しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「分身」  東野圭吾  

2012年09月05日 | 読書
「分身」  東野圭吾    集英社文庫

函館市生まれの氏家鞠子は18歳。札幌の大学に通っている。
最近、自分にそっくりな女性がテレビ出演していたと聞いた―。
小林双葉は東京の女子大生で20歳。アマチュアバンドの歌手だが、なぜか母親からテレビ出演を禁止される。
鞠子と双葉、この二人を結ぶものは何か?     
       <文庫本裏カバーより>






そっくりな2人の女性がそれぞれ自分の出生の謎を探っていく物語。
2人の行動が交互に書かれる。
その謎に対して、ストレートにテンポよく進んで行く。
無駄がないという感じ。
脇役の登場人物も、それぞれ思惑があり、それが分かっていく過程もミステリーな感じを盛り上げる。

しかし、育った環境が違えば、○○○○でも違いは出て来るのではないのだろうか。
それほどまで、同じになるのだろうか。
性格は確かに違う感じがする。
それは育った環境が確かに影響している。
しかし、顔や身体も環境の違いはあるだろう。
年を重ねた後の顔はその人の生き方を表してくる、というものだ。
親の気持ちと言うのも、実際どうなるのか。
産んだことにより、母性が生まれるというのは当然で分かる。
自分と密接な繋がりがある命に対しては、どうなのだろう。
嫌悪するのだろうか。
自分が失ってしまった、若さを持っているから。
これもきっと、個人差が大きい感情なのだろう。


テレビドラマであったので見る前にと再読するが、全然覚えていなかった。
東野さんを読み始めた頃で、まとめて読んでいた。
印象に残っているのもあるが、これは読んでいて、直ぐ先も思い出せなかった。
まあ、新鮮な気持ちで、2度楽しめたということだが。
大丈夫だろうか、自分。

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