ひょうごの在来種保存会

会員さんも800名を越えました。活動報告を発信します。

220709オランダトマトが神戸新聞に載ってましたね~

2010年07月23日 | 会員の皆様
7月14日の神戸新聞に、オランダトマトが掲載されていましたね~。美味しそうだ。
この春から神戸新聞が料理研究家の白井操さんと一緒に取材されて掲載されている連載。
北村わさびやハリマ王も掲載されていました。
(ネット上では載せないのかな~)

ちょうど同じ時期に尾部農園に寄ったので、写真だけ。。。
(収穫終わったあとなんで、赤い実はありませんが・・・・・)

そうそう、オランダトマトというのは別にオランダから来たという訳ではありません。
確かにトマトはオランダから日本に入ってきたと言うのが有力な説ではありますが、このトマトだったかどうかは・・・???。日本に入ってきてから長い間観賞用だったとか。
実際食べる品種としてはアメリカから来たとか諸説あります。
昔、トマトが珍しかった頃に「舶来」って雰囲気で自然に名前が付いたとかとも。。

今、店頭でトマトって言えば「桃太郎」がほとんどですが、時々「昔とまと」とか「むかしなつかし」とかある、ちょっと実の上のほうに緑色が残ってて、茎の香りがぷんとしたの・・・が桃太郎の前の世代の「ファースト」系トマト。
オランダトマトはそのファースト系の前の世代。。。。もう我々の世代では「なつかし~」と言うより「あたらし~!」です。

栽培者の尾部さん「横向きにスライスしてソースかけて食べると美味しい!」
確かに!!ゼリーが崩れず果肉がボリューム感ありおいしい!!

http://hyogo-nourinsuisangc.jp/6-mame/saku_engei/16.htm
http://web.pref.hyogo.jp/af11/af11_000000018.html





220710右田農園

2010年07月20日 | 会員の皆様


保存会の皆さんはご存知、右田農園です。
http://www.migitanouen.com/migitanouen/%E5%8F%B3%E7%94%B0%E8%BE%B2%E5%9C%92.html

私は時々、職場近くの「かもめ食堂」のお惣菜にお世話になりますが、そこで右田さんのお野菜をいただいております。(健康的なのに・・・美味しいのに・・・安いのだ!)
http://r.tabelog.com/hyogo/A2801/A280102/28009005/dtlrvwlst/1026819/

優しい右田ご夫妻の間で仕切る息子さん。もう農園の主役です。息子さんとは立ち話程度しかしたことがなかったのですが、なかなか仕事姿がかっこいい。

美しい農園です。お楽しみください。








姫路えび芋保存会⑤

2009年02月05日 | 会員の皆様


「えび芋コロッケ」「えび芋の椀物」そして「筑前煮」です。

料理人によって調理していただいたえび芋を、栽培した皆でいただく。このイベントが姫路えび芋保存会の1年の終わりであり、また次の作の始まりでもあります。

今年も姫路えび芋保存会が、オーナー募集しています。
1株2000円
・4キロの収穫を保証 
・栽培作業に参加していただける方は1000円
・種いもだけほしい方は、1つ350円
いずれも送料は別途。
4月に栽培が始まりますのでお早めに申し込みください。
数が限られていますので、先着順とさせていただきます。

 申込を考えておられる方は sakura148@mail.goo.ne.jp へメールください
 申込先等をお伝えします

姫路えび芋保存会③

2009年02月03日 | 会員の皆様
保存会は岡本清重さんと一緒に、姫路えび芋の復活に取り組みました。
農作業が重労働なら皆で作業をしようと、一株オーナー制度を行い、たくさんの人たちで土寄せを行いました。また皆で一緒に収穫作業を行い、できた芋を煮て食べました。芋煮会です。
また料理店にお願いしてえび芋料理を作って頂き、皆で姫路えび芋を食べる会を開催しました。
県内に他につくってらっしゃる方はいらっしゃらないか、あちこち調査しました。たくさん生産が増えても大丈夫なように、種芋の保存方法も研究しました。
このような姫路えび芋の復活は、毎日新聞や神戸新聞にも取り上げられました。
そうして順調に進み始めたと思った時、悲しい出来事が生じました。

