しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ウッドストック行最終バス」  コリン・デクスター

2016年08月26日 | 読書
「ウッドストック行最終バス」  コリン・デクスター  ハヤカワ・ミステリ   
 LAST BUS TO WOODSTOCK     大庭忠男・訳

夕暮れのオックスフォードのバス停で、2人の娘がウッドストック行のバスを待っていた。
なかなか来ないバスに業を煮やして、シルビアはヒッチハイクで行こうと車を止める。
迷っていたもう一人の娘も車に乗り込む。
そしてその夜、ウッドストックの酒場〈ブラック・プリンス〉の中庭の駐車場でシルビアの惨殺体が発見される。
捜査にあたるのはモース主任警部とルイス巡査部長。
バス停での目撃証言から、もう一人の娘が名乗り出て来ないのを不審に思う。







始めは捜査を言っても何もしていないように見えるモース主任警部。
頭の中だけで、色々考えている。
犯人像を作り、それを数字で表して結局1人になる所などは、コメディにも思えるが。
これに付き合って答えるルイス巡査部長も大変だ。
探偵でも刑事でも、必ず相棒がいるのは定番か。
それでも、それが事件を動かす切掛けになる。

登場人物は、それぞれ秘密があるから、真相を隠す。
なかなか先に進まず、進展が遅い。
しかも、モースは脚立から落ちて怪我をする。
なんだか余計な事が多いと思っていたが。
終り頃になって、意味がある事と分かって来る。
でも、もう少しテンポがあると良い。
モースの活躍は、どうなんだろうと思っていたら、最後に推理で犯人を当てる。
真相を語るシーンは、ああ成程と納得出来て面白い。
モースはプロファイリングしているのだ。


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