んでいくと気が付く事も。
しかし、動機は分からなかった。
人の心理は色々で、分かってからも理解出来るとは限らない。
少女たちの気持ちは、ストレートで優しさも残酷さも、都合のよさも。
心理をよくとらえていると思う。
他の子から、ちょっと違うと思われるシーリアも、本当はそんなに変わりはないのだと。
大人の接し方が、大きく子ども同士の係わり方に影響を与えてしまう。
大人がレッテルを貼ると、子どももそれを見てしまうのだろう。

人間、みんな違う。
欠けている所や不足の所ではなく、良い所を見てあげたら良い。

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