ひょうごの在来種保存会

会員さんも800名を越えました。活動報告を発信します。

09.01.24-25食・地の座「味覚の展示場」③

2009年02月11日 | 各種イベント(保存会以外の主催)
保存会のブースです
岩田健三郎さんに看板を作っていただいています!!
こりゃすごい!!



展示は時期的に姫路えび芋をメインにしました。
この時期だからウリやトマトがないのですが、ハリマ王登場で迫力はあります。

去年はこの展示場で在来ゴマの食べ比べを行いました。
国内産のゴマでもかなり貴重ですが、的形ゴマをはじめ、広島から奈良まで、数種類のゴマを揃え、食べ比べをしました。
今年は的形ゴマの種を皆さんに配りました。
今年の6月には100人くらいが蒔いてくれそうです。

09.01.24-25食・地の座「味覚の展示場」②

2009年02月10日 | 各種イベント(保存会以外の主催)
味覚の展示場は「とりあえず3年やってみよう」でスタート。
今年がその3年目となります。
場所は姫路市手柄の灘菊。お酒の製造・直売、それにレストランまであります。
その敷地を使わせていただき、自慢の新商品を中央にすえた○○屋が並びます。

地元の在来小麦を使ったうどん、地元で皆でつくった酒用の米を原料にここで仕込んだお酒(ココの10月19日 http://shoku-tinoza.net/jimukyoku.html)・・・こんなん、他には、真似できないですよね。

家島の魚介類、豆腐、れんこん、味噌、豆腐、アイス、ジャム、クッキー、お焼き。BARも開店、熱燗がいただけます。料理もくさぎ飯、猪汁、牡蠣フライ、焼き牡蠣、食べることに必要な、皿やカップの陶芸品や調理器具も並びます。

史上最強の地産地消軍団です。



この日の様子はいろんなページで紹介されてます

http://yusyoku.tenkomori.tv/e74381.html
http://blog.goo.ne.jp/mips-fukusaki05/e/75a0829979e3f181d1b91dd8599a818a
http://ichidohayarihe-ojj.blog.so-net.ne.jp/2009-01-26



09.01.24-25食・地の座「味覚の展示場」①

2009年02月09日 | 各種イベント(保存会以外の主催)
今年も始まりました食・地の座の味覚の展示場。
去年に引き続き、地の座が保存会に展示ブースを提供してくれました。
 ありがとうございます。
 同じ姫路を拠点として地産地消をすすめる会として、地元の産品を宣伝していきましょう!!

 ※食・地の座 http://www.shoku-tinoza.net/
   播磨の食に携わるプロが新商品開発を目的に地元食材を勉強・研究するために集まった会。「酒屋が酒の勉強だけしとってもええもんはできん」という酒屋おやじの発言をきっかけに、版画家岩田健三郎さんが「ならっ!」と呑み仲間・・・じゃなかった、食に携わるいろんな業の方に声をかけて会を立ち上げられた。今では、農家、漁師、豆腐屋、味噌屋、せんべい屋、ケーキ屋、かまぼこ屋、喫茶、飲食店、厨房工事やホテル業まで約30社となり、毎月一回、勉強会をされている。開発された新商品のお披露目が、今回の「味覚の展示場」である。

きれいなお姉さんは好きですか






 

09.1.18なにわの伝統野菜に学ぶ③

2009年02月08日 | 保存会研修会
会議が終われば当然・・・懇親会です!!
今回もすごいぞ!!
豆です!
姫路で豆といえば梅澤さん。「豆の王国」です。
 最初、「30人」って話だったのに、結局大勢が押しかけ、2階まで詰まってしまいました。

いやー 今回の料理はびっくりでした!

というのも、豆屋さんなのでおでんや鍋などでたくさん豆腐料理がでてきました。豆乳鍋の中のとろけそうな豆腐から、じっくりと味のしみこんだおでんの厚揚げまで・・・。
見た目は特に珍しそうでもなく、ばこばことほおばって「豆腐がうまいといいもんですね~」と話していましたら、梅澤さんが、「白くにごっていますが、鍋の中は豆乳ではないんです。温泉地で出てくる温泉豆腐をヒントにつくった鍋でして、白いのは溶けた豆腐ですわ。」。。。えっ?そうなの?
「豆腐は原料の豆を発芽大豆にしてみました。発芽玄米って流行っているでしょ。ギャバって・・・」
・・・・ は?! 発芽大豆!? え?! そんな世界あるの?! え~っ知らなかった!

