NHK特集「男と女」では、Y染色体がいずれ消滅すると恐ろしい予測をしていました。Y染色体は人類誕生のころの半分の大きさになっていると。X染色体は2対あるのにY染色体は一つしかなく、そのため染色体同士の修復のやりとりができないため、すこしずつ破壊され、ついには消えてなくなるだろうという分析でした。
「明日なくなるかもしれないし、500万年後かもしれない」という番組の締めくくりでした。
Y染色体は男性性差を決める遺伝情報ですからね。この世から男がなくなることなの?
実はY染色体の情報から「胎盤」もつくられるので、実際は哺乳類が消滅するということにもなります。
(キリスト教の処女懐胎は医学的にも無理ということになりますね)
学生のころ、「アポトーシス」という言葉をならいました。「細胞の自発的な死」という意味で、オタマジャクシの尻尾が自発的に死んでカエルになるのがその典型といわれます。広い意味では、人の死も世代交代には必要で、細胞は約50回細胞分裂すると死んでしまうといわれます。これで100年前後ということでしょう。さすがにこれだけは先端医学でもどうしようがなく、細胞分裂のスピードを遅くすることで寿命を延ばそうという研究に莫大な予算を使っているみたいです。
ここからは飛躍しますが、「人間という種」にも「アポトーシス」という定義があって、種そのものを1000万年くらいで消してしまおうなんていうプログラムが人類誕生の時にインプットされているのかも、なんていう空想をしてしまいます。
「怖っ!」
アメリカで「精子バンク」なんて存在しますからね。女性が最初からシングルマザーを目指して契約を結んで、気に入った遺伝情報の子供を宿すが流行しているといいます。IQ200の子を宿すのも、イケメンの子を宿すのも可能になってくるし。「デザイナーズ・チャイルド」なんて言葉も生まれてきています。
科学がY染色体を守れればいいけれど、だめだったら、老人だらけの地球になって最後は誰か一人の孤独をかみしめて人類が滅んでしまうなんていう光景があるのでしょうか・・・。
映画に使えるかな・・・・・。
治療室「サン光」web 1817 http://www.geocities.jp/sanko3911/