あ・しねま・たいむ

今日も映画でまったり

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

2020-01-15 12:23:57 | 映画 2019
「遠い昔、遥か彼方の銀河系」で始まった、
「スカイウォーカー・サーガ」の完結編です。
「最後のジェダイ」を観て、
もうスターウォーズを観るのはやめる!と思ったのですが、
完結編ってやっぱり気になるんだよね~。
封切すぐに観に行きました。

ファースト・オーダーの最高指導者となったカイロ・レン。
彼はシスのナビゲーターを手に入れ、
星図に載っていない銀河系の未知領域の奥深く、
惑星エクセゴルへと導かれます。
黒い岩が一面に広がるその地の古いシスの寺院で、
レンは30年前に亡くなったはずのパルパティーンと出会うのでした。
パルパティーンは裏でファースト・オーダーを操り、
スノークは自分の繰り人形だったと語ります。
パルパティーンは長い年月をかけて極秘に建造を進めていた、
大艦隊「ファイナル・オーダー」の存在を明かし、
それをレンに与える、その代わりに、
レイを探し出し、殺すよう命じるのでした。


「フォースの覚醒」でハンがあっけなく亡くなってしまい、
でも最後の最後(待ちかねたよ~)のルーク登場で、
続編をワクワクして待っていたのに、
「最後のジェダイ」のルークは、
引きこもっているし、いじけているし、頼りにならんし、
しかもやっとレイの指導を始めたら途中で逃げられるし(;一_一)
ラストで重い腰をあげたと思ったらあっという間に消えちゃうし・・・
とてもいままでのルークと同一人物とは思えなかったわ。
でもこの「スカイウォーカーの夜明け」では、
ルークはしっかり師匠の役割をはたしています。
「最後のジェダイ」のルークはなんだったんだろ?
今作では、隠居してはいたけどじつはランドと探し物をしていた、
ということが判明、
レイがライトセーバーを捨てようとしたら、
「ジェダイの武器には敬意を払うんだ」と諭すし。
(前作でライトセーバーを捨てちゃったルークです)
忠臣蔵の大石内蔵助のように世間の目を欺いていたの?
そして互いに感応しあっていたレイとレンは、
ロメオとジュリエットを越えそうな純愛シーンを展開してくれます。
やっぱりそうだったのね~、この展開は嬉しい。
すべてが終わったあと、
レイは惑星タトゥイーンにある、
ルーク・スカイウォーカーが育った場所である住居跡を訪れます。
通りがかりの老婆に名を聞かれた彼女は、
最初はただの「レイ」と答えるのですが、
聞き返されたとき意を決したように、
「レイ・スカイウォーカー」と名乗るのでした。
このときにね、スカイウォーカーを名乗るなら、
レンの子供を腕に抱いていたらよかったのに、と思っちゃった。
ベタな結末ですが、ベタなのが「スター・ウォーズ」の良さだもの。


物語は次世代へ

監督 J・J・エイブラムス
レイ  デイジー・リドリー 本編で自分の出生の秘密を知る
カイロ・レン  ハン・ソロとレイアの息子
フィン  ジョン・ボイエガ  元ストームトルーパー
ポー・ダメロン  オスカー・アイザック レジスタンスのパイロット
チューバッカ  ヨーナス・スオタモ
パルパティーン  イアン・マクダーミド 暗黒卿
ハン・ソロ  ハリソン・フォード
レイア・オーガナ  キャリー・フィッシャー(アーカイブ出演)
ルーク・スカイウォーカー  マーク・ハミル
2019年12月公開


パルパティーンとの最後の戦いで、
「頑張れ」とエネルギーと声援を送ってくれる、
先人ジェダイの方々

•アナキン・スカイウォーカー - ヘイデン・クリステンセン
•ルミナーラ・アンドゥリ - オリヴィア・ダボ
•アソーカ・タノ - アシュリー・エクスタイン
•アイラ・セキュラ - ジェニファー・ヘイル
•メイス・ウィンドゥ - サミュエル・L・ジャクソン
•オビ=ワン・ケノービ - ユアン・マクレガー & アレック・ギネス
•ヨーダ - フランク・オズ
•アディ・ガリア - アンジェリーク・ペラン
•ケイナン・ジャラス - フレディ・プリンゼ・ジュニア
•クワイ=ガン・ジン - リーアム・ニーソン

次から次へと声かけしているから、
たまにあっ?ということはあっても、
ほとんどわかりませんでした。


ターミネーターニュー・フェイト

2019-12-17 00:04:59 | 映画 2019
「ターミネーター2」の正統な続編なんだそうです。
そうでなくても未来やら過去やら、頭が整理できてないのに~。
ターミネーター3以降はすべてご破算ということですね?

