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しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「一年でいちばん暗い夕暮れに」 ディーン・クーンツ 

2010年08月10日 | 読書
「一年でいちばん暗い夕暮れに」 ディーン・クーンツ   ハヤカワ文庫NV
  THE DARKEST EVENING OF THE YEAR   松本依子/佐藤由樹子・訳

エイミー・レッドウィングは、ゴールデン・レトリーバーのレスキュー〈ゴールデン・ハート〉を運営していた。
ある日、恋人のブライアン・マッカーシーと救護に向かい、ニッキーと言う名の不思議なゴールデン・レトリーバーと出会う。
虐待していた男は、家族にも暴力を振るっていた。
エイミーは、知らせてくれた妻のジャネットと2人の子どもジミーとテレサも保護する。
犬にニッキー名付けたのはテレサで、それは「ずっとその名前だったから」と言う。
ブライアンは、別れた妻との間で悩みを抱えていた。
同じ頃、ハローとムーンガールと言う名のカップルは、放火を重ねていた。




エイミーとブライアン、ハローとムーンガールの2組のカップルが対決する物語。
始めから、2つのカップルの物語が平行に進むが、エイミーたちの方がメイン。
なので、片方はただ不審な人物で、少々浮いた感じがした。
エイミーの方はニッキーを中心に、ゴールデン・レトリーバーのことが書かれる。
犬は飼ったことはないが、読んでいて想像出来る。
そして、ニッキーの不思議さもあり、ファンタジーな感じもある。
最後にそれまでの伏線が結びつき、色々なことがわかり物語は加速する。
分かって見ると、ハローとムーンガールは、かなりグロテスクな2人。
人間の道から外れている。
エイミーの性格も、事件の前と後ではがらりと変わった事が分かる。
度胸があって強いエイミーだが、暗い影があるのが分かった。
ニッキーも大事な役ではあるが、もっと大々的に活躍するかと思っていたら、そうでもなかった。
ファンタジーぽいのだから、ニッキー天使と人間の悪魔の戦い、が見たかったかも。

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