しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「コラテラル」 2004米

2006年04月05日 | 映画
タクシー運転手のマックス(ジェイミー・フォックス)は、乗せた客(トム・クルーズ)に気に入られ、1晩で5箇所回って、朝の6時に空港に着く約束をする。
しかし、1箇所目で駐車して待っている時、人が転落してタクシーに激突する。
それは、乗客のヴィンセントが撃ったことのより転落した人だった。
ヴィンセントは殺し屋だったのだ。
死んだ人を車のトランクに入れ、脅かされながらヴィンセントの命じられるまま、車を走らせるマックスだが、少しずつヴィンセントに抵抗を始める。


ただクールとも違う哲学者のような殺し屋のヴィンセントがカッコイイ・・・と思ってしまった。
一見、殺し屋には見えないが、感情を出さずに淡々として冷酷な表情を見せる。そんな所が、ああ、やっぱり殺しやなんだと思わせる。
対照的にマックスはセラピストのような人間味溢れる人物。
この2人の対峙する様が面白い。緊張感の漂う、車の中の狭い空間での会話。
全く違う2人なのに、会話をしていくうちにお互いを知っていく(理解ではない)。
ヴィンセントの方はマックスに気持ち的に擦り寄っている感じがする。
マックスの夢を聞き出して、的確な事をずばりと言ったり、母親のお見舞いに行く時に「花を持っていくべきだ」と意見をしたり。
なんか面白いトムの殺し屋だった。
ただ、最後ビルの中を走り回ったり、地下鉄の中の追いかけっこは、今までの2人の関係からは、ガラリと変わってしまって・・・・。
もう少し違う、アクションではなく、頭を使った対決になればと思った。
射撃が優秀でも、アクションが得意とは限らないのではないだろうか。電車の後ろに飛びつくのは、ちょっと・・・。最後にアクションになるのは結構あり、またかーと食傷気味に感じる。

そして、ラスト。あれは死んだ振りで、ヴィンセントは起き上がって歩き出す・・・・などと言う事はなかった。(タミネーターではないって)
ちょっと期待したのだけれど、残念。


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