すごーーーー! 深いぃーーーーーーー! 初めての体験でした。

でも梅澤さん、凝り症?!




09.1.18なにわの伝統野菜に学ぶ②

2009年02月07日 | 保存会研修会
続いてなにわから、
「創作料理店『ながほり』経営者 中村重男」さんです

 このお店の名前はご存知の方も多いと思いますが、「関西で最も予約が取れない居酒屋」と評判の店の主人です。
 ネットで検索してみてください。

 かぶらの使い方を例に出して会場の料理人さん(そうそう、今回は姫路や神戸から料理人の方が多く集まってくれてました!)と「どない使ってます?」とキャッチボールしたり、創作の料理屋の一面を見せてくれました。
 私は中村さんの料理は食べたことがないんですが、「こないして使ぅたらどないかと思ってやってみたら・・・」「やっぱ、ええ素材はええもんです」との話はホント美味しいんだろーなー・・・と、お腹がすいてきます。

 そして、「セレクト代表者 住本佳英」さん。
いわゆる八百屋さんなんですが、一級の料理屋に卸す八百屋さんです。
このページを見てください。
http://webnews.asahi.co.jp/you/special/2006/t20060522.html
 住本さんも実にいろいろな産地をよく見られています。有名焼肉店の営業課長さんをされていたのですが、サイドメニューの野菜等にこだわり青果の世界に入り、独立されました。
 先日アップした姫路えび芋も一級品であることを判断していただいたのは住本さんであり、実によくいろいろな産地を見てらっしゃいます。
 ちなみに小野市出身ですよ。





09.1.18なにわの伝統野菜に学ぶ①

2009年02月06日 | 保存会研修会
会員の皆様には先の通信で案内させていただきましたが、ひょうごの在来種保存会5周年イベントを開催しました。
兵庫県立大学新在家キャンパスにて、県立大学の学生さんにも寒い中、お手伝いいただき、開催できました。

まず、なにわの伝統野菜といえば森下さん。テレビや本でも有名ですよね。
 元大阪府の農業試験場の研究員さんで、現在は「なにわの伝統野菜応援団 森下正博」さんです。
 いきなりバイオリン!なにわの伝統野菜のエプロンして!!
 開会前にいろんな曲を弾いていただき、集まっていただいた方へすばらしいサービスです。
 エンターテイナーや。。。。

 本題ではなにわの伝統野菜への取り組みを、栽培から食育まで、幅広く手がけてこられた(継続中)経過をビデオ含めて紹介していただきました。
 いやー大阪の盛り上がりがすごい。食品産業も商店街も会社も神社も学校も・・・みんな伝統野菜という道具を使って遊ぶ遊ぶ!!

 

姫路えび芋保存会⑤

2009年02月05日 | 会員の皆様


「えび芋コロッケ」「えび芋の椀物」そして「筑前煮」です。

料理人によって調理していただいたえび芋を、栽培した皆でいただく。このイベントが姫路えび芋保存会の1年の終わりであり、また次の作の始まりでもあります。

今年も姫路えび芋保存会が、オーナー募集しています。
1株2000円
・4キロの収穫を保証 
・栽培作業に参加していただける方は1000円
・種いもだけほしい方は、1つ350円
いずれも送料は別途。
4月に栽培が始まりますのでお早めに申し込みください。
数が限られていますので、先着順とさせていただきます。

 申込を考えておられる方は sakura148@mail.goo.ne.jp へメールください
 申込先等をお伝えします

姫路えび芋保存会③

2009年02月03日 | 会員の皆様
保存会は岡本清重さんと一緒に、姫路えび芋の復活に取り組みました。
農作業が重労働なら皆で作業をしようと、一株オーナー制度を行い、たくさんの人たちで土寄せを行いました。また皆で一緒に収穫作業を行い、できた芋を煮て食べました。芋煮会です。
また料理店にお願いしてえび芋料理を作って頂き、皆で姫路えび芋を食べる会を開催しました。
県内に他につくってらっしゃる方はいらっしゃらないか、あちこち調査しました。たくさん生産が増えても大丈夫なように、種芋の保存方法も研究しました。
このような姫路えび芋の復活は、毎日新聞や神戸新聞にも取り上げられました。
そうして順調に進み始めたと思った時、悲しい出来事が生じました。

