生活

とりとめもなく

清張先生二本立て

2011年04月25日 20時36分15秒 | Weblog
今日も天気がいい。
またもおスーと待ち合わせ、銀座シネパトスで「松本清張 特選映画集」というのを観る。今日は「点と線」という言わずもがなの傑作、そしてずっと気になっていた「霧の旗」の二本です。

シネパトスは東銀座の三原橋の地下街にありその昔は大人のお○○ちゃ屋などがあっていかがわしい雰囲気がぷんぷんしてたが今はそこも牛カツ屋となった。
さて1本目は「点と線」である。これについては昔、昼に古い映画のテレビ放映があった時最初の部分をチラッと観たことがあって、その時はタイトルを確認しなかったのだが「アレッ、これ「点と線」じゃね?」と思ったのだが、果たして、その時に観たのと同じ作品であった(冒頭のシーンがちょっと怖いので覚えている)。小説のほうは中学生のときに読んだきりなので内容はほとんど覚えてないが、2007年の秋にビートたけしとか高橋克典でドラマ化されたときに観たからなんとなく話はわかる。
ページ数のそんなに多くない小説だったのだが内容は濃く、その割にはバッサバッサと削ってずいぶん短くコンパクトな映画になってた。演者は加藤嘉と志村喬しか知ってるひとがなかった。犯人のイメージが違った。もっとこう、奥さんを大切にしてるような気がしたのだが。古い映画は昔の日常生活の感じを観るのも楽しみだったりする。小説はまた読もうと思った。
2本目の「霧の旗」は意外なストーリー展開で面白かった。というか、終わってみれば感心するほど面白かった。
この特集の作品紹介では「殺人容疑で逮捕された兄の弁護を貧しさがゆえに断られ、兄を獄中死で失った女の復讐劇。「ゼロの焦点」で橋本忍と共同脚本の山田洋次を監督に抜擢。倍賞千恵子が演出に応える」という説明がされてたので、私はてっきり妹が真犯人をあばいて復讐するのかと思いきや、なんと復讐の矛先は弁護を断った弁護士なのだ。観てるうちに「ずいぶん長いこと観てるけど、事件の真相に近づかないし、いったいこの子は何をやってるのだ?」思っていたのだが、兄貴の事件はそれはそれ、弁護を断った件に関する執着が本当にすごくておっそろしーのだ。
ところで倍賞千恵子さんがまだほんとうにあどけないほど若くて、20歳の役なんだけど私14~15くらいにしか見えませんでしたよ(当時実際の倍賞さんは24くらいだったみたい)。
こちらもぜひ小説を読んでみたい。百恵ちゃん版の映画もあるみたいなのでそちらも機会があったら観たいなあ。

映画の後は勝どきまで行ってバナナジュースでご飯食べてきた。安くてボリウムまんてんである。
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