ひょうごの在来種保存会

会員さんも800名を越えました。活動報告を発信します。

250503西脇市 高嶋のたけのこ

2013年05月06日 | Weblog
 西脇市の農産物直売所「旬菜館」でお客さんが取り囲んで筍談義の中心となった「高嶋のたけのこ」。
この産地を調査してきました。
 お話を伺ったのは、高嶋のたけのこ生産者お二人で、共に北田さんです。旬菜館とフレスコに出荷されています。
 明治中頃、山本ウノスケさんが、京都亀岡から竹を5本買い、荷車引いて一日かけて帰ってきました。この5本を元に増やしてきたのが高嶋のたけのこです。
 竹林は約3ヘクタール、10件ばかりの方が所有されています。昔は市場にも出荷していましたが、現在は4件くらいが地元の直売所等に出荷しているだけで、他の方は自家用か、残念ながら手入れをされていないところも多いようです。

 筍の作業は冬の竹林づくりが最も大切です。
 というのも、竹の根は毎年広がっていくので、手入れをしないと土中に根が張りすぎ、土中が詰まってしまいます。土入れがなされず、地表に出てきた根。(写真)


 こうなると、筍は小さくなるとともに、根の合間からでるため、堀りにくく形も悪くなります。
 そのため、竹林では毎年、5センチから10センチくらいずつ、土を上に載せて増やしています。
 昔は古くなった畳を敷くやり方もあったとのことです。
 毎年、少しずつというのが大切であり、一年で数十センチも積むと土中で竹になってしまうとのこと。毎年の作業が必要なんですね。

 上に盛る土は、夏の間の草や落ち葉など田山の有機物と、竹林の一部の区画から掘った土です。竹林の一部の区画を掘って、筍を生育させる区画に土を移動します。
 土をとってしまった区画は竹も根も掃除してしまうこととなりますが、また周辺から土をとったそのまた下に根が伸びてきますので、数年後はその区画がたけのこを収穫する区画となります。当然、その時は周辺の別の区画から土が毎年供給されるというシステムになっています。
 年月をかけて土が竹林内をぐるぐる回っているのです。養分も、筍を出荷して外に出て行く分だけ、外から田の草などの有機物が供給されていて、まさに資源循環された世界です。

 ※土が回転している竹林は高低差ができている


 土づくりのほか、竹の管理も大切です。手入れされた竹林は竹と竹の間が広く、適度に本数管理されています。「傘をさして歩くことができる」というのはよく言ったもので、筍にじゃまにならず、土に日が適度に当たり、作業性も良い間隔で管理されています。



 また、生えている竹も「親竹(おやだけ)」と言い、周辺には他の竹は増やさないように大切に管理され、何年間も筍を産む親となります。
 北田さんの園では親竹に生えた年が刻まれており、これを目安に数年から十年程度の間に「親竹の更新」が行われています。
 ※昨年(平成24年の親竹)


 更新は一定の年月が経った親竹周辺で、目に留まった筍をそのまま大きくされ、4メートルくらいになった6月頃、大きく左右に振られます。振られた若い竹はまだ強度ができていないためか先が折れます。
 一定の高さで先が折れるとその上には伸びず、枝を張ることとなります。こうすると雪により倒れることも少なくなるということでした。伝統の知恵ですね。


 30年ごろ前には共同のたけのこ加工場が設置され、ゆでたけのこを缶詰(一斗缶)や瓶詰めにして周辺の飲食業や市場で販売していたそうです。今は生産量が少なくなったため共同加工は行っていませんが、一部の家庭で缶詰加工は行っているとのことです。
 たけのこ栽培は10月に米づくりを終えた後、11月から冬の間、家族で山の手入れ作業を行い、5月まで収穫を行うという、一年間の作業が米づくりと相性が良いようです。北田さんも「子供の頃、鍬もって家族総出で土を動かした。」そうです。

 お話を伺ったあと、園に行って収穫方法を見せていただきました。美しく手入れされた竹林の一部にひび割れた地面があり、北田さんが「ココに1本、出かけてます」と。


 これだ!
 これがテレビで見た筍収穫のお決まりの光景です。でも実際に見ると起伏や枯葉もあり、結構わかりづらいものです。

 「(筍先端の)葉が見えれば、どの方向に生えるか、わかりますよ。方向がわかれば、地中の姿や根の位置もわかるので、傷をつけずに収穫できます。」
 北田さんは地面の割れたところを丁寧に鍬で掘り始められます。
 しばらく掘ってみるが、あれ?出てこない。。。。ハズレか?・・・と思った瞬間、地中からまだ黄色い葉先が見えてきました。てっきり地面にひび割れができているものだから筍はすぐそこのところにきているのかと思いましたが、10センチも深いところにありました。















