ひょうごの在来種保存会

会員さんも800名を越えました。活動報告を発信します。

240908西脇市「大門のさといも」

2012年09月09日 | Weblog
先日、味見させていただきました大門のさといも。
保存会で調査を行いました。

西脇市黒田庄町大門。

加古川沿いの肥沃な土地で、弥生時代や古墳時代の住居跡が発見されたとか、大変古い歴史のある街です。
「大門という地名は、東光寺から津万井へ行く道に仁王門址があり、ここから来たといわれています」(「黒田庄の歴史を学ぼう!」黒田庄の歴史を学ぶ会編)ということらしい。

でも今日はさといも。

伊藤さんを訪ねました。







ありがたいことに芋を既に掘り出しておいてくれて、早速、特長を教えていただきます。

・このさといもは特に名前はついておらず、昔からずっとこの地方でつくられていた。

・少なくとも伊藤さんはおじいちゃんのことからあったことは覚えている。

・このいもは美味しいため、他から種いもを買うことはせず、ずっと収穫物の一部を冬場に保存して、種芋として翌年栽培している。

・種芋は家に2メートルくらいの深さの地下倉庫があり、保存している。

・保存時は株を切り分けず、株塊でもみがらに包んでいる。

・茎は緑色。ずいきは食べない。

・子や孫がよくつくし、親株も食べる。

・スーパーに売っている里芋に比べると少し面長。

・ねっとりとしてやわらかいのが美味しさの特長。

先日ブログにアップしましたが、キメが細かい、ねっとり、白いのが特長で、上品ですね。出汁無しで塩でいきました。


立毛がこれです







海老芋などと比べるとコンパクトな株。1株掘って今晩の晩御飯用にいいサイズ。

株の丈や葉の大きさからすると石川早生に似ていますが

同じ大門の本間さんにお聞きすると、

「大門のさといもは葉の先がとがっとる」と。

なるほど。。

世話人の小林さんも

「子芋や孫芋のつき方も、形も石川早生とは違うな。石川早生はまん丸のものがぽろぽろついている。。。」


まだ生育中で芋が大きくなりつつあるときです。10月中旬が本来のようです。

でも伊藤さん宅では、毎年8月24日の地蔵盆から掘り始めることとなっているようで、霜の降りるまで収穫が続くようです。


伊藤さん宅では、他にもしょうがや金ゴマもありました。

「昔はしょうがも皆、家で保存しとったけどなぁ・・・」

ええええええええええ!姫路しょうがと一緒ですやん・・・

しょうが保存している人も探しましょう!




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