岡本清重さんが急逝されたのです。
 2年前の冬、来年用の種芋を丁寧に保存作業された(写真はその作業中のもの)直後のことでした。
 山根代表が、「年越したら、作付け計画を相談しましょう」と約束された後でした。
 衝撃でした。

きっちりと作業をされ、日ごろは言葉少なく、でも姫路えび芋の話となると熱心に語られていた岡本さん。
新聞の取材でも歴史や栽培方法などを丁寧に説明され、少し恥ずかしそうにカメラにポーズをとっていた岡本さん。
 こんなことが現実に起こるなんて。。。

悲しみにくれる中、姫路えび芋復活活動のこともあり、思案している山根代表のところに、岡本清重さんの奥さんと弟夫婦さんらが「私たちが引き継ぎます」とおっしゃってくれました。

3人はそれまではあまり姫路えび芋にはかかわっていらっしゃらなかったようですが、清重さんの姿に打たれ、あとを引きついてくれました。
それから清重さんの残された細かい栽培日誌を元に、新しい年の姫路えび芋が植え付けられ、またそれにあわせて「姫路えび芋保存会」を発足させました。



姫路えび芋保存会②

2009年02月02日 | 会員の皆様
このえび芋を世に知らしめたのが京都の平野屋さんの「いもぼう」だと言われています。
九州の唐の芋と北海道の棒だら(タラを干したもの)を炊き合わせる・・・すると、煮崩れやすい芋は棒だらからでる膠質(コラーゲンみたいなものかな?)により崩れにくくなり、また棒だらは芋の灰汁で軟らかくなる・・・うまさの相乗効果ですね。北海道と九州の産物を組み合わせて1+1=3!になる料理。京都の知恵には頭が下がります。

平野屋さんのホームページです
http://www.imobou.com/shoku.html
一度テレビで見たのですが、えび芋を大胆に、元の大きさの半分になるくらいに皮を厚く剥かれていました。
  結構、えび芋って高いんですよ・・・先日、京都の錦市場に行きましたが、手のひらにちょうど1個乗るえび芋が650円!!! ひぇーーー!

さて、元に戻りまして、評判となったえび芋は高値となり関西の野菜産地は京都に出荷したそうです。
その時に姫路でも大きな産地となり、献上品にもなったようです。

しかしながら、その後姫路は都市化が進んだことや、高齢化により土寄せ作業の重労働が難しくなったことなどから次第に生産が減り、姫路からえび芋は姿を消しました。

それが5年前の冬、姫路市兼田で岡本さんがえび芋を栽培されているという情報が入り、調査に行きました。私も一緒に行ったのですが、ビニールハウスの隅に土に埋めて種いもが保存されていました。
岡本さんは、「美味しいからつくっている。自分の家の分だけですけどね。」と言葉少なく話されました。


写真は岡本さんのえび芋畑と、日本料理「谷かつ」でつくっていただいたえび芋と棒だらの炊き合わせです。

姫路えび芋保存会①

2009年02月01日 | 会員の皆様
姫路えび芋保存会を紹介します。

まず、えび芋ってご存知でしょうか?
サトイモの一種ですが、まん丸ではありません。味わいも普通のサトイモは粘りがありますよね。土垂(どだれ)とか石川早生(いしかわわせ)とか・・・ねっとりと美味しいです。
えび芋は形が長い円錐形です。(写真:ちょっと立派すぎの姫路えび芋)大陸から伝わってきて、九州で多く栽培されている唐の芋といわれています。一般のサトイモに比べてやや紛質状で粘りが少なく、さらりと品のいい味わいです。


この芋は栽培期間中に、何度も何度も株元に土を寄せます。
そうすると土の中の芋は土の重さで曲がって生長し、その結果、海老のような芋となります。「海老のように腰が曲がるころまで元気で」にサトイモの「子や孫がたくさん生まれて子孫繁栄」がくっついて、こりゃ縁起がよい!といったところでしょうか。

「曲がったから美味しい」などは根拠としてどうかは判りませんが、暑い夏の間に何度も土寄せや水やりをするなど、手間をかけた農作物は美味しくなります。