 丁寧に周辺の土を取り払われると、特別の鍬の登場です。
 なんと刃が1メートルもある特注。これはテレビでも見た事無い。
 「もう少し長いものが欲しいのですけどね。」と北田さん。
 こんな鍬、いったいどんな使い方をするのかと思えば、テコの原理で掘り起こされるんですね。










このあたりは、まさに匠の技です・・・







 根の位置をしっかり確認してこの特注鍬で「グサッ。グイグイ・・・ぽこっ。」と。
 30センチくらいでしょうか、「筍から土の表面まで伸びる間があったからまだまだ土の中で大きくなるけど、実際に食べるとなるとこのくらいが美味しい。」というサイズだそうで、直売所に出すとなると600円くらいだそうです。

 掘った後の穴は鶏糞をひしゃく2杯、「お礼」に入れて綺麗に埋め戻します。いろいろ説明いただきながらですが堀始めから20分くらいかかったでしょうか、この手間による対価として考えると、かなりサービス価格でないかと思います。








 高嶋のたけのこは前のブログに写真を載せましたとおり白く太く美しいたけのこです。
 たけのこは日に当たると皮に色が出るとともに、地上に出た筍としては動物に食べられないようにアクを発生させるのですが、日に当たる前に掘り出す高嶋のたけのこはエグ味も無く、柔らかくいただけます。
 私も旬菜館で買ったり職場の方からいただいて食べましたが、太い部分も「かみ締める」というより「束がほぐれる」といった感じです。
 「アクが少ないのでヌカがいらない」というのも納得。筍の刺身は苦手なので、軽めの水煮でいただきましたが、香り高く歯切れ良く、当然ヌカの臭いも無いので塩も醤油も無くおいしくいただけました。

「この竹林からこのようなすばらしい筍が出来る。この先人の残した財産をなんとか次世代につなぎたい。」
 と北田さんお二人。高嶋のたけのこが新しい動きを見せ始めました。



参考

 ※北田さんの鍬(鍬なのかな・・・?)


 ※手入れがされない竹林
  竹が生い茂り、地面に光が入らず、たけのこの姿も見られません




西脇市 高嶋のたけのこ これから調査に向います

2013年05月01日 | Weblog
西脇市の直売所、旬菜館にて。
なんかすごいたけのこがあるでしょう?



アップで。



周りの人が「これが高嶋のたけのこやで。」

それを皮切りに、たけのこ談義。

知っている方が講師になってみんなに説明されています。

興味が出たので早速山へ。。











美しい。。。。。。。。。。

GWに調査してきます。。。

250411西脇市有機農業講座~保田ぼかしの使い方~

2013年04月20日 | Weblog
保田先生による有機農業講座の報告です

保田ぼかしの作り方から扱い方法、施用方法まで、事例や注意点を合わせた丁寧な講義でした

 さすがに今回は「今朝、何を食べてきましたか」はありませんでしたが(笑

受講者の方も熱心で、質問も多く、盛り上がりました

一回目の講義を聴かれた方が、ご自分でつくられた「保田ぼかし」をもってこられて、ぼかし談義もありました

正直、取り扱いの注意点は多いと感じました。

作り方はメモにすると簡単なんですが、お話をじっくり聴かないと・・・効果ないようですね。

座学のあとは実際にほ場に行って、施用方法の実技です。

嫌気性発酵であること、発酵途中の資材施用、肥効特性・・・普通の肥料のように使っては単にぬかを播いただけになりますよ。。。

使われる方は、直接、先生か使い方を熟知された方から細かいノウハウを教えていただいてください。







後日、早速、西脇市の他の地区から先生への講演依頼がありました。

黒田庄町時代の「有機の里づくり」の活動が、西脇市全域で再起動です。

250408西脇市 上比延(かみひえ)のさといも

2013年04月16日 | Weblog
とある方から「上比延のさといも知ってますか?」と情報がありました。

昔から西脇市上比延地域で作られ続けている里芋です。

当然、今は立毛はないのですが、現物の芋をいただきました。

早速、出汁も塩分も無い「水煮」にして職場で試食。

粘りが強いとか香りが高いという強い個性は特に感じられませんが、大振りの芋で姿かたちが良く、クセの無い「芋好きの芋」といった評価でした。私も「かなり上品な芋だな」と思いました。料理人向き?

