「パパ、ママ、あたし」 カーリン・イェルハルドセン 創元推理文庫
Mamma、Pappa、barn 木村由利子・訳
ハンマルビー署の刑事ペトラは、公園で凍えきった赤ん坊を発見した。
近くにはひき逃げの被害にあったらしい、母親と思われる女性の死体が。
警察が捜査を開始しようとした矢先、一本の電話が入った。
フィンランドフェリーの船内で十六歳の少女が絞殺体で見つかったという。
犯人は恋人か、行きずりの男か。
子供をめぐる二つの事件は、意外な展開を見せる。
<文庫本裏カバーより>
ショーベリ警視シリーズ第2弾
シリーズ第2弾は、前作よりずっと面白かった。
刑事チームにも馴染みが出来、それぞれの生活も話も邪魔に感じなくなる。
2つの事件を2チームに分かれて追う形だが、どちらもテンポよく進んで行く。
それに加えて3歳のハンナと老婦人バルブロの活躍も、ハラハラドキドキでインパクトがある。
早く早くと、一緒になって気が急いた。
ビョーンの存在も不思議だった。
どうして、そういう事(電話や鍵の事)が出来るのだろう、と。
よく考えれば思いついたかも知れないが、全く気が付かなかった。
良く出来た物語で、先が気になって一気読み。
それにしても、最後に分かった犯人は、なんて奴なのだろう。
人を殺しても何とも思わず、それどころか自分の欲望を満たすために利用しようとする。
余りの酷さに呆れてしまう。
今回は犠牲になるのが子ども。
バルブロが言っているように、昔とは違う環境の変化も問題なのだ。
前作から続く、無関心の問題とも関係してくる。
ただ危険な人物も確かに周りにはいるので、自分を守る必要もある。
難しい時代だ。
事件は解決しても、問題を抱えている人たちがたくさん残される。
日常が続いていくということだが、それぞれどうなって行くのだろうと気になる。
刑事のプライベートも色々だが、ショーベリの気持ちだけは良く分からない。
夢に影響されて始まったようなマギットへの思いも、何か意味付けされるのだろうか。
それでも、浮気は駄目だ。
そして、ジャマール・マハドが正義の人でありますように。
すべてが明らかにされるだろう次作を読むのが待ち遠しい。
Mamma、Pappa、barn 木村由利子・訳
ハンマルビー署の刑事ペトラは、公園で凍えきった赤ん坊を発見した。
近くにはひき逃げの被害にあったらしい、母親と思われる女性の死体が。
警察が捜査を開始しようとした矢先、一本の電話が入った。
フィンランドフェリーの船内で十六歳の少女が絞殺体で見つかったという。
犯人は恋人か、行きずりの男か。
子供をめぐる二つの事件は、意外な展開を見せる。
<文庫本裏カバーより>
ショーベリ警視シリーズ第2弾
シリーズ第2弾は、前作よりずっと面白かった。
刑事チームにも馴染みが出来、それぞれの生活も話も邪魔に感じなくなる。
2つの事件を2チームに分かれて追う形だが、どちらもテンポよく進んで行く。
それに加えて3歳のハンナと老婦人バルブロの活躍も、ハラハラドキドキでインパクトがある。
早く早くと、一緒になって気が急いた。
ビョーンの存在も不思議だった。
どうして、そういう事(電話や鍵の事)が出来るのだろう、と。
よく考えれば思いついたかも知れないが、全く気が付かなかった。
良く出来た物語で、先が気になって一気読み。
それにしても、最後に分かった犯人は、なんて奴なのだろう。
人を殺しても何とも思わず、それどころか自分の欲望を満たすために利用しようとする。
余りの酷さに呆れてしまう。
今回は犠牲になるのが子ども。
バルブロが言っているように、昔とは違う環境の変化も問題なのだ。
前作から続く、無関心の問題とも関係してくる。
ただ危険な人物も確かに周りにはいるので、自分を守る必要もある。
難しい時代だ。
事件は解決しても、問題を抱えている人たちがたくさん残される。
日常が続いていくということだが、それぞれどうなって行くのだろうと気になる。
刑事のプライベートも色々だが、ショーベリの気持ちだけは良く分からない。
夢に影響されて始まったようなマギットへの思いも、何か意味付けされるのだろうか。
それでも、浮気は駄目だ。
そして、ジャマール・マハドが正義の人でありますように。
すべてが明らかにされるだろう次作を読むのが待ち遠しい。
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