ツルピカ田中定幸先生

教育・作文教育・綴り方教育について。
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「いじめをふせぐ処方箋」   がんばれ先生ー⑲

2018-04-26 14:05:12 | Weblog

「いじめをふせぐ処方箋」(16  

         『育てたい表現力』ーアルシンドの覚書―(補足)

 

「対話力」をつけるためには、「会話」への理解をふかめることです。国語科のなかで、取り立てて学ばせることも必要です。

 子どもたちに気づかせてほしいことをあげてみました。


   「会話」への理解を深める

              ―「会話」について学ばせたい項目―①

・「話す言葉」には、演説、スピーチ、教授、対論、対話、会話、独り言、叫びなど多岐にわたる。(この話し言葉のカテゴリーは、順に意識的か無意識的かで並べてある)

 

会話はそのはたらきによって分けられる

 ①伝えるはたらき

 ②願いであったり、つもりであったりすることを伝えるはたらき

     〈いいきり―断定〉〈推量〉〈伝聞〉

 ③たずねるはたらき・問いかけるはたらき  こたえる

     〈断定的な質問〉〈推定的な質問〉〈相手の意志的なことがらをたずねる文〉

 ④命令・依頼・誘いかけなどのはたらき

  *〈仮定〉〈うちけし命令〉〈勧誘〉〈念おし〉〈感動をこめた確認のひとりごと〉〈程度のはなはだしいことを感動をこめてのべる場合〉〈反語〉

  *ときにははっきりとした働きかけを示さないものもある。

  *会話の種類による特徴

 ③  では、「ね」「かな」「か」「の」「のか」「ですか」「なんだ」

 ②では、文の終わりに「よ」「ね」がつくこともある。


□「会話」は、双方向で展開される。

・「会話」は、聞き手に、感想を求めるときがある。

・会話は、答えをもとめたり、行動を求めたりするときがある。

・「会話」は、「あいさつ」のように深い意味がないばあいがある。


□「会話」のしくみ・構造

・「会話」では、主語と、述語の関係が近づく。

・「会話」では、語順を自由にいれかえている。倒置が多い。

・「会話」は、単語や一音で展開するときもある。

・「会話」には、省略がある。途中でとぎれる場合がある。

   余韻を持たせる場合

   中断する場合がある。

・「くりかえし」「言いなおし」が多くある。

・「指示語」「間投詞」が多く使われる。

・指示語は、その場にいなければわからない。

・ことばには表さない「会話」もある。



 


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