ツルピカ田中定幸先生

教育・作文教育・綴り方教育について。
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国分一太郎「教育」と「文学」研究会

「原稿用紙の使い方」 ー ただいま、例会資料作成中 2

2016-03-24 10:56:20 | Weblog

原稿用紙の使い方

      (『表記の手引き』(第四版 松村 明校閲 教育出版編集部編)より抜粋

 

 『国語教育辞典』(朝倉書店)の「原稿用紙の使い方」の項目の中で、原稿用紙に書く意義として、

 国語教育としては、

 ⑴ 各マス目に一字一字正しく美しく書くという指導。

 ⑵ 作文を視覚的に読みやすくするために役立てる。

 ⑶ 印刷文化の普及に伴い、生活必要性との関連において、正しい使い方に慣れさせる。

とある。

(注―田中、「自分自身が書いている文章をより自覚的に、意識的に表現するために役立てる。」を付け加えたい。)

 

一 縦書きの原稿用紙の場合

1 題名

  一行めの三~四字めぐらいから書く。

2 氏名

  三行めに書く。姓と名との間を一字分あけ、氏名の下が一、二字分あくようにする。また、学年組名は、氏名の上に二字あけて書く。

3 本文

  三行めから、最初の一字分をあけて書き始める。

4 改行

  改行は、一字下げて(最初の一字分をあけ、二字めから)書く。

  会話を、かぎ(「 」)を用いて表すときは、なるべく改行する。改行する場合、最初のかぎ(「)は、必ず行の一字めに書く。

  会話文が二行以上にわたる場合には、両様の書き方がある。

⑴ 二行め以下の文字も一字下げて(最初の一字分をあけ、二字めから)書く。

⑵ 二行め以下の文字は、地の文と同じく一字下げないで書く。

 なお、詩などの場合には、連ごとに一字下げの形にしないで、詩全体を二~三字分ぐらい下げて書くことが多い。

5 文字・符号

⑴ 文字は、原稿用紙の一ますに一字書くのが原則である。促音や拗音の場合も、一字扱いにし、一ますの右側に小さめに書く。

⑵ 句点(。)や読点(、)も、一字扱いにし、一ますの右上に書く。

⑶ なかぐろ(・)も、一字扱いにし、一ますの中央に書く。

⑷ 「  」かぎ  『  』二重かぎ  (  )かっこ 

   ‐  ハイフン   =  ダブル‐ハイフン

  なども、それぞれ一字扱いにし、一ますに書く。

 ⑸ 疑問符(?)や感嘆符(!)も、一字扱いにし、一ますに書く。

ただし、疑問符や感嘆符が用いられた場合は、(?」)(!」)のとき以外は、次の一字分をあけて続けるようにする。また、疑問符や感嘆符と同時に句点や読点が用いられることはない。

  (例)「どうしたんだ? つう! どうしたんだ!」

 ⑹ 中線(――)やてんてん(……)は、二字扱いにし、二ますに書く。

  注 句点と、次のような符号が一緒になった場合は、一ますの中に書く。

(例) (」)と句点(。)、二重かっこ(』)と句点、())と句点。

  注 作文などの場合には、行頭に、次のような符号を書かない。

    。 、 ’ 」 』  ) ‐  =

 こうした場合には、前の行の最下にある文字と同じますの中に書き入れる。極端な場合には、行の最下のますの中が、次のようなことがありうる。(文字・句点・かぎ 丸かっこ)

6 くり返し符号(々)

 ⑴ 一字扱いにし、一ますの中に書く。

 ⑵ 作文などの場合には、行頭に、繰り返し符号を書かない。こうした場合には、繰り返し符号を使わないで、前の行の真下にある文字と同じ文字を行頭にもう一度書く。

   

二 横書き原稿用紙の場合

 読点(、)がコンマ(,)に変わる以外は、縦書きの原則がそのまま横書きの書式になると考えてよい。

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