凡夫の日常(たんたんぴー日記)

たんたんぴー(キジョラン)は綿毛のついた種です。風に吹かれてどこに飛んでいくやら。淡々坦々にも通じる気持ちです。

柏餅といばら餅と茗荷餅

2013-05-05 | 日記
端午の節句は柏餅を食べる習わしがある。子供の頃は柏餅以外に「いばら餅」を食べていた。というかいばら餅が主流だった。いばら餅はハート型のサルトリイバラの葉を柏の葉の代用としたもので柏の葉のような香りはない。調べてみたらかしわ餅に使う柏は西日本にはなくサルトリイバラの葉で代用すると書いてあった。現代では柏の葉はどこでも手に入るから端午の節句はかしわ餅がスタンダードなんだろう。三重県では様々ないばら餅が今でも作られている。上新粉で作ったり、小麦粉で作られる。中勢は上新粉、おふくろの作ったのは小麦粉で北勢で作られる種類だ。似た物に茗荷餅がある。6月ころだ。茗荷の葉は餅にくっついて剥がしにくい。そのまま食べると茗荷の強い匂い口中に漂うが好きだった。今の子供は食べられないだろう。ふと思った。

追記
ネットで調べている内に端午の節句に食べる餅はいばらの葉の餅であって、江戸で人口が増えたためいばらの葉の確保が難しくなって柏の葉で代用したということらしい。確かにサルトリイバラは日本全国に存在するが大量の葉を入手するのは困難です。言葉は悪いが偽物が本家を名乗るようなものらしい。