後日、お出汁で炊いても当然美味しいものでした。

里芋だけど、ちょっとえび芋のような方向の里芋という感じですかね。小さくネットリの美方の小代いもとは反対側の感じですね。
里芋はいろいろありますね~。

茎の色や葉の形とかみたいので、また夏に立毛調査します。





241216保存会発起人保田先生の動向 西脇市「ごはん食推進講演会」と加西市「食への探求」

2012年12月25日 | Weblog
保田先生は9年前に「種を残す活動をしたい」という山根さんを井戸知事に合わせ、在来種保存会を発足させた功労者です。
いつも忙しくされており、「いつもどこにいらっしゃるのかわからない。」「ぽ○ぽこりんで夕食される時しか連絡が取れない。」というのは有名ですが、機会があり一日ついて廻りました。

朝、神戸を出発され、まずは加西市に。。。


加西市の北部公民館が主催する[おとなの知的探究シリーズ「食への探求」]

(公民館のブログより)
  今回は、「食」への探究。
  加西市では、今年も美味しい新米がとれたことと思います。
  美味しいお米が食べられるのは幸せなことですが、その幸せを次世代につなぐことはできるのでしょうか?
  今回は、自給可能であるお米の魅力に焦点をあて、栄養、食料問題、環境、災害そして未来について探究します。
  講師は「ごはんの学校」校長でもある保田茂氏。
  大きなテーマの問題ですが、日頃の食生活を見つめ直すという身近な視点からお話し下さいます。
  知的好奇心をくすぐる一風変わった大人のための課外授業。ご参加お待ちしております。






続いて西脇市に
 西脇市では西脇市消費者協会の研修会「ごはん食」の魅力を再発見しましょう!
 西脇市民会館でテーマは「食べものと子どものいのち」
 來住壽一西脇市長も一緒です

(西脇市役所ホームページより)
 私たちのエネルギーを生み出す「ごはん」。この「ごはん食」を見つめなおし、ごはん食の魅力について学習します。
 講演会では、地産地消や、食育を中心にお話をしますので、子育てされている方はもちろん、ごはん食に関心のある方まで、  多くの方のご参加をお待ちしております。







講演はご存知の「今朝、何を食べられましたか」で始まる会場対話型で、反応により話題がそっち方面に広がっていくのでたいへん面白いです。「各国の自給率」とか、農林水産省の審議会のような難しい資料が配布されますが、話題のきっかけにするだけでほとんど使われません。
「パンを食べるとアメリカやカナダの畑が緑になるが、日本の田んぼはどうなるのか」、「大豆とわかめと地場野菜」、「肉と魚の脂肪の質」、「子や孫に世話にならない健康づくり。神様が決めた寿命でスッと・・・」など、炸裂の保田節でした。

  

2412223明石れんこん

2012年12月24日 | Weblog
本日はレンコンです
旬ですね。。。寒っ・・・




この夏、明石ぺっちんうりの佐藤さんとこに訪問した時、山根さんが瓜畑の近くの蓮の田んぼを発見。
「昔からあるため池で、地区のみんなで年末になったら掘っているんですわ」という佐藤さんに山根さんが
「もし邪魔にならんかったらそん時、見せてもらえませんか。実は・・・(あとは姫路レンコンの話からチャンバスに続く保存会のレンコンの取り組みの話・・・・)」

「あぁ、えーですよ」と、引きうけてくれた佐藤さんが保存会に連絡を頂きました。

明石魚住に向かいます
夏のぺっちんうり畑はキャベツ畑です



その向こうにあるレンコン畑に着きました
大きい!!!
すごいたくさん!!





こんなにたくさんあるのに、特に出荷されておらず、地域の皆さんが楽しまれているとのことです






なかなか深く、泥の中へ
それも粘土の中にも潜り込んでいます
佐藤さん「まず上の方の土をそぎ取るように剥がしていくと、地下から上に伸びている茎が見つかります。その下に根あるので、そこからゆっくりとつたって掘っていってください。」




(山根さんもいかにも頑張ってほっているような写真ですが、昨夜学生と的形別荘で呑んでいたためにほぼ見学です・・・)



田んぼの駆け上がりのようなとこ、砂利のあるとこにもレンコンの根は突き進んでいました




スーパーの店頭で見かけるものと比べて細めです
これも姫路でチャンバスって言われている「昔レンコン」なんですかね?


