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しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「眩惑されて」 ロバート・ゴダード 

2007年10月29日 | 読書
プラハでガイドをしている歴史研究者、デーヴィッド・アンバーの前に一人の男が現れる。
それは、アンバーが23年前に目撃した幼い姉妹の誘拐・殺人事件の元担当刑事、ジョージ・シャープだった。
イギリスのエイヴバリーで起こった事件で犯人は逮捕されていたが、シャープあてにジュニアスとの署名がある手紙が届き、犯人は他にいることを告げていた。
アンバーは18世紀の謎の投書家ジュニアスについて調べていて、事件当日その場にいたのも、ジュニアスが絡んでいたからだ。
そして、アンバーの亡くなった妻は、事件の姉妹の子守をしていた。
アンバーはシャープの手助けをする為にイギリスに戻る。



ゴダード得意の、過去の実在する歴史上の人物の謎を絡めながら、過去の誘拐・殺人事件を解決していく物語。
最近のゴダードの中でも面白かった。
主人公が謎の美女にふらふらと操られ行動しているところではないところも、好感が持てた。
辛い過去を背負っているのだが。
ラストにある父親の長い謎解きといえる言葉があるのだが、父親として子どもを思う気持ちが伝わってきて辛い。
時間を戻すことが出来たなら、と本当にそう思ってしまうだろう。
今回登場した歴史上の人物、ジュニアスは知らないが、歴史を調べるのも面白いと思う。
何年も前の事件が調べだした途端に動き出すというのも、ちょっと無理があることもあるが、ゴダードはストーリーがしっかりしていて、大丈夫。
ただラストが、以外というより、それで大丈夫ってちょっと気になるが。

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