しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「訴訟」 1991米

2010年06月08日 | 映画
「訴訟」 1991米

監督 マイケル・アプテッド

サンフランシスコ。
大企業アルゴ・モータースの“メリディアン”が欠陥自動車だという民事訴訟が起こる。
原告側の弁護士はジェド・ワード(ジーン・ハックマン)。
被告側の弁護士はアルゴ・モータースの顧問、クイン法律事務所のマギー・ワード。
ジェドとマギーは実の父娘だった。
浮気などで、母親を苦しめる父親をマギーは嫌っていた。




法廷で争いがメインになるのかと思っていたが、親子の愛憎も同じ位の割合で描かれている。
ジーン・ハックマンは、今回は浮気が原因で奥さんを悲しませるけれど、根はいい人。
弁護士としての貫禄は充分で、紳士の役。
悪役の時とは表情が違うので、こういう役はいい。

法廷での争いは、思わぬ展開。
欠陥がはっきり分からない状態での裁判だと思っていた。
それがどうなって行くのかに興味があった。
弁護士の手腕だから。
自動車が欠陥だったと意外とあっさり、そしてはっきりと分かる。
それを知って、被告側弁護士事務所がどうするかの話になる。

欠陥を知りその事故を起こす可能性の件数から起こる訴訟の費用と、リコールして掛かる費用を比べ、少ない方を選ぶ企業。
いかに件数は少ないとは言え、人命が掛かっていることなのに。
そしてそういう計算をしていることにも驚く。
実際にもあることなのだろう。
こんな時、その判断はどこまで行って、行なわれるのだろう。
人数が多くなるほど、責任の所在が曖昧になり、利益優先の判断になりそうな気もする。



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