お疲れ様でした

これが蓮の種
綺麗ですね


少しいただいて、家に持って庭にぶちまけ

洗うと・・・結構白い!!
姫路のチャンバスは灰色でしたね。。

切っても白い!!
ぬめぬめ感も無いですね
シャキシャキレンコンだ

早速、細めなので筋もアクも少なかろう・・・と皮も向かずに「ワイルドだぜレンコン天ぷら」と
細いところが可愛かったのでこっちは皮をむいて小口切りにしてオリーブオイルでサッと炒めた「小口切りきんぴら」

いいねー
この細いのって梅酢で色つけたら綺麗でしょうねー

姫路の太いのは白くてシャキシャキ
姫路の細いのは灰色でもちもち
そして
明石の細いのは白くてシャキシャキでした



240929会員の岡山さんがブータンに【豆の王国@梅澤糧穀】

2012年10月09日 | Weblog
「このたび3年間勤めてまいりました農業生産法人○◎▲◇を退職し、10月3日より二年間、独立行政法人国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊隊員として、ブータン国へ派遣されることになりました。
(中略)
派遣されますブータン国におきましては、私は任地であるタシヤンツェ県の農業試験場において、主に当地域に不足しております野菜種子の採種や野菜栽培技術の指導、助言を行うことになっております。(以下、略)」

なんてこった・・・びっくりでい

こんなハガキが9月中頃に届き、岡山さんの昔の職場仲間が急きょ送別会を開催しようということになり、保存会も同席させていただきました。
会場は保存会でいつもお世話になっている梅澤さんとこ。





2階にこんな宴会場があるのですよ。保存会のイベントのあと、ココで懇親会をよく催します。




乾杯!


みんなからのプレゼント。
ブータン国で着てね。



















お昼だったのですが、結構いい料理です。おいしい。

茶碗蒸しに豆腐が入っているなんて、うれしい。



美味しい料理に混じって山根さんが「ちょっと味見してみ~」っと(いつもの)料理乱入。

そばの間引き菜のあえもの



イナゴ・・・




そばとイナゴって、向こうで食べろという意味!?



