あ・しねま・たいむ

今日も映画でまったり

TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ

2016-07-17 11:07:13 | 映画 2016
大助は普通の男子高校生17歳。
同級生のひろ美ちゃんに片思い中です。
ある日、修学旅行中に乗っていたバスが転落事故を起こし、
はっと目覚めると、赤く染まった地獄にいる自分!!
「意味わかんない!ぜんぜんついていけない!」
「まだキスもしてないのに、このまま死にたくない!」
と叫ぶ大助に、地獄農業高校の軽音楽部顧問で、
地獄専属ロックバンド地獄図(ヘルズ)を率いる赤鬼のキラーKが言う。
「えんま様の裁きにより、現世に輪廻転生するチャンスがある」
生き返って大好きなひろ美ちゃんとキスするため、
大助はキラーKの厳しい鬼特訓を受けることにしたのです。


ハチャメチャです。
下ネタもいっぱいで不謹慎です。
でも笑えます。
というか、笑いっぱなしです。
(私はいつからこんなに下ネタに平気になっちゃったんだろう・・・)
でも、ちゃんと要所要所で切なくさせたり感動させたりします。
小ネタも満載だよ~。

ドラム対決、ベース対決、ギター対決も本格的。
地獄図(ヘルズ)やデビルハラスメントの演奏最高。
映画館でライブに参加している気分でした。

ただ、特殊メイクが凄いので、どの俳優が誰か全然わかりません。
私は予備知識もなく観たので、
エンドロールで出演者の名前を見て、
えっ!えっ!!ええ~っ!?の連続でした。
Char、野村義男、マーティ・フリードマン、ROLLY・・・
どこで出てたのよ~?
知っていれば気をつけて見ていたのに・・・・
いやいや、あのメークではやっぱりわからなかったかな。
ちなみにキラーKは、
ギターの腕はジミヘン、歌声は忌野清志郎なんだそうです。

そしていい加減だと思っていたえんま校長、
最期に大助とひろ美ちゃんのピュアな恋に粋な計らいをします。
やるじゃん。


監督脚本 宮藤官九郎
キラーK 長瀬智也(地獄図(ヘルズ)のボーカル&ギター
          &地獄農業高校の軽音学部の顧問)
大助 神木隆之介(普通の17歳男子高校生。地獄に堕ちたけど・・・)
なおみ 尾野真千子(キラーKの元カノ)
ひろ美 森川葵(大介の片思いの相手)
COZY 桐谷健太(地獄図(ヘルズ)のドラム)
邪子 清野菜名(地獄図(ヘルズ)のベース)
じゅんこ 皆川猿時(「デビルハラスメント」のボーカル&ダンサー)
修羅 シシド・カフカ(「デビルハラスメント」のドラム)
松浦 古舘寛治(大助の同級生。30年後に享年47歳で地獄に落ちた)
鬼姫 清(「デビルハラスメント」のベース)
えんま校長 古田新太(裁きはかなり適当です)
手塚ひろ美 宮沢りえ
大助の母よしえ 坂井真紀
仏 荒川良々
神 瑛蓮
MOJA・MJ みうらじゅん
鬼ギタリスト Char
ジゴロック挑戦者 野村義男、ゴンゾー
じゅんこA マーティ・フリードマン
じゅんこB ROLLY
牛頭 烏丸せつこ
馬頭 田口トモロヲ
鬼野 片桐仁
我慢汁 中村獅童
地獄の楽器屋に置いてある左腕 ジミヘン
公開2016年6月


ハマり過ぎの長瀬くんや(鬼メークでもいいオトコ!)
いるいるこんな高校生、でも頑張りやさんだねな神木くんや、
切なさ全開だったワンちゃんも健闘してましたが、
主演(だよね?)男優(たぶん)賞は、
神演技のセキセイインコくんに決定!

