しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「死者は眠らず」   ジェフリー・ディーヴァー他23人

2015年09月11日 | 読書
「死者は眠らず」   ジェフリー・ディーヴァー他23人    講談社文庫    
 NO REST FOR THE DEAD           北沢あかね・訳

現代アメリカの人気作家26人が、章ごとに執筆して1つの犯罪小説を書きあげた!ミステリー。

ジェフ・アボット  ロリー・アームストロング   サンドラ・ブラウン  トマス・H・クック  ジェフリー・ディーヴァー
ダイアナ・カバルドン  テス・ジェリッツェン  アンドリュー・F・ガリー  ピーター・ジェイムズ  J.A.ジャンス
フェイ・ケラーマン  レイモンド・クーリー  ジョン・T・レスクワ  ジェフ・リンジー  ゲイル・リンズ  フィリップ・マーゴリン
アレクサンダー・マコール・スミス  マイケル・パーマー   T・ジェファーソン・パーカー  マシュー・パール  
キャシー・ライクス  マーカス・セイキー  ジョナサン・サントロファー  リザ・スコットライン  R・L・スタイン
マーシャ・タリー  
アンドリュー・F・ガリー/ラミア・J・ガリー 編

2000年8月。
ローズマリー・トーマスは夫クリストファー殺害の罪で死刑になる。
クリストファーはローズマリーを裏切り、不仲になっていた事は公然の事実だった。
クリストファーの遺体は、ドイツ歴史博物館で、“鉄の処女”と呼ばれる拷問装置の中で発見される。
それは、サンフランシスコのマクフォール美術館に貸し出して返却された物だった。
トーマス夫妻は、その美術館の学芸員だった。
この事件を捜査したジョン・ナン刑事は無実を訴えるローズマリーが罠に嵌められたと思っていた。
しかし、証拠や証言により罪が確定する。
それから10年後の2010年。
ローズマリーの遺言により、追悼会開かれる。
一同が会する所で、ジョンは真相を暴こうとする。









すでに死刑になった女性の事件を、無実を信じた元刑事が探っていく物語。
現代と過去が交差して行く。
短い章の中で、思い入れが強いシーンが登場する。
そんな所が、リレー執筆の面白さなのかも知れない。
死刑になった女性への思いや、かなりおぞましい死体の発見シーン。
登場人物もそれぞれ胡散臭くて、犯人らしい人も一杯。
そして、犯人らしい人が犯人だった。まあ、一杯いたから。
謎が深い割には以外とあっさりとした解決で、伏線を張り切れなかったような。
やはり、そのあたりは難しいのかも知れない。
日本の作家さんによるリレー執筆のミステリーも読んだことがある。
こちらの方が一人の章が長かった為か、前に書かれた謎や意味ありげな事を上手く利用しいた。
今回の方が、少々物足りなさを感じた。
読んでいる作家もいれば、知らない作家も多い。
あまり明確に文体の違いとかわ分からないけれど、何となく違う雰囲気は感じる。


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