しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「戸棚の奥のソクラテス」   ルーシー・エア 

2012年08月20日 | 読書
「戸棚の奥のソクラテス」   ルーシー・エア        集英社
 IF MINDS HAD TOES           栗本さつき・訳

死後に哲学者が集まる〈イデアの世界〉。
そこでソクラテスとウィトゲンシュタインが「哲学は大衆に受け入れられるか」と言うことで賭けをする。
「真の哲学は大衆には受け入れられない」と言うウィトゲンシュタイン。
それに対しソクラテスは、「誰もが哲学を学ぶことによって人生がよりよいものになる」と。
平凡な人間を一人選び実践することになる。
ソクラテスの秘書のライラは、15歳のベンを選ぶ。
ベンはタオルがしまってある戸棚から、〈イデアの世界〉へ行く。
ライラに導かれながら、色々な理論をしている2人に会い、考えるようになる。






哲学とは、よく分からないものと言うイメージ。
しかし、これを読むと哲学は考えるけれど、結論が付かないもの。
全く反対の考えがあることを知り、そういうこともあるのかと受け入れる。
それが重要なのかも知れない。
同じものを見ても、その人によって感じ方は変わる。
同じ物を食べても、その味の感じ方は違う。
赤と橙色の堺はどこ。
大勢の命を救う為に、一人の命を奪うのはどうなのか。
そんな話題も出て来る。
ベンと一緒に、色々な議論を聞き、分かったような、混乱したような。
考えることの大切さは分かった。
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