ひょうごの在来種保存会

会員さんも800名を越えました。活動報告を発信します。

220709田能のさといも~自然と文化の森協会②

2010年10月01日 | 調査活動
○活動のきっかけと活動主体
 きっかけは、尼崎市が平成13年に策定した「自然と文化の森構想」です。これは、地域に残る豊かな自然環境や伝統、歴史などをもう一度見直し、市民が憩い、楽しみ、学ぶことのできる地域にすることが目的とされています。そしてこの活動の主体は「自然と文化の森協会」であり、市民活動として展開されています。
協会には「農業」「緑」「水辺」「歴史・文化」の部会があり、田能のさといもに取り組んでいるのは農業部会です。
ちょっと脇にそれてこの協会の活動を紹介しますと、「緑分野」では外来生物(トウネズミモチ)の伐採や生物多様性の研修など猪名川自然林の保存活動などを、「水辺分野」では水辺で楽しみ隊による生き物観察やバッタ捕り、水辺フォーラムの開催や猪名川クリーン作戦などを、「歴史文化分野」では、わがまち歴史ウオッチングによる歴史探訪実践講座や歴史記録など、幅広い活動をなさっています。
(注:これらの活動には協会主体の活動と協会が支援している活動とが混在しているかも・・・聞き取り不十分ですいません。)

○そもそも「田能のさといも」とは
 この地域に昔からつくられていた里芋で、「かゆくない里芋」として地元で評判です。今でも地元の農家が栽培され、主に自家用ですが、収穫時期にはJAの直売所でみかけることがあるそうです。会員でない我々が入手できるのはココですね。そうそう、茎は薄緑色です。ずいきとしては食べられていないようです。

○協会の農業分野が実施されている活動
 農業部会は現在約70名で構成され、田能のさといもを手がけて10年になるそうです。なんとこの活動組織の中に農家はいません。
昨年(21年度)の活動をお聞きしましたが、すごいですよ!。4月12日の種芋の堀上作業から始まり、植え付け、除草、追肥、馬糞敷き、土寄せ、潅水(土寄せと潅水が何度も続く)、枯れ葉除去や芋掘り、袋詰め、収穫祭、整地、種芋の保存まで、なんと年間19回の共同活動を実施されています。それもこの19回以外に有志の方が7月末から9月初旬の炎天下に19日間、畝間潅水などの作業をサポートされています。田能のさといも、恐るべし!
今年は5月に総会を行い、今、皆で栽培中とのことでした。





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