岡山さん、いってらっしゃい。

2年後に帰国祝いしましょう。

240908 西脇市「日本のへそゴマ」

2012年09月25日 | Weblog
農作業されている風景の中で、よく美しい光景に出会えます。



これは日本のへそゴマを乾燥されているところです



ゴマも収穫の時期となりました


先日の神戸新聞にも掲載されていましたが、日本のへそゴマ研究会の徳岡会長さんを訪ねました

西脇市は東経135度と北緯35度が交差する日本の中心点に位置することから「日本のへそ」として知られています。

西脇地域で栽培される金ゴマは「日本のへそゴマ」のブランドで、地域の特産品になっています。

この金ゴマを地域で振興する「日本のへそゴマ研究会」の代表者が徳岡会長さんです。



花の咲く日本のへそゴマのほ場です



平成17年、定年退職を機に農業を始められた徳岡さんは、丹波市の知人と一緒に当時丹波で始まりかけていた黒ゴマを栽培されました。

収穫してみると割りと収益性が高いので、徳岡さんは西脇市役所農林振興課に「稲作るより収益が高かった」と報告されました。





すると西脇市役所から「一度打ち合わせを」と相談があり、ゴマ取扱商社、JAみのり、農業改良普及センターなど9名でゴマの会合が開かれました。

その場でゴマを栽培することに意気が上がり、「日本のへそゴマ」のネーミングがつきました。





その後、市役所農林振興課の高瀬職員から相談があり、「日本のへそゴマ」には黒ゴマではグロテスクという理由で「金ゴマ」に決定したとのことです。




現在の会員数は62名。栽培面積は6.75ヘクタール。

昨年は8.2ヘクタールだったそうですが、昨年の台風12号15号で被害に遭い、ほぼ全域が浸水被害にあったそうです。

そのためか今年は作付け面積が減ったそうです。



「日本のへそゴマ」は農薬を使用せず栽培されており、ひょうご安心ブランド農産物にも認定されています。




金ゴマ栽培のメリットとしては、

・西脇周辺の土地が金ゴマ栽培に適している

・米作りに使用しているトラクターがそのまま使え、新たに機械購入する必要が無い

・他の作物に比べて栽培が容易である

・農薬を使用しない栽培を売りにしており、また肥料も鶏糞など安価なものを使用している

・鳥獣被害が少なく、猪や鹿でも食い荒らしたりはしない

・種まきの時期が幅広く設定できるため、自分の仕事スケジュールが組みやすい

・種まきから100日程度で収穫ができるので作業の分散がしやすい。

などなど・・・




一方、デメリットとしては

・水はけの良い土地を好むので、排水対策はばっちり必要

・手作業が多く、一人だと20アールが限界

・ゴマは背丈が長いため、台風はもちろん、激しい夕立でも倒れてしまう

・収穫したあと、乾燥する場所が必要である

などなど・・・



ここが徳岡さんの乾燥場所です

徳岡さんは種まきの時期を大きく2回に分けてゴマを栽培されています

早い時期に播いたゴマを現在収穫されており、このあと米の収穫を、そのあとに先ほど見学したほ場のゴマを収穫されているそうです




本当に美しい

黒まめの山本さんの作業風景も美しかったけど、ここもすばらしい







昨年の台風で栽培への意気が下がっているようで、今年は正念場の年になっています

研究会の皆さんは頑張って栽培されており、テレビや雑誌の取材も多いようです

幸い今年は現在まで台風は来ておらず、実もばっちりと充実しています

今年の収益はたかそうかな・・・



ゴマの美しさ、徳岡さんの栽培や広報にかける意気込みをお聞きした充実の取材でした

是非、保存会の研修会で講演してほしいと思います

240913西脇市「大門のさといも」販売開始

2012年09月16日 | Weblog
「大門のさといも、どこ売ってるん?」

ココにありますよ

西脇市にある農産物直売所

北はりま旬菜館
※土日の朝はモーニングされてます ゴーヤジュースとわさびドレッシングがおいしい


http://www.city.nishiwaki.hyogo.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1314848763184&SiteID=0000000000000

http://kh-shunsai.com/farmer/





240908西脇市「大門のさといも」

2012年09月09日 | Weblog
先日、味見させていただきました大門のさといも。
保存会で調査を行いました。

西脇市黒田庄町大門。

加古川沿いの肥沃な土地で、弥生時代や古墳時代の住居跡が発見されたとか、大変古い歴史のある街です。
「大門という地名は、東光寺から津万井へ行く道に仁王門址があり、ここから来たといわれています」(「黒田庄の歴史を学ぼう!」黒田庄の歴史を学ぶ会編)ということらしい。

でも今日はさといも。

伊藤さんを訪ねました。







ありがたいことに芋を既に掘り出しておいてくれて、早速、特長を教えていただきます。

・このさといもは特に名前はついておらず、昔からずっとこの地方でつくられていた。

・少なくとも伊藤さんはおじいちゃんのことからあったことは覚えている。

・このいもは美味しいため、他から種いもを買うことはせず、ずっと収穫物の一部を冬場に保存して、種芋として翌年栽培している。

・種芋は家に2メートルくらいの深さの地下倉庫があり、保存している。

・保存時は株を切り分けず、株塊でもみがらに包んでいる。

・茎は緑色。ずいきは食べない。

・子や孫がよくつくし、親株も食べる。

・スーパーに売っている里芋に比べると少し面長。

・ねっとりとしてやわらかいのが美味しさの特長。

先日ブログにアップしましたが、キメが細かい、ねっとり、白いのが特長で、上品ですね。出汁無しで塩でいきました。


立毛がこれです







海老芋などと比べるとコンパクトな株。1株掘って今晩の晩御飯用にいいサイズ。

株の丈や葉の大きさからすると石川早生に似ていますが

同じ大門の本間さんにお聞きすると、

「大門のさといもは葉の先がとがっとる」と。

なるほど。。

世話人の小林さんも

「子芋や孫芋のつき方も、形も石川早生とは違うな。石川早生はまん丸のものがぽろぽろついている。。。」


まだ生育中で芋が大きくなりつつあるときです。10月中旬が本来のようです。

でも伊藤さん宅では、毎年8月24日の地蔵盆から掘り始めることとなっているようで、霜の降りるまで収穫が続くようです。


伊藤さん宅では、他にもしょうがや金ゴマもありました。

「昔はしょうがも皆、家で保存しとったけどなぁ・・・」

ええええええええええ!姫路しょうがと一緒ですやん・・・

しょうが保存している人も探しましょう!




