あ・しねま・たいむ

今日も映画でまったり

メン・イン・キャット

2016-12-02 14:35:48 | 映画 2016
「見た目はキュート、でも中身はオッサン!」な、
ふっかふかの猫ちゃん通称「Mr.もこもこパンツ」が活躍するコメディ映画です。
映画の冒頭「猫の島」として有名な宮城県の田代島が紹介されてますよ~。

全米で一番高いビルを所有する大企業の社長トムは、
仕事一筋、家庭もかえりみない生活を送っていました。
息子を怒鳴り付け、会社役員を押さえつけるという日々。
そんなある日、娘の11歳の誕生日に猫をおねだりされた彼は、
怪しげなペットショップで、青い瞳のふっかふか猫を購入します
しかし落雷に遭遇!ビルから転落したトムの意識は、猫の身体に移ってしまいます。
トムの身体は昏睡状態で病院に、
そして猫のトム通称「Mr.もこもこパンツ」はペットとして家族に迎えられます。

トムは仕事一筋、家庭もかえりみないという設定だけど、
長男は怒鳴られながらも父親を尊敬しているようだし、
娘も父親大好き!なようです。
娘の誕生祝いにあたふたしているトムの様子を見ていると、
そんなひどい父親でもないんじゃ?と思ってしまいますが。

猫と入れ替わったドタバタで笑うというのは、期待したほどなかったです。
じっさい笑ってしまう場面はけっこうあったにせよ、
( なによりふてぶてしそうな猫ちゃんが可愛い)
笑いより、しんみりほんわかさせる感じのほうが強かったかな?

自分は人間だ!と思っている猫なら、
猫用トイレに抵抗して、人間のトイレを使おうとして落っこちるとか、
もっといろいろあるじゃん?
それにせっかく妻とベッドで一緒に寝られるのだから、
奥さんを押し倒す(!)とか、キスを仕掛けるとかすれば?なんて、
観ながら思ってしまった私でした。

映画上映時間は87分(チケット代が同じなのは納得いかない・・・)だから、
猫になったことを受け入れて抵抗しなくなるのも早い、反省するのも早い。
なにしろ会社を乗っ取ろうとしている奴もやっつけなくてはいけないしね~、
そんな暇ないか。

観終わって、ちょっと物足りないと思ったのは、
予想できる展開に予想できる結末だったからかな。
この映画で心に残ったのは、
カメラ目線でじっと観客に向ける物言いたげな猫の瞳と、
怪しげなオーナーが言った「猫は9回生まれ変わる」という諺です。


監督 バリー・ソネンフェルド
トム・ブランド ケヴィン・スペイシー 会社社長
ララ・ブランド ジェニファー・ガーナー トムの妻
レベッカ・ブランド マリーナ・ワイスマン トムの娘
デビッド・ブランド ロビー・アメル トムの前妻の息子
ペットショップのオーナー クリストファー・ウォーケン
Mr.もこもこパンツ シベリア猫 なんてブラックな働かせ方・・・と思っていたら、
出演は一匹だけではないようです
2016年11月公開