粋な飲み方

江戸っ子は粋でなくてはいけない。江戸っ子の粋は痩せ我慢みたいなところがある。思いやりを施すが相手の負担を考えそれを恩に着せない引き際を美徳とする。自己犠牲を美徳とする西洋騎士道みたいだが騎士道は忠君だから少し狭いか。

粋な飲み方というのがある。呑み屋ではキューと酒を引っ掛けてサーっといなくなる。ぐだぐだ飲んでいるとつい出された酒の文句の一言でも言いたくなるのが人情だ。そう言うのは恥ずかしい。酔っぱらった裸の姿を他人に見せないクールさこそ粋な飲み方だ。

オイラは江戸っ子でないのでそのような飲み方をしたことがない。ついつい長酒の同じ話の繰り返し。昔はいくら飲んでも誰と何を話したかよく覚えていたが最近は誰と飲んだかもすぐ忘れる。

焼酎と甘いもの

蒸留酒には意外と甘いつまみが合う。ブランデーにチョコレートはよく知られている。

本格焼酎にはチーズケーキが合う。ずーと前人吉で米焼酎とレアチーズケーキを注文したらウエイトレスさんは驚いていた。たぶん初めての注文だったのだろう。

焼酎の本場南九州の料理の味付けは甘い。醤油などはすこぶる甘い。醤油が甘いから刺身が甘い。煮物が甘辛い。薩摩揚げも甘い。これが焼酎に合う。

今宵は芋焼酎に薩摩揚げ。もう少しすれば新芋で造った新酒が出回るだろう。

早朝の地震

５時過ぎゆらゆら揺れ始め目が覚めた。やがて結構大きな揺れになってきた。揺れ始めてから本震まで間がなかったから近くか、震度３か４か、半分まどろみながら繰り返し考えていた。建具や置物がガタガタしなかったので３くらいか。

さっそくテレビをつけた。震源が駿河湾の中で静岡中心に震度６弱の強い地震である。同じくらい揺れた数日前のＭ６．９の地震より震源が近い。震源が近いのは当たりだった。２３区は震度４。当たり前だが被害状況はまったく不明。

酒と地震に関係はないがもし遠方で飲んでた場合のことや二日酔いのひどいときに大地震が起きたらどうしようくらいのことは考えておいたほうがよいのかも。地震雷火事親父。地震だけは突然起こり避けようもない。人の都合を考えてくれないから厄介だ。

酒の相手

東京は蚊が多い。都内４カ所に住んだが蚊には悩まされっぱなし。以前戸山公園に面した７階に住んでいたのに蚊がいた。しかも藪蚊。藪蚊は地面すれすれにいるはずなのに。叩き潰そうとしても小さくて黒白の縞模様は人の目を眩ますのに十分な忍者装束。老眼かかった眼には追っかけてもスーッと消えてしまう。

今の家の周りにもブンブン飛んでいる。網戸の向こうに何匹かが屋内侵入を狙っている。人がいると数が増える。汗臭いのと二酸化炭素が引き寄せるらしい。酒を飲んでいると余計集まる。網の向こうとは言えなんとかしてやりたい。そうだ、酒を飲んで引き寄せて殺虫剤を引っ掛けてやろう。酒の相手か暇つぶしにもってこい。善は急げ酒を飲みながら蚊が寄ってきたらシューっと一吹き。なんと蚊はいなくなるが死体がない。これでは面白くない。

やはり蚊には洗剤が一番。食器用洗剤を５０～１００倍に薄めスプレーに詰め準備万端。これはすごい威力。少しでも当たれば蚊は羽がべとついて墜落。もがいているところに追い打ちすれば体は洗剤液に覆われたちまち窒息死。こんな酒の飲み方もある。

大雨洪水警報発令中

暑かった。日中３４℃近くまで気温上昇。午後６時前急に曇り強い雨。少ししたら小降りになった。もう安心なのか、まだ安心できないのか。東京だって１０年前に練馬で１時間で１５０ミリメートルを超える雨が降ったことがある。死者も出た。都会の集中豪雨はあっという間に水が出る。

小降りになったのでちょっと一杯。