しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「夏の夜の夢」 Studio Life

2006年10月02日 | 観劇
2006.9.7(木)~10.1(日)  シアターサンモール 
ウィリアム・シェイクスピア作/松岡和子・訳
<ストーリー>
 いつでもないいつか、どこでもないどこか。
父親に結婚の許しをもらえない、ハーミアとライサンダーは駆け落ちをする為に森で待ち合わせをする。
ハーミアの婚約者ディミートリアスはそれを阻止する為にハーミアたちを追う。
その後をディーミトリアスに思いをよせるヘレナが追う。
その森では精王オーベロンと王女ティターニアが喧嘩をしていた。
オーベロンは悪戯心から妖精パックに惚れ薬を取って来させる。これは眠っている時に目に付けると、目覚めて最初に見た人に恋するもの。
オーベロンはティターニアの目に付ける。               
そしてディミートリアスがヘレナに冷たくする様子を見ていたオーベロンはパックにその惚れ薬を渡し、ディミートリアスがヘレナに恋する様に命じる。
ところがパックは間違えてライサンダーに薬を付け、ライサンダーはヘレナに恋してしまう。
一方ティターニアはロバ頭の男、ボトムに恋をする。

<感想>
*今回はミュージカル仕立て。70年代のポップスに倉田さんが詞を付けて、ソロやデュエット、コーラスそして軽く踊る演出。
*歌はやはり専門ではないので、それなりかと思うが、数回見ると、始めより段々うまくなっているのを感じた。下手なアイドルも同じ歌を歌い続けているとうまくなるのと同じかな。は、ちょっと失礼かも知れない。
歌はとても上手な人もいる。林さんとか荒木さんとか。
そして、皆さん、上手下手より味がある。これはやはり表現力なんだろう。
*歌も踊りもそしてアクションも凄いパワーを感じる楽しい舞台だった。
 コメディの要素が強いのだけれど、しんみりとさせるシーンもあり、これがスタジオライフなのだろう。
*観る前に本を読んだが、はやり読むより観る方が何倍も楽しい。
*オープニングは妖精たちから。台詞もほとんど本と同じだが、一番違っていたのは、シーシアスとヒポリタの関係。本ではもう結婚する事に納得しているヒポリタだが、この舞台ではまだ迷っている。
自分の国を滅ぼした相手と結婚する事に抵抗があるが、気持ちはシーシアスに向かっている。その気持ちの戸惑いを自分の意思で囚われ人の立場に置いている。
大騒ぎの中にヒポリタの気持ちが入って、ちょっと雰囲気の違った感じになった。
最後は力いっぱい相手に恋する恋人たちを見て、気持ちを決めたのだと思うが。
*一番凄かったのはやはりアクション。これは女性には出来ない舞台だ。
歌も進化していたのと同じに、アクションや笑いを取る事も進化してた。アドリブの部分も多かったと思う。
*元気いっぱいの舞台を見るとこちらも元気をもらえる。そんな爽快な舞台だった。

※Wキャスト
Wはメインの、ハーミア・ヘレナ・ライサンダー・ディミートリアスと妖精のパックの4人。
ただパックの小野さんが途中で怪我(捻挫)をして、その間倉本さんが一人でしていたので、倉本パックを観る機会の方が多かった。

☆『Yippee!』は岩崎ハーミアのアクションが目を引く、大型チーム。
ヘレナも大きい(12ミリの差とか)ので、女性の二人がひっぱる感じ。
しかし、男性2人のキャラクターが普通ではないので、インパクトが強い。

♡『Wow!』は全体に可愛らしい。関戸ヘレナも可愛いと思えるし、松本ハーミアも可愛くて華奢。そして男性2人もわりと普通にいるかも知れないと思える。
歌はソフトな声質の人が揃った様で、デュエットはこちらの方がしっくりした。
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