ひょうごの在来種保存会

会員さんも800名を越えました。活動報告を発信します。

09.08.02 ニンニク「ハリマ王」@フラワーセンター

2009年08月23日 | 各種イベント(保存会以外の主催)
加西市のサイサイ祭りが今年からリニューアルし、「かさい 夏っ彩 夢フェスタ2009」としてフラワーセンターで開催されました。

ハリマ王の北本さんが、特産物ブースでハリマ王を販売されるというのでお手伝いというかおじゃまに。。。

フラワーセンター入り口から露天が立ち並び、芝生エリアでは気球に乗ることができ、コンサートや風船芸してるわ、そばや焼き鳥売ってるわ・・・警備するほうは大変ですが、広い会場は祭りに最適ですね。
お酒もあるし、神戸から車無しでこれたら・・・

走り回る子供たち、綿菓子持った家族連れ、浴衣のカップル・・・マニアックなハリマ王に興味を持つ方は少ない環境ですが、「あっ、コレつくりたかったんや。これ種にできるかな?」と我々の臭いのする方もいらっしゃいました。

09.07.26 保存会の県外調査(大阪)⑥道の駅「かなん」

2009年08月19日 | 保存会の現地研修会
3つのなにわの伝統野菜を見た後は、伝統野菜を買うことが出来る道の駅、「かなん」へ向かいました。
休日ということもあり、直売所は大勢の人です。。。

直売所の支配人兼農事組合法人専務兼道の駅駅長の阪上さんにお話を伺いました。

阪上さんについて詳しい情報
http://www.jsapa.or.jp/chisan/hyosyo08/PDF/04-2-2.pdf

阪上さんは河南市生まれ、JA大阪南で営農指導。退職後、道の駅かなんへ。
・この地方は技術力が高い農家が多い。たとえばきゅうりでは、高値となる時期の出荷を目指して、当時はなかった7月植え(夏秋きゅうり 9月上旬から12月上旬出荷)という新しい作型をつくった。
・今はなにわの伝統野菜は17品目があが、府内で河南の作付けが一番多い。今でも9品目を出荷している。需要に対して絶対量は足らないが、「伝統野菜を買える道の駅」として知られている。
・なにわの伝統野菜は当初2年間はPR不足で誰にも見向きをされず、したがって漬物屋等加工業者や八百屋、居酒屋を廻った。最初に火がついたのは居酒屋だった。
・販売ではお客さんに話をすることを心がけている。たとえばサトイモを買うお客さんには、石川早生は、大和川を源流の一つとする石川の流域にあった石川村が原産地であるが、石川村とは今で言うこの河南のこと・・・とか、興味深いお話をたくさん伺いました。

09.07.26 保存会の県外調査(大阪)③勝間南京

2009年08月16日 | 保存会の現地研修会
乾農園を後にして、住本さんが案内してくれたのは「なにわの伝統野菜」の農場。
いろいろな場所で作っているそうですが、1箇所で3つ見ることが出来る農園を案内していただきました。
見させていただいたのは出荷が終わったハウス状の支柱仕立てのほ場と、地這えのほ場です。

まずは勝間南京(こつまなんきん)
【支柱仕立て 収穫終わり】


【今から収穫を向かえる露地もの】



09.07.26 保存会の県外調査(大阪)②えび芋

2009年08月15日 | 保存会の現地研修会
大阪なすの乾さんを訪問したのはこちらが目的です。

そう、えび芋。
今日の会員さんには姫路えび芋保存会の皆さんも一緒です。そう、兵庫と大阪の海老芋交流!!!
乾さんは今年20アール作付けされています。かなり大きくなっていますね~。
元々土に力があるので肥料は油かすだけとおっしゃってました。
管理機でしっかり土上げして大きく育っています。

「4月20日頃に植えます。早く植えても木が傷つくだけで大きくならなりません。一番大きいときで背丈の上までこないと十分な量がとれません。」
親芋の芯止めについて特殊な技術は、また保存会通信で。。。

09.07.26 保存会の県外調査(大阪)①

2009年08月14日 | 保存会の現地研修会
保存会の新しい試み、県外調査を実施しました。
会員26人が車に分乗し、大阪へ。
09.01.18の会の活動「なにわの伝統野菜に学ぶ」で発表していただいた、八百屋セレクトの住本さんの案内で、まず、この時期に一番元気な大阪の生産者、大阪なすの乾さんのところをおじゃましたした。
乾農園は有名ですね。。
http://news.nissyoku.co.jp/Contents.aspx?pid=urn%3Anewsml%3Anissyoku.co.jp%3A20090717%3ASATO20090713103759694%3A1

