週刊 最乗寺だより

小田原のほうではなく、横浜市都筑区にある浄土真宗本願寺派のお寺です。

勝田山 最乗寺
045-941-3541

親鸞聖人750回大遠忌法要・開式

2011-04-09 00:01:34 | 行事のご案内

7日の余震による被害が明らかになってきました。
被災地では、気持ちの休まる間もないままの大きな揺れに、更なる心の傷を負われたことでしょう。
被災された皆さまには、改めて心よりお見舞いを申し上げますと共に、少しでも早く安心して暮らすことのできる環境が調うことを願いつつ、最乗寺としても最大限の支援をさせていただきたいと思っております。



さて、本日より本山・西本願寺にて親鸞聖人750回大遠忌法要が始まります。

この法要のポスターが本山より配布されたのは、今から5年ほど前のことでしょうか。
初めて拝見したときは、「まだまだ先の話だ」と、のんびり構えていたことを思い出します。

それから今日までの間に、最乗寺ではいろんな出来事がありました。
中でも家族が増えていくことは、何にも勝る喜びということを身をもって体感いたしました。

もちろん、皆さまにもいろんな出来事があったことと思います。
私と同じように、結婚・出産によって家族が増えた方や、進学・就職・定年などで環境が変わられた方がいらっしゃる一方、大遠忌法要を一緒に参拝しようと約束していたお連れ合いとの別れを経験された方もいらっしゃいます。
そして、今回の未曾有の災害によって、想像だにしていなかった状況の中に、いま私たちは立っています。

たった5年の歳月です。
けれど、そのたった5年の間に、私たちの生活は瞬く変化を繰り返してきました。
そして750年という歳月の変化は、日本史の教科書の大半を占めるほど、大きな変化の繰り返しでした。

時と共に、人も社会も生活も政治も変わっていきます。
何ものも変わらないままではいられません。
しかし、その世において、ことわりを説く仏さまの、み教えだけは変わることはないのです。

移ろいゆくことを時に喜び、時に悲しむ私たちを、静かに見守り続けてくださった阿弥陀さまのみ教えを、生涯をかけて説き続けられた親鸞聖人の思いは、750年の歳月を経た今なお、変わることなく伝わり続けています。

その変わらぬ確かなものを、自らの目で確認なさいませんか?


西本願寺のホームページでは、大遠忌法要のページが作られています。
その中に、法要の模様を生中継で見られるページがありますので、どうぞご覧になってくださいませ。

そして以前、記事にも書きましたが、6月の団体参拝は、被災された方々の願いを辿る行程となるよう心を傾けながら、大遠忌法要に臨席いたしましょう。