輪廻転生いろいろ

人間界に転生できたときは、
「え~っ?ここから!?」と叫びつつ、
あえなくすぐに撃沈してしまう大助くん。
人間に生まれ変われるんだ、よかったね~、
とそれからの展開を楽しみにしていたのに、
意表をつかれてしまいました。
ティッシュのとこで笑っちゃったよ~、
クドカンさん凄い。
頭の中、どうなっているんでしょ。

貞子vs伽椰子

2016-07-15 11:33:08 | 映画 2016
VS映画というジャンルがあるようで、
キングコングVSゴジラ
バットマンVSスーパーマン
宮本武蔵VS柳生十兵衛
と、土俵や時代が違う者同士を戦わせて、
どちらが強いのか知りたい!という世の人々の疑問に答えるという・・
その流れに(?)乗ったのが、
「リング」の貞子さんと「呪怨」の伽椰子さんの共演。
ホラーは苦手だったので「リング」も「呪怨」も観ていませんが、
え~!?どっちが勝つんだろ?という好奇心と、
「過去作を見ているかはどうでもいい!」という煽り文句につられて、
観てきました。
映画館に足を運ぶこと3度目にして、やっと観られましたけどね。
1度目、ぎりぎりかけつけチケットを購入しようとしたら、
観客は私ひとりの模様・・・・で、断念。
いくらVSものでもホラーだから。
2度目、別の映画館に。
そこは手売りだったので念のため入り状況を聞いたら、
やっぱり私ひとりの模様・・・断念!
3度目にようやく観ることができました。
(観客は自分を含め5人でしたが)

その映像を見ると貞子から電話がかかってきて、
2日後に必ず死んでしまうという「呪いの動画」を見た女子大生の有里。
そして「呪いの家」に足を踏み入れてしまった女子高生の鈴香。
共に呪いをかけられた2人を救うために、
霊媒師の経蔵は貞子と伽椰子を戦わせるという秘策に打って出ます。

その結果・・・・伽貞椰子さんになります。
はい~???
最強なんで誰にも止められません。
というとこで終了。
ええ~!?

しかし、昔は恨みのある相手を呪ったもんだけど、
いまは無差別なんだね~。



監督 白石晃士
倉橋有里 山本美月
高木鈴花 玉城ティナ
上野夏美 佐津川愛美
森繁新一 甲本雅裕
常盤経蔵 安藤政信
珠緒  菊地麻衣
高木史子 田中美里
公開2016年6月


ネットで拡散した貞子の「呪いの動画」のその後はどうなったんでしょ?
ネットだし、国内だけでなく海外にも拡散しまくりだよね。
いったい何人・・いや何百人・・・
どころか、何十万人が呪いの映像を見たのでしょうか。
映像を見た直後に必ず、律儀に電話をかけてくる貞子さん。
すべての人に電話をかけなくてはいけないし、
2日後には必ず訪問して呪いもかけなきゃいけないし・・・
可能なのか?

高台家の人々

2016-07-13 23:04:00 | 映画 2016
「ごくせん」「デカワンコ」の森本梢子の漫画が原作です。
趣味と特技が妄想という、地味で冴えないOL木絵の勤める会社に、
名家高台家の長男高台光正が転勤してきます。
光正には、高台家に代々引き継がれている、
人の心を読むテレパシー能力が備わっていました。
流れ込んでくる人々の計算高さやら嫉妬やら。
うんざりする光正でしたが、
そんななか、木絵の妄想にほっこりするのでした。
木絵に惹かれる光正。
姿形なんか関係ない、木絵の本質に。
というわけで、この話、木絵ちゃんが綺麗だと意味がないんだよね~。

原作の木絵ちゃんは地味を絵に描いたような(絵なんだけど・・)
女性です。
映画の木絵ちゃんはシャープで綺麗すぎ。
地味だのなんだのよそおっていますが、
「マイフェアレディ」のように磨けば光ってしまいます。