なすの選別箱詰め作業中でした。美しいなすです。



09.07.19 妻鹿メロン

2009年08月13日 | 調査活動
姫路の妻鹿メロンを見学に、瀬川さんを訪ねました。
急な押しかけにも関わらず、親切に教えていただきました。



妻鹿メロンも生食用なのですが、「甘くして食べるのもいいけど、熟したのを塩して翌朝食べるのが美味しいです」と塩川さん。ほんとにおいしそうです。

今年は天候のせいなのか割れにくいようです。そういえば佐藤さんも福田さんも言ってましたね。。。

09.07.19 深志野メロン

2009年08月12日 | 調査活動
さぁ、これも知る人ぞ知る深志野メロンです
姫路の東、国道2号線「御着」交差点を北に進むと「ガーデンハウス南」(野菜苗等販売)の農園があります。
そこが深志野メロンの発信地。
南さんにお話を伺います

深志野メロンは30年ほど前にこの近くの方から分けていただいたそうです。(その方は亡くなられた)
大きく甘いメロンは近隣で評判で、南さんところは主に苗で販売されています。
年間1000本以上、4月下旬からGW明けまで販売されているそうです。
毎年実生で育て、いいものを翌年の種に残してい、ます。

深志野メロンはまだ生育中ですが、もっと大きくなり、色が白くなり、軽く押さえるとくぼみがへこむくらいで収穫し、そのあと香りが良くなったところで食べるのが美味しいと教えていただきました。

09.07.19 加古川メロン

2009年08月10日 | 調査活動
次に加古川メロンです。
加古川の福田さんを訪ねました。
福田さんは、加古川の宮脇種苗さんから入手された加古川メロンをずっと作り続けられています。毎年、形のいいもの、病気にかかりにくいものを選び続け、もう10年以上になるそうです。
畑の加古川メロンはまだ生育中です。

これがどんどん大きくなり、一般的なまくわ(たとえば金太郎)より二周りは大きくなります。これは生食用。盆に冷やして皆でいただくのでしょうか。。

主に地元JA直売所に出荷されいいますが、「加古川の人には売れるけど、稲美まで行くと売れない。やっぱ加古川メロンという名前だからかなぁ。」と福田さん。
福田さんは苗も販売されているようです。出荷先は同じくJAです。

09.07.19 明石魚住 ぺっちん瓜

2009年08月09日 | 調査活動
昔から保存会の仲間で「なぜ他の県に比べ兵庫県の伝統野菜には瓜が多いんだろう」という疑問がありました。
全国に伝統野菜・在来種・地域野菜等いろいろありますが、兵庫県の明石から姫路にかけた地域ほど、いろいろなうりがある地域は珍しい・・・

そのようなこともあり、今回、明石から姫路にかけて世話人4人で調査を行いました。

まず明石、ペッチン瓜。
明石・魚住の金ヶ崎に佐藤さんを訪ねました。
元々JAで営農に携わっていた方で、退職後に野菜と水稲の専業農家となっておられます。

広い畝にペッチン瓜がまさに収穫時期。


お話を伺いますと、このペッチン瓜が魚住に入ってきたのはおおよそ35年位前。元々青瓜の産地であったようですが、青瓜にかわって導入されたようです。
この収穫物は地元の漬物屋さんと、JAの直売所「ふぁーみん」に出荷されています。
主に漬物用として使われていますが、元々生食用の瓜なので、熟すと甘みがでます。地元では中が黄色くなって甘みの出たものが好まれ、神戸方面では少し若い中が白いものが好まれるようです。

軟らかくみずみずしいことが評判の瓜ですが、有名な奈良漬屋に出荷したこともあるそうです。でも軟らかすぎて「溶けてしまう」と、商売にならなかったそうです。

美味けど、軟らかい為に割れやすいという欠点もあり、また病気にも弱いペッチン瓜は年々生産が減少しています。現在、地元で生産するのは二人。困った漬物業者さんは他の産地に声をかけざるを得ない状況らしいです。残念です。

品種系統などの話は「ひょうごの在来種保存会通信」にて。。。