「月と蟹」 道尾秀介 文藝春秋
小学5年の利根慎一は母親の純江と父方の祖父昭三と、鎌倉市に近い海辺の町に住んでいた。
2年前、父親の政直の会社が倒産したのが切っ掛けだが、その政直は癌で1年前に他界した。
慎一の友人は、富永春也と葉山鳴海。
数年前に鳴海の母親は、研究の為に昭三の漁船に乗っていて事故に遭い命を落とし、昭三は片足を失っていた。
ある日、慎一と春也はヤドカリを祀り、ヤドカミ様として願いを掛ける。
慎一の願いが叶い始める。
慎一の心の動きを追った物語。
感情を外に出すことをしない慎一の思いは、心の中で勝手に膨らみ歪んで行く。
自分が中心の世界、自分が1番大切な世界。
主人公は小学5年だが、心の中は大人と同じ。
きっと、大人になってもその性格は変わらないだろう。
自己嫌悪に陥りやすい性格かもしれない。
慎一と春也が遊ぶ様子も、あまり心がこもっていなく、形だけのよう。
慎一は、春也を大事な友達と思い込もうとしているようだ。
それが必要なことだから。
形だけだから、簡単に崩れていくのだろう。
そんな慎一の気持ちに、いまひとつ共感が出来ない。
ヤドカリを焼くことで、願いが叶うと言う思いも。
子どもは残酷なことをするものだが、これは生贄の考え方。
馴染めない。
子どもの誕生日に、子どもと居ることを優先しない母親にも馴染めない。
こういう時期や、暮らしもあるのだろうと思うけれど。
暗く沈んだまま、明るい陽射しが見えないで終わってしまった感じ。
虚しく寂しい。
小学5年の利根慎一は母親の純江と父方の祖父昭三と、鎌倉市に近い海辺の町に住んでいた。
2年前、父親の政直の会社が倒産したのが切っ掛けだが、その政直は癌で1年前に他界した。
慎一の友人は、富永春也と葉山鳴海。
数年前に鳴海の母親は、研究の為に昭三の漁船に乗っていて事故に遭い命を落とし、昭三は片足を失っていた。
ある日、慎一と春也はヤドカリを祀り、ヤドカミ様として願いを掛ける。
慎一の願いが叶い始める。
慎一の心の動きを追った物語。
感情を外に出すことをしない慎一の思いは、心の中で勝手に膨らみ歪んで行く。
自分が中心の世界、自分が1番大切な世界。
主人公は小学5年だが、心の中は大人と同じ。
きっと、大人になってもその性格は変わらないだろう。
自己嫌悪に陥りやすい性格かもしれない。
慎一と春也が遊ぶ様子も、あまり心がこもっていなく、形だけのよう。
慎一は、春也を大事な友達と思い込もうとしているようだ。
それが必要なことだから。
形だけだから、簡単に崩れていくのだろう。
そんな慎一の気持ちに、いまひとつ共感が出来ない。
ヤドカリを焼くことで、願いが叶うと言う思いも。
子どもは残酷なことをするものだが、これは生贄の考え方。
馴染めない。
子どもの誕生日に、子どもと居ることを優先しない母親にも馴染めない。
こういう時期や、暮らしもあるのだろうと思うけれど。
暗く沈んだまま、明るい陽射しが見えないで終わってしまった感じ。
虚しく寂しい。
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