凡夫の日常(たんたんぴー日記)

たんたんぴー(キジョラン)は綿毛のついた種です。風に吹かれてどこに飛んでいくやら。淡々坦々にも通じる気持ちです。

死んでいる

2017-02-17 | 日記
人で混雑する場所。カメラが誰かを追っている。その先には初老の推理小説家が足が悪いのかびっこを引きながらゆっくり歩いてくる。レポーターらしき男が駆け寄りこれプレゼントですと折り畳み杖を渡している。そんな周囲の様子を見ながら緑と黄色の果物小さなリンゴ?を買ってアパートに戻り、果物を引き出しにしまい親子三人で寝た。アパートの端の部屋から出火し瞬く間にアパートは焼けた。アパートは焼け落ちることなく日本瓦のように銀白色に形を留めている。誰も逃げ出した風はなく心配になって生きているのか?とアパートを覗き込んでいるところに叔母が訪ねてきた。昨夜の火事はひどかったねー。無事でしたよ。私たち無事でしたと妻も言う。良かった、わたしたち生きている。好きよあなたと後ろから抱き着いてきた。妻は若かった。そのはずみで二人とも前のめりに倒れこんだ。二人とも瞬く間に炭になった。果物だけは焼けずに引き出しの中にあった。子供のことは分からない。
ふと目を覚ますと妻の顔が目の前にあった。死んでいないかと心配そうそうに覗き込んでいた。起床時間はいつもより二時間も遅かった。