岡本清重さんが急逝されたのです。
 2年前の冬、来年用の種芋を丁寧に保存作業された(写真はその作業中のもの)直後のことでした。
 山根代表が、「年越したら、作付け計画を相談しましょう」と約束された後でした。
 衝撃でした。

きっちりと作業をされ、日ごろは言葉少なく、でも姫路えび芋の話となると熱心に語られていた岡本さん。
新聞の取材でも歴史や栽培方法などを丁寧に説明され、少し恥ずかしそうにカメラにポーズをとっていた岡本さん。
 こんなことが現実に起こるなんて。。。

悲しみにくれる中、姫路えび芋復活活動のこともあり、思案している山根代表のところに、岡本清重さんの奥さんと弟夫婦さんらが「私たちが引き継ぎます」とおっしゃってくれました。

3人はそれまではあまり姫路えび芋にはかかわっていらっしゃらなかったようですが、清重さんの姿に打たれ、あとを引きついてくれました。
それから清重さんの残された細かい栽培日誌を元に、新しい年の姫路えび芋が植え付けられ、またそれにあわせて「姫路えび芋保存会」を発足させました。



姫路えび芋保存会②

2009年02月02日 | 会員の皆様
このえび芋を世に知らしめたのが京都の平野屋さんの「いもぼう」だと言われています。
九州の唐の芋と北海道の棒だら(タラを干したもの)を炊き合わせる・・・すると、煮崩れやすい芋は棒だらからでる膠質(コラーゲンみたいなものかな?)により崩れにくくなり、また棒だらは芋の灰汁で軟らかくなる・・・うまさの相乗効果ですね。北海道と九州の産物を組み合わせて1+1=3!になる料理。京都の知恵には頭が下がります。

平野屋さんのホームページです
http://www.imobou.com/shoku.html
一度テレビで見たのですが、えび芋を大胆に、元の大きさの半分になるくらいに皮を厚く剥かれていました。
  結構、えび芋って高いんですよ・・・先日、京都の錦市場に行きましたが、手のひらにちょうど1個乗るえび芋が650円!!! ひぇーーー!

さて、元に戻りまして、評判となったえび芋は高値となり関西の野菜産地は京都に出荷したそうです。
その時に姫路でも大きな産地となり、献上品にもなったようです。

しかしながら、その後姫路は都市化が進んだことや、高齢化により土寄せ作業の重労働が難しくなったことなどから次第に生産が減り、姫路からえび芋は姿を消しました。

それが5年前の冬、姫路市兼田で岡本さんがえび芋を栽培されているという情報が入り、調査に行きました。私も一緒に行ったのですが、ビニールハウスの隅に土に埋めて種いもが保存されていました。
岡本さんは、「美味しいからつくっている。自分の家の分だけですけどね。」と言葉少なく話されました。


写真は岡本さんのえび芋畑と、日本料理「谷かつ」でつくっていただいたえび芋と棒だらの炊き合わせです。

姫路えび芋保存会①

2009年02月01日 | 会員の皆様
姫路えび芋保存会を紹介します。

まず、えび芋ってご存知でしょうか?
サトイモの一種ですが、まん丸ではありません。味わいも普通のサトイモは粘りがありますよね。土垂(どだれ)とか石川早生(いしかわわせ)とか・・・ねっとりと美味しいです。
えび芋は形が長い円錐形です。(写真:ちょっと立派すぎの姫路えび芋)大陸から伝わってきて、九州で多く栽培されている唐の芋といわれています。一般のサトイモに比べてやや紛質状で粘りが少なく、さらりと品のいい味わいです。


この芋は栽培期間中に、何度も何度も株元に土を寄せます。
そうすると土の中の芋は土の重さで曲がって生長し、その結果、海老のような芋となります。「海老のように腰が曲がるころまで元気で」にサトイモの「子や孫がたくさん生まれて子孫繁栄」がくっついて、こりゃ縁起がよい!といったところでしょうか。

「曲がったから美味しい」などは根拠としてどうかは判りませんが、暑い夏の間に何度も土寄せや水やりをするなど、手間をかけた農作物は美味しくなります。