しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「アマンダの影」 キャロル・オコンネル  

2006年05月22日 | 読書
マロリーが他殺体で発見されたと聞いて、ライカー巡査部長が駆けつけると、それはマロリーのブレザーを着た別人だった。
停職処分中だったマロリーは、この殺人事件を担当することで復帰する。
被害者の名前はアマンダ。その部屋に残されていたのは未完の小説と緑の目の猫一匹。アマンダの仕事はフリーのデータ調査だった。
マロリーは名簿から、アマンダと高級コンドミニアムの住人とのつながりを見出す。
容疑者は3人。マロリーは、そのコンドミニアムに潜入する。
チャールズ・バトラーは、超能力で鉛筆を飛ばして、継母を殺そうとしていると疑われている少年、ジャスティンの能力を見極める仕事を引き受け、ジャスティンとの面接を繰り返していた。

マロリー・シリーズ第2弾。
第1作の「氷の天使」の時より、マロリーのことが良く分かり、すっかりファンになった。
と言うか、マロリーの周りにいる人物とマロリーの関係(会話や心情)がなんとも言えず好きだ。
マロリーを愛情深く見守る、マーコヴィッツの旧友達と、ポーカーフェイスの出来ない、チャールズ・バトラーの関係も凄く魅力的だ。
「氷の天使」は事件の方に気持ちが行ったが、今回は事件もそうだが、人物を読むのが楽しかった。
メインの事件の他にチャールズとジャスティンのことや、マロリーの過去も少し分かる盛りだくさんな内容。
これからのマロリー・シリーズを読むのが楽しみだ。
今回は猫のノーズの心情も書かれていて、それも面白い。

竹書房「ふたつの影」の新訳

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大相撲五月場所  優勝は白鵬 | トップ | 「クリスマスに少女は還る」... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事