ひょうごの在来種保存会

会員さんも800名を越えました。活動報告を発信します。

220709加古川メロンの小林さん②

2010年09月13日 | 調査活動
「昭和47年、オイルショック当時、種苗会社はメロンを多く開発してましたね。たくさん出ていたのは小林種苗のホームラン(スター)とか、サカタもいろいろ出していたなぁ・・・。でも、当時のものはきれいだけど、あれほどうまくはない。見てくれは悪かったけど、味が確かなあのメロンがあればな・・・と、昔のメロンを思い出していたところ、お客のおばあちゃん(堀井さん)がそのような種を持っていると聞きまして、早速入手して、栽培してみました。するとカタチは少々違うようだが、味はそっくり!そこでこれを栽培し始めたんです。」
素晴らしい!堀井さんという方も加西市。更に追加調査が必要です。これは後日しましょう。

小林さんのお話は続きます。
「栽培し始めてみると、梨瓜やマクワによくあるように、食べようとする時期になるといきなりバサッと枯れ上がってしまいまして。ウリバエの幼虫が卵を産んで苗を痛めてしまう。そこで南京台についでみた。2年くらい台木で実験してみたら、うまいこと枯れずにもつようになった。」小林さんは優れた技術者です。
そして話はついに!ここを訪れたきっかけになった加古川の宮脇種苗につながります。
「昭和50年頃、あちこちの種屋では『うちでしか買えない商品』を取扱う傾向になり始めてまして、当時から加古川の宮脇種苗に行って、この接ぎ木苗を売ることを進めてみたんです。翌年、番頭の小林さんから「置いてみましょか」と連絡があり、それから販売が始まったんです。お客の皆さんから『枯れない』と言われ有名になったらしいです。」小林さんの技術(台木)が普及につながったんですね。



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