1997年に起きるはずだった「審判の日」を阻止した3年後、
サラ・コナーと息子ジョン・コナーはグアテマラのビーチにいました。
そこへ現れたのが、いなくなったはずのT-800型ターミネーター。
彼はサラの目の前でジョンを射殺してしまいます。
「審判の日」は回避されていたのですが、
それ以前に未来から送り込まれていたT-800型がもう一体いたのです。
サラはむなしく息絶えたジョンを抱き上げるのでした。
そして時が過ぎ2020年、
再び未来から、強化人間グレースと、
T-1000を遥かに凌ぐ能力の新型ターミネーターRev-9が、
メキシコに転送されてきました。
Rev-9はある女性を消すために、
グレースはその女性を守るために。
その女性とは、工場作業員として働いているダニー・ラモス。
Rev-9は彼女の父親に擬態して近づき、襲おうとしますが、
間一髪でグレースに救われ、弟のディエゴを含めた3人で逃げます。
執拗に追いかけてくるRev-9。
絶体絶命の危機に現れたのが、武器を携えた初老の女性でした。


ジョン・コナーは機械が引き起こした核戦争で、
スカイネットに対抗する人類抵抗軍の指揮官となる存在・・・
だったのに、だからターミネーター2で、あれほど頑張ったのに・・・
今回は最初のシーンであっけなく亡くなっちゃいます。
え~!?
ターミネーター2でのあの頑張りは?
2では、ラストシーン、私は不覚にも感動してしまったのですが?
しかし、代わりに女性たちの強いこと。
昔は、洋画の女性はなにかあれば悲鳴をあげて気を失い、
邦画の女性はハンカチを握りしめて感情を抑え込む、
そんなイメージでしたが( ・・・いつの時代だ)
この頃の映画の女性は強い、強すぎる。
アベンジャーズのラスボスがキャプテン・マーベルだったり、
ブラック・ウィドウは生身で戦闘ロボットをバンバンやっつけたり、
最新のスターウォーズで覚醒したのはレイという女性だったりと、
脇で助けられる立場だった女性が大活躍です。
女性への忖度かな?
( いま日本でやたら登場する、悪い意味の忖度ではありませぬ)

監督 ティム・ミラー
サラ・コナー  リンダ・ハミルトン 
T-800(カール)  アーノルド・シュワルツェネッガー 
グレース  マッケンジー・デイヴィス 未来から来た強化人間
ダニー(ダニエラ)・ラモス  ナタリア・レイエス 
Rev-9(ガブリエル)  ガブリエル・ルナ 新型ターミネーター
ディエゴ・ラモス  ディエゴ・ボネータ ダニーの弟
ジョン・コナー  ジュード・コリー サラ・コナーの息子
2019年11月公開




国家が破産する日

2019-12-13 14:27:23 | 映画 2019
1997年に韓国を襲った国家破産の危機を、
立場の異なる3人を描くことによって問題提起した社会派映画です。
政治家と富裕層が自分たちを利するために、
いかにして国を売ったのかを訴えています。

1997年、韓国は著しい経済成長を遂げ、
経済先進国への仲間入りを果たしました。
国民のほとんどが自らを中間層と考えていた時代。
誰もが将来を楽観視するなか、
国家破産の危機が静かに迫っていました。
1997年11月にはアメリカの投資家たちが韓国から手を引き始めます。
危機を察知した韓国銀行通貨政策チーム長ハン・シヒョンは、
国家破産まで残された時間がわずか7日間と予測します。
ハンは危機を回避するために奔走しますが、政府の対応は遅く、
ハンの、国民へ危機の公表を早くすべき、という主張も退けられます。
その頃、金融コンサルタントのユン・ジョンハクは、
危機の兆候を独自の分析でつかんでいて、
これを自分にとってチャンスと考えていました。
その一方で、危機が迫っていることなど何も知らない食器工場経営者のガプスは、
百貨店大手からの大量の受注を約束手形で引き受けてしまいます。
やがて危機が進展、混乱が続くなか、
ハンの反対もむなしく、
韓国政府はIMF(国際通貨基金)に頼ろうとするのでした。
その結果、IMFの傘下のもと多くの会社が倒産、従業員は早期退職、
雇用形態の変更(非正規雇用の拡大)を迫られることとなりました。
自殺率は前年度より42%アップしたそうです。

