「この麻婆豆腐、4人前?」
「5人前だよ。中華調理は基本が5人前」
「そうなのっ?!」
夫の料理教室のランチタイムに紛れ込ませてもらって
みなさんと一緒においしい麻婆豆腐&棒棒鶏を食べていたときの会話です。
知らなかったな~。
そんな時、私の頭に浮かんだのは和食器と洋食器のお皿の数の違い。
セットで買った経験のある方ならご存知でしょう。
和食器は1セットに5枚のお皿、
洋食器は1セットに4枚のお皿が入っています。
これはお皿に限らず、グラスもカップもお箸もすべてそう。
でも私はそれを「何故か」と考えたことはありませんでした。
考えても答えを持ち合わせていなかった…
正確に言うと、持ち合わせていないと思っていたのです。
「中華料理のレシピは5人前、西洋料理だと4人前だよ」と調理師の夫。
「そうなんだ~」と感心する私たち。
すると夫がふと
「あれじゃない?数の考え方…?」
…と。
ああ!
「四元素と五行説ってこと?!」
「そうなんじゃない?」
そういうことか!
…解決してしまいました。
ヨーロッパにはギリシャ時代から、『四元素』という考え方があります。
「この世のものはすべて『火・土・風・水』の4つから構成されている」
この考え方は賢者の象徴であるアリストテレスも注目し、
本で出版したほどです。
ちなみにこの四元素には、それぞれ色も対応しています。
今の日本でもっともポピュラーなのは、星占いの12星座。
それを4つにグループ(宮)わけした考え方をご存知の方は多いと思います。
つまりヨーロッパでは基本単位が「4」なんですね。
一方、中国には『陰陽五行説』という考え方があります。
「万物は『木・火・土・金・水』の5つのものからできている」
七夕で「五色の短冊~♪」と歌われている「五色」もここから来ています。
この五行には、色だけでなく方角や季節など、様々なものが当てはめられています。
例えば古都を巡ると目にする、お寺の「四天王」。
そしてその真ん中に座する「如来像」。
4つの方角+中央で5つ。
中国では基本単位が「5」だったわけです。
そして中国文化が日本に大きな影響をもたらしているのはみなさまご存知の通り。
そこから来ている。
だから中華料理は5人前で、西洋料理は4人前。
なーるほど。
おもしろい。
夫の知識と私の知識が融合して、
思わぬ副産知識を得ることができました♪
らっきー♪
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