カメラを止めるな

監督と俳優を養成するENBUゼミナールのシネマプロジェクト、
その第７作目となる今作は、制作費わずか300万円だそうな・・・

ある人里離れた廃墟。
血まみれの男が無表情のまま、目の前の女を襲おうとしています。
女は男の恋人なのですが、
ゾンビと化してしまった男には、すでに判別はつかないのでした。
ついに追い詰められ、首を噛まれる女。
彼女は絶望の表情を浮かべ、男を抱きしめて「 愛してる・・」と囁くのでした。
「 カット！！」
監督が演技を止めました。
すでに４２テイク目。
リアルを求める監督は役者の演技に不満です。
そんなわけで撮影が難航していたのですが、
なんと本物のゾンビが襲来。
じつはいわくつきの廃墟だったのです。
しかし、相次ぐ異常事態にも、
これはチャンスとばかりに「カメラは止めない！」と監督。
スタッフは次々とゾンビに襲撃され、ゾンビ化していくのでした。



＊メイク担当の趣味は護身術。
　相手に後ろから羽交い絞めにされると「ポンッ！」と叫び、
　するりと抜け出します。無駄に強い！ので爆笑します。
＊ずっと座ったままで、なにしてんねん？と思っていた録音係、
　急に立ち上がり、みんなが止めるのも聞かず、
　「 ちょっと・・・」「 ちょっと・・・」「 ちょっと・・・」
　と言うのみで、建物のなかからゾンビのいる外に出ていきます。
　なんなの？？？？？
＊監督役をすることになった監督
　言いたいことは言う！やりたいことはやる！
＊物語の山場、ヒロインは延々と「キャー！！」と叫び続けます。
　ちゃんと叫びに息継ぎも・・・
　なんなの？？？？？

と、最初の「３７分ワンカットのシーンのゾンビ映画」で、
？？？と思ったあれやこれや。
それらがすべて、シーンが変わって解き明かされていきます。
後半、笑っちゃったよ～。
ほろりともしちゃいました。

監督　上田慎一郎
日暮隆之　濱津隆之　映像監督　「安い早い質はそこそこ」な仕事が取り柄
日暮真央　真魚（幼少期　左右田陽菜）日暮監督の娘、大学生
日暮晴美　しゅはまはるみ　監督の妻　元女優
松本逢花　秋山ゆずき　ドラマの主演女優
神谷和明　長屋和彰　ドラマの主演男優
細田学演　細井学　ドラマのカメラマン
山ノ内洋　市原洋　ドラマの助監督
山越俊助　山﨑俊太郎　ドラマの録音係
古沢真一郎　大沢真一郎　ゾンビ・チャンネルのプロデューサー
笹原芳子　竹原芳子　企画の総責任者
松浦早希　浅森咲希奈　撮影助手
黒岡大吾　イワゴウサトシ　ドラマの監督役の予定だった・・・
相田舞演　高橋恭子　ドラマのメイク役の予定だった・・・
温水栞　生見司織　特殊造形・特殊メイクのスタッフ
２０１８年６月公開

ジュラシックワールド 炎の王国

２０１５年に公開されたジュラシック・ワールドの続編です。　

ジュラシック・ワールドの大惨事から３年経った２０１８年。
パーク崩壊後もイスラ・ヌブラル島には恐竜たちが生息していました。
そのイスラ・ヌブラル島の火山活動が活発化、大噴火の兆候が。
このままでは恐竜たちは絶滅してしまいます。
危険を冒してでも恐竜たちを助けるのか？
もしくは自然災害による死だからと見守るのみに徹するのか？
そんななか、恐竜保護を目的とする団体を設立した、
「ジュラシック・ワールド」の元運用管理者クレアは、
島の恐竜を救出しようと動き始めます。
彼女は故ハモンドのビジネスパートナーであったロックウッドを訪ね、
彼の支援、サポートを取り付けました。
ロックウッド財団の実質的経営者ミルズは、
ヴェロキラプトルのブルーの捜索を依頼してきます。
クレアは元恐竜監視員のオーウェンを雇い、
イスラ・ヌブラル島に向かうのでした。　
火山噴火の危機が迫るなか、
ヴェロキラプトルの生き残りブルーを発見したオーウェンでしたが、
ミルズの裏切りによってブルーや他の恐竜たちは次々と捕獲され、
船に収容されて島から連れ出されてしまいます。
恐竜たちはひそかに、
北カリフォルニア州のロックウッドの屋敷の地下に運びこまれました。
はたしてミルズの目的とは？


恐竜の登場の仕方がホラーです、怖かったなあ。
しかし、食べられちゃいなさい！と思ってしまった人が、
因果応報、お約束のように食べられていましたね～。
あくなき人間の欲望が招く悲劇。
とはいえ、このシリーズ、「絶対大丈夫」「制御不可能！」「これは想定外！」
ばっかりの繰り返しですが、
今回は物語のラストも「想定外」の展開になっていてちょっとびっくり。
そんな「想定外」への扉を開くのは、
ベンジャミン・ロックウッドの孫娘として登場する少女メイシーです。
健気で可愛い。　
が！大人ふたりが傍についてて、彼女の行動をなぜに止めない！？
私はこんな世界はいやです～。
なんで黙って見過ごすのよ？と文句を言いたいけど、
人間が毎回学習しようともせず、欲望のままに、
またかよ？またかよ？を繰り返させるのはもう面倒になって、
仲よく（？）同居させることにしたのでしょうか。
人間の街を見おろすブルーが、哲学者のように見えます。　

