青森市子育てサポートセンター

「子育てをしている保護者のみなさんのお役にたちたい!」という熱い思いで、活動に取り組んでいます。

子どもの自尊感情を育てる保護者の役割

2023-09-26 10:30:04 | きらきら塾

 2023年5月19日、今期の最初の講座はきらきら塾・うとう塾の合同企画として「子どもの自尊感情を育てる保護者の役割」と題して、弘前医療福祉大学 教授 小玉有子さんに講話をしていただきました。

 小玉有子さんは新進気鋭のアーティスト「GOMA」さんのお母さまで、ご自身の発達障害を持つGOMAさんの子育て経験談も交えて「子どもの自尊感情を育てるために何を大切にして親がどのように関われば良いのか」について講和してくださいました。

                 

       講話では、以下のようなお話がありました。

「自尊感情」とは「愛されている」「自分は大切な存在だ」という感情です。できないことばかりに注目していると、自尊感情は下がります。子どもの自尊感情を高めるヒントは、「引き算」より「足し算」が大切です。また、子どもを他者と比較しない、子どもに自分のことをできるだけ決めさせる、子どもの気持ちを言葉にさせる、子どもの良い所をたくさん見つける、子どもの頑張りを認め・ほめる、問題が起きても諦めずに子どもと一緒に考える等も大事です。

 自尊感情が高い人の特徴は、何事にも積極的に取り組める、自分で判断し決定できる、批判や失敗も恐れず受け入れられる、他人の失敗も受け入れられる、他人と自分を比較しない、周りの人に感謝する等が挙げられます。結果として、仕事でも勉強でも良い結果を残すことができるようです。

「自己効力感」とは「自分ならきっとやれる」と自分の可能性を信じる力であり、自己効力感が高いと結果を予測して頑張ることができますが、低ければ結果が予測できず、途中であきらめてしまうことが多くなります。大きな成功や繰り返す成功は、自己効力感を増加させますが、失敗の克服体験も、自己効力感をしなやかにするためにとても大切です。

 子どもはみんな違う脳の特性を持っています。子どもを客観的に観察して、子どもの特性を把握することが大事です。また、子どものやる気が出るような、気分が良くなるような言葉がけをたくさんするように心がけましょう。 

参加者のアンケートには、「子育てをする上で、褒めてこなかったことで、子どもの自尊感情・効力感が低く、「できないこと」ばかりの引き算をしていたことに気付きました。今からでも「足し算」をできたらと思います」との感想が寄せられました。 

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