あ・しねま・たいむ

今日も映画でまったり

パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊

2017-07-31 11:23:31 | 映画 2017
ヘンリー・ターナーは、
幽霊船フライングダッチマン号の船長になってしまった父ウィルの、
恐ろしい呪いを解く手立てを模索していました。
彼はイギリス領セント・マーティン島で、
天文学を説いたことで魔女呼ばわりされているカリーナに出会います。
カリーナは顔も知らない父が遺したと思われる、
ガリレオガリレイの日記を肌身離さず持っていました。
それが呪いを解く伝説「ポセイドンの槍」の手がかりだとわかります。
探し出すためには伝説の海賊ジャック・スパロウの助けが必要と知り、
ヘンリーは牢獄に忍び込み、捕えられているジャックに会って協力を要請。
そして、ヘンリー、カリーナ、ジャックの三人は、今にも水没しそうな船で、
伝説の宝「ポセイドンの槍」を探し求めて航海の旅へ出るのでした。 

原題は「デッド・メン・テル・ノー・テイルズ」
「死人に口無し」という意味だそうです。  


ジャック

運に見放され(自身に賭けられていた懸賞金は大暴落)
愛する世界最速のブラックパール号はボトルに閉じ込められています。
大事なコンパスさえ酒のために手放し、
そのせいでジャックを恨んでいるサラザールを、
魔の三角海域から解放してしまいます。.


サラザール

「海の死神」
カリブの海賊たちを絶滅させる「海の処刑人」として名を轟かせていましたが、
ジャック少年の策略で、
彼が率いるスペイン海兵とともに海の地獄「魔の三角海域」に幽閉されました。
その呪いから解き放たれ、ジャックの命を奪い、海賊も絶滅させようとします。


バルボッサ

秘術によって蘇った海賊。
いまは大海で勢力を拡大しており、船内は戦利品の金銀財宝で溢れかえるほど。
さらに強い力を手に入れようと、ポセイドンの槍を狙います。


ヘンリー・ターナー 

呪いによって幽霊船フライング・ダッチマン号の船長となった、ウィルの息子。
父を呪いから救い出すため、ポセイドンの槍を探す航海に乗り出していきます。


カリーナ・スミス

天文学者。
魔女の濡れ衣を着せられ、追われていました。 
幼い頃に生き別れた父親が残した、ガリレオ・ガリレイの日記、
その日記の謎を、天文学の知識を駆使して解こうとしていました。
その謎とは、ポセイドンの槍にたどり着くための方法だったのです。

ヘンリーとカリーナの若いカップルは、絵に描いたような美男美女です~。
カリーナの胸なんて、学者なのにやけに谷間が目立つ・・・
いや、だからどうだっていうわけではありませんが・・・・

しかし、さすがというか、毎度のことながら手間ひまとお金がかかってますね~。
それだけのことはありますが。
楽しかったし、笑ったし。
「カリブの海賊」世界に浸れました。
今回はウィルターナーの息子が相棒なのね。
ということは・・ジャック・スパロウは幾つになっているの?
アクションシーンが少ないように感じるのはそのせいかしらん。
で・・男はつらいよの寅さんみたいな役回りのような・・・。
第1作は2003年か~そうなってもしかたないのかな。 
が!サービス?
少年時代のキレッキレのジャック・スパロウが登場します。
少年ジャックは、息絶える直前の船長からコンパスを受け取ると、
船員を率い、サラザールを「魔の三角海域」へと引きずり込みます。
そのままサラザールは「魔の三角海域」で囚われの身となったのでした。
「魔の三角海域」へと引き摺りこまれてゆくサラザールを見送る、
少年ジャックの無表情な、冷たい顔がかっこいいのよ~。 
あんな顔で見送られたら、
そりゃあ呪いたくもなるでしょうよ 

監督 ヨアヒム・ローニング&エスペン・サンドリム
ジャック・スパロウ ジョニー・デップ カリブの海賊
ヘンリー ブレントン スウェイツ ウィル・ターナーの息子
カリーナ・スミス カヤ・スコデラリオ 天文学者 
アルマンド・サラザール ハビエル・バルデム 元スペイン海軍司令官
ヘクター・バルボッサ ジェフリー・ラッシュ アン女王の復讐号の船長 
ジョシャミー・ギブス ケヴィン・マクナリー 海賊船の船員
ウィル・ターナー オーランド・ブルーム ヘンリーの父
エリザベス・スワン キーラ・ナイトレイ ヘンリーの母
ジャックの叔父 ポール・マッカートニー 
2017年7月


今作では、
ポール・マッカートニーがジャックの叔父さんだという衝撃の事実が! 
第三作では、ジャックの父はキース・リチャーズと明かされましたが、
ジャック・スパロウの出自って、どんだけ凄いんだ・・・

ムーンライト

2017-07-08 12:25:13 | 映画 2017
犯罪が多発するマイアミの貧困地域で暮らすシャロンの人生を、 
あだ名をリトルと呼ばれていた子供時代、
多感な少年期のシャロン、
そしてブラックという通り名で暮らしている20代、  
の三部構成で描いた作品です。 

