

Yoania:ショウキラン属。
※江戸時代の学者で近代植物学を初めて導入した宇田川榕庵(ようあん)に因みます。
japonica:日本の。※「Japonia」=日本のラテン語表記
Maxim.:<Maximowiczianus=ロシアの分類学者のマキシモヴィチの

※名前の由来は、魔除けの神様である鍾馗様に似ていることからつきました。
大きい地下茎があって菌と共生して、花茎と花だけを地上部に出しています。
笹の根に着生して栄養分を取り入れる腐生植物で、葉緑素を持たず光合成をしません。
ラン科独特の美しさを持っていると思います。 日本固有種です。

(トップの写真の撮影日:2007.6.28)


※木道の真下に見つけたのですが、暗くてなかなかカメラのピントが合わず、大変でした。
本当はもう少し、土から出た直後の様子が知りたいと思っているのですが、
どこに出て来るか予測が出来ないので、難しいです。


※茶色の蕾の中から、クリーム色の花の一部が出始めています。


※この株は、遊歩道のすぐ脇に花を出しました。 美しく蕾を開き始めています。


※蕾から3日後には、もう花になっていました。 蕾が次々に開いて、長く咲きますが、
咲き終わると黒く朽ちてしぼみます。 毎年同じ場所には咲きません。
なかなか咲かなくて探し回る年もあれば、確か2003年は、至る所で咲きました。
「こんなに咲くと、珍しくもなんともなくなるね」と話す程でした。


※この場所では、1本の大きな木を囲むように20株程がかたまって咲いていました。
少し盛りを過ぎていたので残念だったのですが、一度にそんなにたくさんが咲くのを
見るのは初めてだったので、感動で、なかなかこの場所を離れられなくなりました。
2008年に同じ場所に来ても、きっと咲いていない、本当に1回きりの花です。
後光が射しているように思えるくらい、光り輝くように見える花です。
ショウキラン一度見たいですね~。
以前、横尾でイチヨウランに出逢った時には
涙のでるほど嬉しかったです。
何せ、憧れのランなので、羨ましいです。
来年又行って見たいです。
この『ショウキラン』は、蘭の中でも特別な気がします。
と云うのは、ほとんどの場合ですが、毎年同じ場所には咲かないからなんですョ。
なので、時季になると、笹床を探して歩きます。
もちろん遊歩道から外れることはありませんが…。
上高地の花好きは、この時季、挨拶代わりに「ショウキラン見た?」とか「あそこで咲いているのを見たよ!」とか
自慢気に話し、悔しげに聞きます。(^^;
イチヨウランも可愛いですよね。
真正面から見ると、天使が飛んでいるように見えます。
個体によってその天使の様子が少しずつ違うような気がして、
見つけると全てのイチヨウランを撮らずにはおられなくなります…。
でも、心無い人は上高地にも出没するようで、珍しい花を見つけても、人がいる時にはあまり写真を撮らないようにしているんです…。
写真は誰もいない時に、チャチャっと撮っていたりします。
悲しいことですが…。
これからも時々は覗いて見て下さいね。
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