生活

とりとめもなく

いろいろある天城越え

2024年10月04日 23時59分00秒 | 映画
最近観た映画(BS松竹東急で)
「天城越え」

天城越えといえば私は石川さゆりさんのあの名曲、紅白で聴きたい曲ナンバーワンのあれですが、これはそのはるか昔(1959年)に発表された松本清張先生の小説が原作となっている1983年の松竹映画です。
何回か映像化されててTBSドラマ版は主役が田中美佐子さんで、ニノが14くらいの時(嵐がまだデビューしてない)に出演している。あの役の髪型のせいでその後MステでキンキかV6のバックについてるジュニアの中に坊主頭の子がいるというのが斬新で(私はドラマのことは知らなかったので)しばらくは坊主頭のジュニアの子として認識していて「あの坊主頭のジュニアは二宮くんというのか」「あっ、あの坊主頭のジュニアの子がデビューするのか」など強烈な記憶があるのだった。
で、ニノは関係ない松竹映画版の話にもどしますがどういうお話かというと説明がめんどくさいのでいつもお世話になっておりますMOVIEWALKERから引用↓

十四歳の少年と娼婦が天城峠を旅しているとき起きた殺人事件と、三十年間、事件を追い続けた老刑事の姿を描く。松本清張の同名の小説を映画化したもので、脚本はこの作品が監督デビュー作となる「夜叉ヶ池」の三村晴彦と「炎のごとく」の加藤泰の共同執筆、撮影は羽方義昌がそれぞれ担当。
静岡で印刷屋を営む小野寺のもとに、田島と名乗る老人が、県警の嘱託で「天城山殺人事件」という刑事調書の印刷を依頼しに来た。原稿を見て激しく衝撃を受けた小野寺は十四歳の頃を思い浮かべる。小野寺は十四歳のとき、母の情事を目撃し、それまで彼にとって、神であり恋人であり、亡き父を裏切った母が許せず、静岡にいる兄を訪ねて一人で天城越えの旅に出た。少年は素足で旅する若い娘ハナと出会い、並んで歩いた。少年は美しいハナに母の面影を感じる。ところが、道中、ハナは一人の土工に出会うと、無理矢理に少年と別れ、男と歩きだした。気になった少年が後を追うと、草むらの中で情交を重ねる二人を目撃する。その土工が殺された。ハナが容疑者として逮捕される。土工と歩いているところを目撃した者もおり、彼女は土工から貰ったと思われる金も持っていた。さらに、現場には九文半ほどの足跡があり、ハナの足も九文半だった。警察の取調べに対し、ハナは土工と関係して金を貰ったことは認めたが、殺しは否認した。売春宿の女だったハナは一文なしで逃げだし、金が必要だった。結局、ハナは証拠不十分で釈放された。彼女は真犯人を知っている様子だか、頑として口を割らず、事件は迷宮入りとなった。田島老人はそのときの刑事だった。「九文半の足跡を女のものだと断定したのが失敗でした。犯人は子供でした」と老人は語る。そして、犯人である子供の動機が分らないと続ける。犯人は、少年=小野寺であった。少年はハナと土工の情交を見て、母が犯されている……そんな思いが浮かんだ。ハナにも、少年と天城を肩を並べて歩いているうちに、彼の純粋な気持ちが伝わったのだろう。だから、目撃した事実を口にしなかったのだ。刑事だった老人は、三十年ぶりで小野寺が真犯人であるという推理に達し、印刷を依頼に来たのだ。しかし、もう時効であった。

というお話でした。
なかなか衝撃的な内容だった。これを観てどんな気持ちになればいいのだ!という気持ちです。何かやむにやまれぬ事情があるのだろうと思っていたが、端的に言ってしまえば嫉妬であった。
なんかもっと、たとえば砂の器観た時みたいな感じにでもなれる映画かと思いきや拍子抜けだったけど良いところもあったよ。
今となっては鬼籍に入った人たちが元気で演じているのを観られるし(渡瀬恒彦さん、平幹二朗さん、山谷初男さん、樹木希林さん、坂上二郎さん、北林谷栄さん等々)あと田中裕子さんがめちゃくちゃ可愛い。美人ていう感覚は持たないんだ、あの人には。でも本当に良い。エロかすごい。
もう一度観たいとは思わないのだがドラマ版がたぶん2つあるからそれを観たいと思うしげんさくも読みたいと思った。
コメント
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