恐竜たちが人間の世界に解放された事を知った数学者イアンは、
「人間は恐竜と共存していかなければならない。
　真のジュラシック・ワールドにようこそ」　
と呟きます。

監督　J・A・バヨナ　
オーウェン・グレイディ　クリス・プラット　元恐竜監視員
クレア・ディアリング　ブライス・ダラス・ハワード　ジュラシック・ワールド元管理責任者
フランクリン・ウェブ　ジャスティス・スミス　元ジュラシック・ワールドIT技術者
ジア・ロドリゲス　ダニエラ・ピネダ　恐竜の生物学の専門家　
ベンジャミン・ロックウッド　ジェームズ・クロムウェル　ロックウッド財団の設立者　
イーライ・ミルズ　レイフ・スポール　ロックウッド財団の実質的運営者
メイジー・ロックウッド　イザベラ・サーモン　ベンジャミン・ロックウッドの孫娘　
アイリス　ジェラルディン・チャップリン　ロックウッド家の家政婦。
ヘンリー・ウー　B・D・ウォン　「インドミナス・レックス」を創りだした遺伝学者　
イアン・マルコム　ジェフ・ゴールドブラム　カオス理論を主とする数学者
２０１８年７月公開

邦題は「炎の王国」となってますが、
原題は「Fallen Kingdom」
意味は「堕ちた王国」です。
これってイスラ・ヌブラル島が堕ちたという意味じゃなくて、
人間の王国が堕ちたという意味でしょうか？

ちなみにブルーは女の子で、四人姉妹の長女です

頭のいいブルーは人間に捕まったりせず、
子供もいっぱい産んで、賢く育てるんだろうな。

銀魂2 掟は破るためにこそある

時は幕末、
お江戸かぶき町に住む万事屋メンバー、銀時、新八、神楽の三人は、
仕事もなくお金もなく、家賃も払えないありさま。
そんな中、幕府の上層部を接待しなくてはいけなくなったキャバクラの、
助っ人依頼を受けます。
キャバクラ嬢となった銀時、新八、神楽でしたが、
そこに現れたのは天下の将軍徳川茂茂でした。
その後もバイトの行く先々で将軍と出くわし、
打ち首覚悟で接待する羽目になります。
一方、真選組には内紛が勃発、かってない危機に見舞われていました。
伊東鴨太郎が秘かに局長近藤勲の暗殺計画を企て、
真選組内部をかく乱していたのです。
伊東と犬猿の仲の副長土方十四郎は、
ヘタレオタク「トッシー」に体を乗っ取られて真選組を追われる始末。
土方は自分のプライドを投げ捨てて頭を下げ、銀時に助けを求めるのでした。
この騒動を陰で糸をひいている鬼兵隊率いる高杉晋助は、
将軍徳川茂茂の命を狙います。
お江戸はあちこちで大騒ぎ。
はたして銀時たちは、お江戸の町を守れるのか？

原作の「真選組動乱篇」と「将軍接待篇」を合体させた物語です。
合体に、ちょっとムリムリ感はあるなあと思いつつ、
でも個性的な面々が画面上で活躍する姿を観るだけで大満足。
あちらこちらにいいのか？というネタが入れ込まれているのも楽しい。
（ 全部はわからなかったけど・・・多すぎ！）
プロローグでの日本アカデミー賞へのあれやこれやは可笑しかったよ～。
そっか、たしかに旬くん、縁がなかったっけ。
後半、怒涛のように戦闘場面が続きます。
かっこよかったけど、シリアスというより、
様式美？まるで歌舞伎の見得を切っているふうにかっこよかったなあ。

クールなマヨラー土方十四郎と、　
やさしくてキレイな顔で超ドＳな沖田総悟　

原作通り、刀身についた血をぺろりと舐めるシーンもありました。

監督　福田雄一
坂田銀時　小栗旬　万事屋の店主
志村新八　菅田将暉　万事屋メンバー
神楽　橋本環奈　万事屋メンバー、宇宙最強の夜兎族
近藤勲　中村勘九郎　幕府特殊警察真選組局長
土方十四郎　柳楽優弥　真選組鬼副長
沖田総悟　吉沢亮　真選組一番隊隊長
伊藤鴨太郎　三浦春馬　真選組参謀
徳川茂茂　勝地涼　江戸幕府第１４代将軍
高杉晋介　堂本剛　鬼兵隊隊長
河上万斉　窪田正孝　千人斬りの万斉の異名を持つ
桂小太郎　岡田将生　銀時の盟友、攘夷浪士
平賀源外　ムロツヨシ　発明家
２０１８年８月１７日公開