しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「審問」 パトリシア・コーンウェル 

2007年11月20日 | 読書
検屍官シリーズ第11弾。前作「警告」から続編。 
「悪夢のような<狼男>の家宅侵入事件から24時間。
危うく命を落としかけたケイ・スカーペッタは、友人の精神科医アナ・ゼナーの家に身を隠す。
が、追い討ちをかけるように彼女に殺人疑惑がふりかかる。血まみれの死体で発見された副署長ブレイ殺害に関わりがあるというのだ」
               <裏カバー解説より>


前作の「警告」も心理的な部分が多かったと同様に、今回も同じような感じで話が進む。
自分は被害者だと思っていたら、被害にあったのは自分が悪いという気持ちにいつの間にか陥ること。
それは回りの人の反応に過剰反応してしまうことも原因だと思うが、今回はそれが実際に加害者にされそうになるという。
ケイ・スカーペックの苛立ちが伝わってくる。
そんな中、新たな殺人が起こって事件も少しずつ進んでいく。少年の自殺なども関わってくるのだが、どうしても事件の印象が薄くなる。
色々あったのがひとつにまとまっていく物語ではあるのだが、これは序章のような感じ。
ケイの恋人、ベントンの死がまた違った様相になって来て、大きな悪〈シャンドン家〉との戦いが始まりそうな予感がする。

しかし、世の中、理不尽なことは以外と多いのかもしれない。
ハリー・ポッターの世界でも似たようなことがあったと思い出す。
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