面白いもの「紹介・SHOUKAI」

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大河ドラマ「草燃える」観た。

2019-08-05 11:08:18 | 旅行
大河ドラマ「草燃える」観た。

youtubeに昭和54年度の大河ドラマ「草燃える」総集編がアップされていたので、つい観てしまった。
面白かったけど、めちゃめちゃ疲れた。
最近の大河ドラマのライトな歴史感覚や、女性の目線とか全くなし。
ひたすら権力のすさまじさを描く、政略劇といった雰囲気。重厚感ありすぎだね。

原作は、古河市出身の永井路子。

主演は源頼朝役の石坂浩二と北條政子役の岩下志麻。
鎌倉時代を描いた作品なので、この二人が主役で当然なのだが、作者が本当の意味で描きたかったのは、たぶん北條義時と三浦義村の友情と暗闘。

ドラマの後半は、頼家・実朝までの源氏三代よりも、この二人の演技力でドラマを引っ張っていく感じ。

北條義時を26歳の松平健。三浦義村を33歳の藤岡弘、が演じる。

作者は北條義時を以前「始めは駄馬の如く」と何かのエッセーが表現していたのを覚えていて、優秀な兄と勝気な姉に隠れてまったく評価されない前半生を送った人物として、ドラマでは姉思いのおとなしい青年として登場。
しかし、優秀な兄が討ち死にしたことから北條家の惣領にならなければにならない立場に追い込まれたあたりから、少しづつ権力の怖さを知り始め、頼朝の死を境に鎌倉幕府を統括する冷徹な政略家と、まっく別の人格を遂げるという難しい役を26歳で好演。

今26歳でいうと菅田将暉・福士蒼汰・竹内涼真・神木隆之介あたりのポジションだろうか?

一方、三浦義村役の藤岡弘、は三浦半島を治める大豪族三浦氏の青年武将であり、北條義時の兄貴分として登場。

すでに「仮面ライダー」や「坂本龍馬」役で人気俳優の彼をドラマの半分までは善良な武将としてだけ演じさせ、(藤岡弘、の無駄使いではないか)と思わせておいて、頼朝死去の後半の影の主役としてまったく別の人格で再登場。

三浦半島を持っている三浦氏はいつでも鎌倉を狙えるポジション。
天下を狙えるし、同時に頼朝や北条氏からは信頼されつつも、恐れられ憎まれる危険な存在。
義時との強い友情と同時に、対北條氏とは両雄並び立つことのできない宿命的な存在に変わっていく。

三浦義村の後半生のテーマは打倒北條義時。
そのためになんども策を仕掛けながら、形勢不利と判断すると仲間や部下を裏切って北條義時の味方となり、政敵打倒の最大の功労者になる。武将というより怪物・妖怪なみのおそろしさ。

正義の味方だった仮面ライダーが、悪の権化に。
俳優がすごいのが、作者の筆力がすごいのか?  
三浦義村は結局、義時亡きあとの幕府の重鎮として君臨し、95歳という当時としては考えられないような長寿を保ち、北条氏をしのぐ勢力を保持しつつ大往生する。

三浦氏が宝治の乱で北條氏に滅ぼされるのは、義村の死から8年後のことだけれど・・・・・。

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