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しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「汚れた指」 アレックス・カーヴァ

2008年02月26日 | 読書
ネブラスカの空港で神父が殺害された。
刃物で腹部を一突きされ、彼がバチカンに運ぶはずだった機密書類が消えた。
警察からの要請を受け、急遽現場へ飛ぶことになった捜査官マギー。
ネブラスカといえば、数年前に少年連続殺人事件が起き、捜査に加わった場所だ。
少年の胸に十字架の傷を残す、残忍な犯行だった。
当時、捜査局がたどり着いた結論に納得できなかったマギーは、真犯人はまんまんと逃げおおせたと信じていた。
同じ場所で、またも教会絡みの事件・・・・。
今も胸にわだかまりを感じながら、マギーは因縁の地に降り立った。
    
『悪魔の目』から4年。あの男が再び動きだす・・・・・・
FBI捜査官マギー・オデール シリーズ、待望の第5弾。
   <文庫本裏カバーより>



FBI捜査官マギー・オデール シリーズ、第5弾は1作目『悪魔の目』の続編。
推理、サスペンスとしてもシリーズの中で一番面白かった。
インターネットが犯罪に強く係わり、その手法も巧妙で実際にありそうな感じ。
そして、ラストも。
犯罪が行われたとわかっているのに、警察など法律ではどうも出来ない、そんな時どうするか。
そんなテーマでの小説もいくつかある。
そして、この物語の結末はラストに一ひねりあるものだった。それがかなり印象的。
そして、モチーフが実際にあったというのも知らなかった。
2002年にあった、米宗教史上最大と言われるスキャンダル。
信じられるものがなくなり、子どもを守るために全力を尽くさなければならない。
辛い世の中になったのか、今までもあっても知らなかっただけなのか。
巧妙に隠されていたのかも知れない。


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