あ・しねま・たいむ

今日も映画でまったり

不能犯

2018-02-20 19:47:30 | 映画 2018
「不能犯」とは、犯罪であるにもかかわらず証拠を特定できず、
刑罰の対象にならない「立証不可能犯罪」のことだそうです。
早く言えば、こんな場合。


人が持つ潜在的な悪意や闇を、特殊能力で増幅させ自滅させる、
経歴不詳の黒スーツの男、宇相吹正(うそぶきただし) 
ある電話ボックスに、
殺して欲しい相手の連絡先と理由を書いた手紙を貼ると、始末してくれるのです。
SNS上では「電話ボックスの男」と呼ばれていました。 
宇相吹正が関わる不可解な殺人事件が続きますが、
犯行はどれも立証できるものではありません。
そこで多田刑事が立ち上がります。
宇相吹正と全面対決する多田。
多田がコントロールできないと知った宇相吹は・・・・。

原作は読んでないのですが、ちょっと後味悪かったなあ。
観る人によって、好みが分かれるかも。 

ゲゲゲの鬼太郎ヘアの桃李くんが頑張ってます
口角をあげて笑う練習をしたそうですが、
その成果は出てますね~

しかし、この方、どっから湧いてきたの?親はいるの?
強い超能力を持っていたにせよ、
「斉木楠雄のΨ難」のような両親に育てられていたら、
こんなふうにはならなかったのに・・・


監督 白石晃士 
宇相吹正 松坂桃李 きめ台詞「愚かだね…人間は」。 
多田友子 沢尻エリカ 正義感の強い刑事 
百々瀬麻雄 新田真剣佑 多田の部下
川端タケル 間宮祥太朗 多田の助けによって更生した元不良少年
夜目美冬 矢田亜希子 多田の先輩女刑事 
2018年2月公開


監督は「貞子VS伽椰子」を撮った方なんですね。
ラストは「あとは野となれ山となれ」みたいな感じだったのですが、
この作品もそうだね~。
「希望で殺す」ってなんやねん!?

斉木楠雄のΨ難

2018-02-13 22:19:35 | 映画 2017
「Ψ」とは、超能力を表すギリシア文字だそうです。

主人公斉木楠雄は16歳の高校生。
ごく普通の高校生活を送っていますが、
じつは生まれながらの超能力の持ち主でした。
生後わずか二週間で両親とテレパシーで会話を始め、
一カ月で歩くように(空中含む)
いまでは、滅ぼそうと思えば一瞬で地球を滅ぼすことが出来るほどの、
最強の超能力者に成長しています。
そんな彼は面倒なことを避けるために、
超能力者であることは秘密にしています。
しかし、なぜか彼の周りに集まるのはトラブルメーカーばかり。
そんな友達が巻き起こす災難を、楠雄は超能力で解決していくのでした。

山崎賢人くん、ピンク頭が似合いますね~。
無表情な顔で、なにかあるたび心の声でツッコむのがまた可笑しくて。
全編、アホらしさ全開。
まるで漫画のようです・・って原作はギャグ漫画らしいのですが。
いっぱい笑わせていただきました。
ギャグや小ネタもいっぱいでした。
私の好きな殺せんせーも登場。
ボーリングの玉を7つ集めなければいけない!には爆笑しちゃった。
楠雄の両親の天然ぶりも最高です、平和でいいなあ


頭につけている超能力制御装置を抜いてしまうと、
それだけで地球には天変地異が起こってしまいます。
なんて不便な・・・・
若いんだからその能力を使って、世界征服するくらいの野望を持て!
と「ショッカー」や「アンブレラ社」なら言いそうですが、
やっぱり普通の高校生活を送っている方が面倒がなくてよさそうです。

監督 福田雄一 
斉木楠雄 山﨑賢人 
燃堂力 新井浩文 楠雄が唯一行動を予測出来ないオトコ
蝶野雨緑 ムロツヨシ マジシャン
窪谷須亜蓮 賀来賢人 元ヤン  
海藤瞬 吉沢亮 謎の組織と戦っている・・・らしい
照橋心美役 橋本環奈 完璧美少女・・・らしい 
灰呂杵志 笠原秀幸 熱血学級委員長 
窪谷須亜蓮 賀来賢人 元ヤン 
斉木國春 田辺誠一 楠雄の父
斉木久留美 内田有紀 楠雄の母
2017年10月公開 

ローズの秘密の頁(ぺージ)

2018-02-10 17:15:01 | 映画 2018
アイルランド西部にある聖マラキ精神病院。
ここに、産まれたばかりの自分の子を惨殺したという女性が、
精神障害犯罪者として40年もの間収容されていました。
病院が取り壊されることになり、
転院する患者たちの再診のため、病院を訪れた精神科医グリーン医師は、
その女性ローズを看ることとなります。
彼女は赤ん坊殺しの罪を否認し続け、
自分の名前は「ローズ・マクナリティ」と訴え続けるのでした。
入院以来聖書の余白に何十年にもわたって秘かに日記を書き続けてきたローズ。
グリーン医師は、戦争に翻弄され、イギリスとアイルランドの確執に翻弄された、
彼女の半世紀前からの人生を知ります。
彼女は本当に自分の子供を殺してしまったのか?
真相は意外な結末であきらかにされたのでした。

静謐な空気のなか、
老女となったローズが、ピアノソナタ第14番「月光」を弾く、
その姿が凛として、とても綺麗。

このシーンは泣けます。
ローズの言葉が真実なのか妄想なのか、
まだ何もわからないときではあったけど、
実際に子供を殺したのかも?とさえ疑っていましたが、
でもそれでも、胸をうつ美しい旋律。
「月光」がこんなに哀しく聴こえたのは初めてです。

ラストシーンも泣けました、
「よかったね」という安堵と、回想シーンの切なさで。
でも「よかったね」と同時に、もやもやしましたよ~。
あまりにも理不尽で。
精神病院の患者には、治療というより処置なんだねとか、
宗教ってなんのために存在するんだろう、とか。
神父は司祭にまで昇り詰めたんかい!とかね。

監督 ジム・シェリダン
ロザンヌ・マクナルティ(ローズ) ヴァネッサ・レッドグレイヴ
若い頃のロザンヌ・マクナルティ ルーニー・マーラ
グリーン医師 エリック・バナ
ゴーント神父 テオ・ジェームズ
マイケル・マクナルティ ジャック・レイナー
看護師 スーザン・リンチ
2018年2月公開