ハンが敢然と不条理に立ち向かうところが男前です。
20年後、ハンは独立し、
金融にまつわる事務所を運営しているのですが、
再び困難に立ち向かおうとしたときに、
「 危機を回避するには絶えず疑い、考えることが必要。
 目を見開いて世の中を見ること」
と、毅然として言うのが、またまた男前です。

監督チェ・グクヒ
ハン・シヒョン  キム・ヘス 韓国銀行通貨政策チーム長
ユン・ジョンハク  ユ・アイン 金融コンサルタント
ガプス  ホ・ジュノ 食器工場経営者
パク・デヨン  チョ・ウジン 財務局次官 ハンと対立する
国際通貨基金(IMF)専務理事  ヴァンサン・カッセル
2019年11月公開


よく聞くわりにはちゃんと知らなかったIMF。
調べてみました。
IMF(国際通貨基金)は1944年、
ブレトン・ウッズ会議(連合国国際通貨金融会議)で創立が決定。
会議で調印された「国際通貨基金協定(IMF協定)」により、
1947年3月に業務を開始した国際機関です。
2019年9月末現在の加盟国は189か国。
IMFの主な目的は加盟国の為替政策の監視や、
国際収支が著しく悪化した加盟国に対して融資を実施することなどを通じて、
1、国際貿易の促進
2、加盟国の高水準の雇用と国民所得の増大
3、為替の安定
などに寄与することとなっています。

設立目的は素晴らしいものだったはずですが・・・
ハンは、IMFのメンバーと一緒にアメリカの財務次官がいたことを、
なぜ?と問い詰めますが、それらはすべてスルーされてしまいます。

JOKER(ジョーカー)

2019-12-11 14:19:31 | 映画 2019
バッドマンの宿敵、ジョーカーの誕生秘話です。
1981年、貧富の差が拡大し荒れ果てた街となったゴッサム・シティ。
心優しいアーサー・フレックはピエロとして働きながら、
精神を病み、際限なく妄想を口にする老いた母の介護をしています。
アーサーは脳神経の損傷のせいで、突然笑いだすという、
自分でも制御できない病気を抱えていて、
そのせいで周囲にも溶け込めず、誤解も受けるのでした。
彼の夢は、いつかコメディアンとして憧れの人気司会者、
マレー・フランクリンのナイトショーに出演すること。
しかし、理不尽な理由でピエロの仕事は首になり、
定期的に受けていたカウンセリングは、
街の財政困難で打ち切られ、薬の支給もなくなります。

「 映画で扱われるテーマは現在存在しているもの」
監督のトッド·フィリップスはそう言ったそうですが、
アーサーの辿った人生が、そのまま現在の社会を反映しています。
保護されるべき大人からの虐待、
( ペニーは実の母ではなく、アーサーは養子で、
脳の障害はペニーの交際相手からの虐待が原因。
ペニーは虐待を放置していた)
貧困のなかでの老親の介護、世間の障害者へのまなざし、
福祉の打ち切り、弱者への無関心・・・
たしかに現在の社会が映し出されています。

ジョーカーとして覚醒し、解放され、
ゲイリー・グリッターの ♪ Rock and Roll (Part 2) が流れるなか、
石段を踊るように降りてゆく場面で、
その解放感に同調してしまいそうになる自分がこわい。

ラストでゴッサム・シティは、
不満を持つ貧民層の暴動へと雪崩れ込むのですが、
あちこちであがる炎を背にジョーカーが車の上で踊っている場面から、
とつぜん精神病院の真っ白な部屋に。
アーサーが精神科医(?)のカウンセラーを受けています。
「 ‘That’s Life’ それも人生さ」とアーサー。
え?
逮捕されて病院に収容されたの?
それにしては違和感あり。
それとも、それまで観せられていたものは、
ジョーカーの作った物語にすぎない?
もしそうなら、どこからが作り話なのでしょうか。
最初から?それとも途中から?
薬の支給がなくなったあたりから?