あひるさんと白鳥の恋物語

あひるさんは大きくなって白鳥にならなくても、
充分あひるさんで魅了的なのです。


物語の後半は普通の悩み多きラブコメになっていて、
木絵ちゃんらしくない展開でした。
もっといっぱいいっぱい妄想して欲しかったなあ。
光正様のコスプレ(?)堪能したかったのに、消火不良です。

高台茂正とアンの英国での恋物語は、絵のように綺麗。
湖畔のふたりが最高でした。


監督     土方政人
綾瀬はるか  平野 木絵
斉藤  工  高台 光正
水原 希子  高台 茂子
間宮祥太朗  高台 和正
坂口健太郎  岸本 浩平
夏帆     斉藤 純
市村 正親  高台 茂正Jr.
大地 真央  高台 由布子
大野 卓郎  高台 茂正
シャーロット・ケイト・フォックス  高台 アン
堀内 敬子  阿部 弓子
塚地 武雅  脇田 実・木絵の妄想の中のキャラクター
公開2016年6月

デッドプール

2016-07-07 17:57:33 | 映画 2016
トラブルシューターで日銭を稼いでいたウェイドは、
酒場で高級娼婦のヴァネッサと出会います。
パズルのピースがピタリと嵌るようなふたり。
愛し合い、結婚の約束もしたのですが、
その直後、病院で末期癌だと診断されます。
彼女のためにも生きたい!と願うウェイド。
酒場にやってきたリクルーターの男の誘いに乗り、
癌の治療と引き換えに、極秘の人体改造の被験者に。
(海の向こうにもショッカーみたいな組織があるのね~)
結果、傷を治癒する能力を手に入れますが、
再生能力を引き出す代償として、
全身の皮膚が焼けただれたように変異してしまうのです。
ヴァネッサが醜い自分の姿を受け入れるとは思えないウェイド。
元の姿に戻るため、
フランシスと組織につながりのある人物を襲撃するのでした。

こんなふうにあらすじを書いていくと、
デッドプール本人が映画のなかで、
「これはラブストーリーです」と言っているのが納得できるわ。
しかもいま流行りの「難病純愛映画」じゃん?
お涙頂戴はないけど。

で、この映画、ヒーロー物なのにR15です。
だもので構えた気持ちで鑑賞しましたが、
そんなにエロでもグロでもなかったな~。
首が飛んだり脳天に弾丸を食らわしたりもしますが、
あっけらかんとコメディ風味だったし。
セックスシーンも多々ありますが、
しかもアブノーマルなものもありますが、
一瞬だし本人たちの合意のもとでの行為だからね(笑)
ただ、自分の手首を切断する場面は・・・・
ぎーこぎーこと切るんじゃなくて、スパン!と切ってよ、
見てて痛いじゃん、と思ってしまったわ。

言いたいことを言いまくりのデッドプール。
おしゃべりで口は悪いし、そして下ネタも満載。
でもね、どんな下ネタでも英語で言われると、
(意味がわからないから)ソフトに聞こえるの。
だから女性には字幕がちょうどいいのかも。
日本語吹き替え版で聞いたら、違う感想を持ったかな?
いやいや、それでもデッドプールはキュートです。

オンナは殴らない主義の紳士なコロッサスは、
(で、オンナに殴り飛ばされておりました)
「いつか君をXメンに入れる!」と言ってましたが~
XメンがR15指定になってもいいんだろうか・・・・


○○○は(誰だか忘れたけど名指し)
演技は下手なのに顔がいいからモテルとか、
ベッカムはヘリウム声なのに顔でモテルとか、
醜くなった自分を卑下するデッドプール。
誘拐された恋人ヴァネッサを助けにいく前に、
セクシーな俳優特集をしている雑誌から、
ヒュー・ジャックマンの顔を切り抜いて、
マスクの下、自分の顔に貼りつけちゃいます。
(ちなみにヒュー・ジャックマンは映画「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」で、
ウルヴァリンを演じ、敵役で登場したデッドプールをやっつけてるらしい)

