「息長氏は秋永氏である。」の顛末記

秋永氏探求から紐解く日本古代史

秋永氏探求から紐解く息長古代史17

2011-11-23 | 古代史

また、天霊系神・地霊系神と謂う言葉があります。

 

天霊の神とは八大弁才尊(はちだいべざいそん)、俗に謂う七福神の弁天さまの事とされています。この弁天様は、水や音楽の神様とされています。

 

この弁天さまは、ウィキペディアを見ますと『本来はヒンドゥー教のサラスヴァティー(清なる河)の事であるが、日本では神道の神とも見做され、宗像三女神とか市杵嶋姫神(いちきしまひめのみこと)の事と謂われている。』とあり、市杵嶋(いちきしま)から広島の厳島(いつくしま)神社が造られたそうです。

 

この市杵嶋姫命は『記・紀』では天照大神がスサノオの剣から創った神になっています。

 

近江琵琶湖に浮かぶ竹生島にある、真言宗・宝厳寺(ほうごんじ)の弁天さまはどうでしょうか。

 

724年聖武天皇の夢に天照大神が現れ、『琵琶湖に小島があり、そこは弁才天の聖地であるから寺院を建立せよ』との神託があったので、『行基(ぎょうき)』を勅使として遣わし寺院を開基させた事になっています。

 

が、古代は口伝で、息長水依比売命が琵琶湖の水の守り神さまとされて祀られていた事を聖武天皇は知っていたと想われます。

 

と謂うことであれば、息長水依比売命は弁才天と謂う事にも考えられ、天霊系の元になります。

 

地霊の神とは、稲荷大明神(いなりだいみょうじん)の事だそうです。常に我々の身近な処に居られて、我々が正しい行いや言動で生きているかを見守って下さっている神様だそうです。

 

白髭を生やされた高貴なお方で、右手に稲束を左手に宝珠を持たれた神様とされています。この稲荷大明神のモデルは、どうも鍛冶神の祖と謂われている天之御影神(あまのみかげしん)と思えてきます。(近江八幡市に白髭神社遺跡があります。)

 

理由は、ありません。わたしの霊感です。

 

そうであれば、全国の八幡神社(殆どが、応神天皇や神功皇后といった息長氏を祀っています。神功皇后=息長帯比売命は三韓征伐の帰り船中で神懸かりして「自分は清龍権現である。」と述べた。と、糸島の宇美神社の伝承にあります。)の中にある稲荷神社の存在理由が納得できるのです。このお方は息長氏(秋永氏)の元祖と想われます。

稲荷大明神の祠には、必ず『鏡』が置いてあります。これは鏡を使って儀式を執り行う息長氏との繋がりが深い事を表していると考えられます。

 

天霊を司る神が息長水依比売命で、地霊を司る神は、天之御影神であると仮定すれば、天界・地界を統一するのが天照大神(太陽神=大日如来)と謂うことになり、宇宙の理が完結します。

 

 

 

 

 

 

 


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