凡夫の日常(たんたんぴー日記)

たんたんぴー(キジョラン)は綿毛のついた種です。風に吹かれてどこに飛んでいくやら。淡々坦々にも通じる気持ちです。

三吉(仙台)のおでん、たこ梅(大阪)のおでん。

2017-02-24 | 日記
漫画のおそ松くんのチビ太が持っているのがおでん。なると巻きみたいな物は?だった。それがちくわぶというものと判明したのはずいぶん経ってからのことだ。買ってみて食べた。まずい。関東(東京?)だけのもので何かのパチモンらしい。パチモンは本家を超えることはない。本家と似ても似つかないのががんもどきだ。似せ物だがそれはそれとして美味しい。ちくわぶも今に生き残っているのだから捨てたものではないのだろう。
おでんの味はごった煮の複雑な味であろう。においも醤油と材料のにおいが混じった濁った匂い。子供ころはこの臭いがたまらく嫌だった。におい嗅いだだけで食欲消失だ。特に醤油の臭いが嫌だった。醤油で煮たものは嫌いだった。醤油は濃いときと非常に薄いときのにおいは好むが煮物、おでんの醤油のにおいは嫌なにおいだ。おでんを美味しいと思ったのは仙台国分町の三吉というおでん屋で食べたときだ。ネタはネタごとに味付けされ大皿に盛ってあり、昆布だしの醤油は少しという関西風の鍋だ。これはおいしかった。東北らしく塩味が少し強かった。おでんだから。それから20年後に行ったらぜんぜん違うおでんになっていた。今はどんな味付けだろう。
大阪のたこ梅のおでんは昔から有名だ。ここのはおでんというより煮ものだ。関西ではめずらしい濃い味付けだが塩辛くない。店の名どおり蛸の味はどこでも味わうことない濃い味(蛸は味が濃い)で柔らかった。しっかり煮込まれているのだろう。30年前に行ったときの味だ。知り合いが最近行ったが勉強になりましたと言っていた。どんな味だったのだろうか。カルチャーショックはあったのだろう。しかし、これが一番古いおでんなのだ。