里紀 in Crossing Field City!

~遠く、北アルプスとお城の街を離れて~

アケボノソウ(リンドウ科)

2009年04月03日 23時19分51秒 | 上高地の花々-あ
学名は:Swertia bimaculata
Swertia:センブリ属。
※1552年に生まれたオランダの植物学者Emanuel Swertに因む。
bimaculata:<bimaculatus=二斑点ある

漢字で書くと:曙草
花は星型で、花びらには特徴的な紫色の斑点と学名にもある黄緑色の2つの大きな斑点が、
夜明けの空に輝く星に例えられて名付けられたようです。
この黄緑色の2つの斑点ですが、蜜腺です。
虫が蜜を吸いに花びらに来ると、雄しべの花粉が体中に付いてしまう仕組みです。
それにしてもこの斑点、一度見たら忘れられなくなりますよね。
●は1つでも、3つでも良かったはずなのに、ちょうど並んで2つ。 そして紫の小さな点々。
この自然のデザイン力に脱帽です!

上高地で咲く時期:9月上旬~中旬
(トップの写真の撮影日:2008.9.9)


蕾(撮影日:2008.9.9)

※花が咲いている写真なんですが、この写真には固い蕾から開き始めた蕾まで
いろいろな段階の蕾が写っています。
昼前に撮った写真ですが、ゆっくり開いていく過程がよくわかるので、お気に入りの1枚です。

花(撮影日:2008.9.16)

※星型の花だと思っていたのですが、この写真の花の花弁は4枚。
珍しいのか、普通にあるのか(きっとこっちかな…)、それはわかりませんが、
4枚の花弁でも、独特の花びらで、花から受ける印象は変わりません。

群生(撮影日:2008.9.16)

※『群生』と種分けしましたが、1本の茎から枝分かれした草姿です。
残念なことに、花の盛りは過ぎていて、萼の内側からは実が出始めています。
この近くにはたくさんのアケボノソウが咲いていて、とても素敵な場所なのですが、
花の盛りにはさぞ綺麗な花々を見ることが出来ることでしょう。

実(撮影日:2008.9.16)

※上の『群生』で使用した写真をアップにしたものです。
もう特徴のある花びらを持つ美しい姿はなく、実を覆っている萼が、
ここに花が咲いていたことをわずかに知らせてくれています。

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