240825西脇市「大門のさといも」

2012年09月02日 | Weblog
「大門のさといも」というそうです

詳細は9月8日に調査に行きます

日本のへそごま(金ごま)と大門のさといも、一緒に調査します


現物はこんなんです



土をとったら







小芋孫芋わけると





皮剥くと







白いですね~

湯がくと





お箸で切るとねっとりしてます



と、わりかし上品な芋ですね。。。。。

来週調査に行ってきます。


240815八代オクラ

2012年09月01日 | Weblog
お盆で帰省したときのこと

最近但馬で評判の「八代オクラ」(※検索すればたくさんでますよ!)をまだ食べたことが無かったんで北村わさびさんに電話
 

「江原駅前のガンピーで売ってますよ」とのこと

早速売り場へ

あった!!



ごついな・・



並べても迫力がある

こうすると・・・ナウシカのオームじゃないか






断面はこんなん

食べると癖も無く固くも無く、毛も気になりません。
ボリューム十分なオクラです。
見た目では目立つ種も、ほおばると肉厚なので相対的に種が気にならないのもいいですね。

ブログでは生で食べてるの多いけど、個人的には固ゆでが美味しいと思います。



今日、山根さんや小林さんが調査に行ってます

また続報します

240722 ぺっちん瓜 明石魚住金ヶ崎②

2012年08月08日 | Weblog








もちろん、ぺっちん瓜です



ぺっちん瓜農家の佐藤さんに聞きました。

「佐藤さんはどないしてぺっちんを食べてますか?」

「ずをとって塩振るだけです」

①ぺっちん瓜を半分に割り、ずを取り出します




②塩をまぶします




③冷蔵庫で半日寝かせます

④切って食べます


こんだけー

おいしいですね

ともかく肉が柔らかい

そして、少し甘みのあるお漬物

塩が甘みを引き立てます

白瓜やきゅうりの「シャキシャキ瓜の浅漬け」とはちょっと違うな・・・


今回の瓜は大きかったので皮は剥きました

もっと熟したのも食べてみたい味です

240722 ぺっちん瓜 明石魚住金ヶ崎

2012年08月06日 | Weblog
インターネット放送局「ジーオ」さんの取材があるというので、一緒に行きました。
久しぶりのぺっちん瓜、佐藤さんです。

「生産者が2人から4人になりました」  おーーーーっ!!







ぺっちん瓜は明石の特産物の瓜です

網干メロンや加古川メロンと同じマクワ瓜ですが、用途が異なり主に漬物用として使われます

果肉にしっかりとした歯ごたえがあり、すっきりサッパリ味。でも熟すと黄色になり柔らかく、そして甘みもでます。

実際熟してメロンのようにして食べる人もいるとか。。

奈良漬につかわれる白瓜と甘く熟して楽しむ加古川メロンとのあいの子みたいな位置ですかね。。。


「明石の方は黄色になったような熟したものを好む方が多いですね。神戸のほうはまだ青いしゃっきりしたものを好む人が多いです。実際漬物屋さんには両方使われている人もいます」と、佐藤さん。

この地方は昔は青瓜の産地でしたが、35~40年くらい前に池田ぺっちんをつくり始め、地元の漬物やさんと一緒になって産地化し始めたとか。

最盛期には15戸くらいの農家が生産されたそうです。

この方が佐藤さん。
毎年このあたりでぺっちん瓜をつくってらっしゃいます。


主に漬物屋さんに出荷されていますが、地元の直売所「ふぁーみん」にも出荷されているそうです。

自分で漬物をされる方は、ふぁーみんでお買い求めを。。。

240616田んぼあーとの作り方

2012年06月18日 | Weblog
姫路市夢前の田んぼアートに・・・見学に行きました(手伝わんかったんか!・・・ごめん)

なんかやっとる・・・


植えとる



今年はこんなんなるらしい



これが苗
いろんな色になるらしい


こんな100均バッグに入れて植えるんか


ヒミツの設計書を発見!!!!
これをみながら植えるの??すげー


そしてこんなんして遊ぶのね。。。