戦いが終わり、対面するウェイドとヴァネッサ。
ヴァネッサはデッドプールのマスクを外します。
緊張の瞬間・・・
が、出てきたのは貼られたヒュー・ジャックマンの顔。
観客は笑うんですが、映画の中のふたりは真剣(笑)
そしてついにウェイドの素顔があらわに。
ヴァネッサは「ワオ!」と小さく叫びますが、
姿が変わってしまったウェイドを受け入れ、
ふたりは再び結ばれるのでした。
よかったね~!!
やっぱり王道のラブストーリーだったわ。

監督 ティム・ミラー
ウェイド・ウィルソン(デッドプール)  ライアン・レイノルズ 
ヴァネッサ(ウェイドの恋人)  モリーナ・バッカリン 
フランシス・フリーマン(エイジャックス)  エド・スクライン
ウィーゼル(ウェイドが行きつけの酒場の店主)   T・J・ミラー 
エンジェル・ダスト(フランシスの側近女性ミュータント) ジーナ・カラーノ
ブラインド・アル(盲目の老婆)  レスリー・アガムズ
ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド(X-MENのメンバー) ブリアナ・ヒルデブランド
コロッサス(X-MENのメンバー) 声 ステファン・カピチッチ
ドーピンダー(タクシーの運転手) カラン・ソーニ

2016年6月公開

タクシー運転手のその後が気にかかります・・・・

キティちゃんが登場するのは、
デッドプールがキティちゃん好きだから?


          揺らぐ愛

(これは私の勝手なねつ造シーンですからね~)

64 ロクヨン 後編

2016-07-03 23:12:08 | 映画 2016
前篇では、64事件を模倣した誘拐事件が勃発した!とこで終了し、
ええ~!?と心の中で思ってしまいましたが、
数日後には後編を観ることができました。

誘拐犯は、誘拐した少女の父親目崎正人に、
64事件のときと同じ金額2000万を持ってくるように要求。
次々と指定してくる現金受け渡しルートも同じです。
娘の無事を願って、今にも狂わんばかりに車を運転する父親の様子も、
そのまま64事件の再現です。
親が子を想う気持ちは誰もが一緒。
しかし、事故を起こしたらどうするのよ!と父親に同情していた気持ちが、
あれ?という気持ちに変わり、
その後、なんてオトコだ!捕まれ!!と腹が立ってしまったのは、
ひとえに緒形直人の表情というか、
醸し出すものだけで表現している目崎正人がリアルだったから。
原作と終わり方が違い、最期に三上が目崎を断罪しますが、
観客としては、そこまでしてもらったほうが救われます。
父親が目の前で警察に捕まるのを見てしまい、
泣き叫ぶ女の子には胸を突かれましたが。

後編での雨宮芳男の佇まい、よかったなあ。


監督:瀬々敬久
<D県警広報室メンバー>
三上義信 佐藤浩市 
諏訪尚人 綾野剛 
美雲志織 榮倉奈々 
<警務部>
赤間 滝藤賢一
二渡 仲村トオル 
<刑事部>
荒木田 奥田瑛二 
松岡 三浦友和 
三倉 小澤征悦
落合 柄本佑
<元ロクヨン捜査班>
幸田一樹 吉岡秀隆 
日吉 窪田正孝 
<他県警メンバー>
辻内 椎名桔平
<記者クラブ>
秋川 瑛太 
手嶋 坂口健太郎 
<ロクヨン事件関係者>
雨宮芳男 永瀬正敏 
目崎正人 緒形直人 
<三上家>
三上美那子 夏川結衣 
三上あゆみ 芳根京子 
2016年6月


事件のとき犯人の声を聞いている雨宮は、
分厚い電話帳の最初のあ行から、一軒一軒無言電話をかけ続けました。
ま行まで14年。
そうやって、警察でも見つけられなかった犯人に辿りついたのです。

哀しくて美しい風景