いびつな現代社会を映し出したこの映画で、
監督のトッド·フィリップスは観客に向かって問いかけ、
ジョーカーはバッドマンに向かって問いかけているような気がします。
単純に悪を懲らしめるスーパーヒーローとして生まれたバッドマンに。
答えられるわけがないよね。

監督 トッド·フィリップス
アーサー·フレック/ジョーカー  ホアキン·フェニックス
スタンダップコメディアンを目指している道化師
マレー·フランクリン  ロバート·デ·ニーロ
人気テレビ番組の司会者、コメディアン
ペニー·フレック  フランセス·コンロイ
アーサーの母親。
ソフィー·デュモンド  ザジー·ビーツ
アーサーと同じアパートに住んでいるシングルマザー。
トーマス·ウェイン  ブレット·カレン
ゴッサムシティ最大の富豪で実業家。
街に広がった暴動の最中、妻とともに殺される
ブルース·ウェイン  ダンテ·ペレイラ=オルソン
トーマスの息子 のちにバットマンに
ランダル グレン·フレシュラー
アーサーが働く道化師派遣会社の同僚
ゲイリー  リー·ギル
アーサーが働く道化師派遣会社の同僚
2019年10月公開



シナトラの ♪ That’s Life と♪ Send in the Clowns
クリームの ♪ White Room も流れます。
♪ That’s Life はこの映画のテーマ曲といってもいいくらい。
アーサーも鼻歌で歌ってます。
街の暴動で流れたのが ♪ White Room
この歌をBGMに流すなんてずるいなあ。

氷上の王 ジョン・カリー

2019-10-30 11:44:29 | 映画 2019
「僕の魂には 才能と同じだけ 悪魔が宿っている」
才能が孤独を深めるのでしょうか、
それとも孤独が才能を産み出すのでしょうか。

アイススケートをスポーツから芸術へと昇華させ、
メジャーへと押し上げた伝説の英国人スケーター、ジョン・カリー。
貴重なパフォーマンス映像と、
本人、家族、友人、スケート関係者へのインタビューから、
彼の知られざる光と影を描いていったドキュメンタリー映画です。
カリーはバレエのメソッドを取り入れた演技で、
1976年のインスブルック冬季五輪フィギュアスケート、
男子シングル金メダルを獲得します。
しかしマスコミが真っ先に伝えたのは彼のセクシュアリティでした。
同性愛が公的にも差別されていた時代にメダリストがゲイ。
それは世の論争を巻き起こします。
それでも彼は、華麗な滑りで多くの人を魅了し続けるのでした。
映画はアスリートとしてのカリーを描きつつ、
栄光の裏にあった深い孤独や、
自ら立ち上げたカンパニーでの新たな挑戦と苦労、
そしてAIDSと闘う姿を取り上げています。

この映画では、
クロード・ドビュッシーの“「牧神の午後」への前奏曲“や、
ニコライ・リムスキー=コルサコフの「シェヘラザード」という、
カリーによる演目が使用されています。
新たに発掘されたホームビデオ撮影の「ムーンスケート」も観られます。
ほんとはね、もっと演技するシーンが観たかったと思ったんだけど、
映像があまり残っていないんだって。
1984年に国立代々木競技場体育館で開催された、
「シンフォニー・オン・アイス」の映像も出ますが、
それは今回頑張って探し出したものだそうです。

今年もフィギュアスケートのシーズンがやってきました。
それぞれに個性溢れるスケーターたちの演技には、
ほんとに引き込まれてしまいます。
人間の身体って美しいですね~。
音楽は楽器や声で、絵画は絵の具でアートにと昇華させていくわけだけど、
フィギュアスケートは自分の身体で芸術を創り上げていくんだよね。

監督 ジェイムス・エルスキン
ジョン・カリー
ディック・バトン
ロビン・カズンズ
ジョニー・ウィアー
イアン・ロレッロ
2019年5月公開