シャロンは、内向的で身体も小さく、学校でいじめられていました。
母親は麻薬中毒者で、育児放棄状態。
シャロンの居場所はどこにもありませんでした。
ある日、いじめっ子たちに追われていたシャロンは、
麻薬ディーラーのフアンに助けられます。
フアンは恋人テレサとともに、
シャロンの保護者代わりとなっていくのでした。

高校生になってもシャロンは学校で孤立していましたが、
幼馴染みの同級生ケヴィンにだけは心を許していました。
そしてシャロンは、ケビンに惹かれている自分に気づきます。 
しかし、ある事件が彼らの運命を変えてしまいます。

月日が流れ、大人になったシャロン。
身体を鍛え上げ、少年時代の面影はもはやありません。
アトランタでフアンと同じ、麻薬ディーラーをしています。
シャロンの元には母親からたびたび、
家に帰ってくるようにと電話がかかってきました。
無視していたシャロン。
そんなある日、ケヴィンから電話がかかってきたのです。


人種問題、貧困、LGBT、家族の問題と、
これでもかというくらい重いテーマが詰まっています。
でも、最初から最後まで、静かな空気が流れているような感覚です。
置かれている環境は理不尽でも、
シャロンは声高に抗議していないの。
内向的なシャロンの雰囲気そのままの物語です。 
でもだからこそ、考えさせられてしまいます。 

じつは、大人になってからのシャロン、
金のネックレスに金時計、金のブレスレットに金を被せた歯と、
金尽くしなのはともかく(笑っちゃったよ~)
あまりにも筋骨隆々の胸板厚いオトコになってまして、
いくら鍛えたといっても骨格が違うだろ~?と思ったけど、
和解したケヴィンに優しく抱きしめられた顔を見たら、
やっぱり内向的なシャロンの顔になっていて、
ああそうか、
あの厚い筋肉は心を守るための鎧だったんだね、
と思えました。

母親との再会のシーンもよかったなあ。

監督 バリー・ジェンキンス 
20代のシャロン〝ブラック〟 トレヴァンテ・ローズ
10代のシャロン アシュトン・サンダース
子供時代のシャロン〝リトル〟 アレックス・ヒバート
20代のケヴィン アンドレ・ホランド シャロンの幼馴染み
10代のケヴィン ジャレル・ジェローム
子供時代のケヴィン - ジェイデン・パイナー
ポーラ ナオミ・ハリス シャロンの母
フアン マハーシャラ・アリ 麻薬ディーラー 
テレサ ジャネール・モネイ フアンの恋人
テレル パトリック・デシル シャロンの同級生
2017年3月公開


フアンがシャロンに言った、
「月あかりの下、黒人がブルーに見える」

これがこの映画のタイトル「ムーンライト」に繋がるのですね。
印象的な言葉でした。

監督は、本作が2作目となるバリー・ジェンキンスです。
ジェンキンスは物語の舞台と同じマイアミ出身。
12歳の時に父親を亡くし、母親にも見捨てられた彼は、
劣悪な環境の中で血縁関係のない女性に育てられたのだそうです。
この「ムーンライト」は、監督の物語でもあるのでしょうか。

ピストルオペラ

2017-07-04 17:01:32 | 映画 2001
殺し屋組織の内部抗争に巻き込まれた、
女殺し屋の戦いを描いています。 

殺し屋組織ギルドの番付ナンバー2昼行灯の萬が殺されます。
同じ頃、ナンバー3の野良猫の元に、
ギルドのエージェント上京小夜子から仕事の依頼が入りました。
その仕事を遂行中、野良猫は手違いで、
ギルドの殺し屋生活指導の先生を殺してしまいます。
「ふたりのうちどちらかを消すのが本来の目的だったのでは?」
と助言するかつての殺し屋ナンバー1花田。
ギルド内部はいま揺れているらしい。
それから数日後、野良猫は上京に、
殺し屋ナンバー1で、ギルド内部を揺るがしている百眼の殺しを依頼されるのでした。


お目当ての沢田さんは、始まってすぐに登場。
お仕事遂行中に背後から撃たれ(卑怯な・・・)
東京駅のてっぺんから華やかに(?)転げ落ちます。
ここで「ピストルオペラ」のタイトルバック。
あ~・・・・・・(涙)
いやいや・・気を取り直して、本編観賞。

清順監督の作品は、
わかるのと、わからないながらもわかるのと、
わからないものがありますが、
これはわからないです~、とくに後半部分。
30年以上前の「殺しの烙印」の続き?別バージョン?
そんな作品なんだそうな。
だから「殺しの烙印」を先に観ておけばわかる・・・・
わけでもないらしい(笑)
わけがわからない映画を撮ったということで、
監督を首になったという因縁があるらしい「殺しの烙印」
でも今回のと両方観た方の感想を聞くと、
今回の「ピストルオペラ」は「殺しの烙印」よりもっと、
わけがわからなかったと。
う~ん・・・清順お爺ちゃん凄い。

ストーリーは、あるようなないような・・・
死がテーマなのかな?
死者の世界と生者の世界の境界が、まったくない物語です。 

しかし、白昼ピストルをバンバン撃って、
どこの国のどの時代の話だと思ってしまうけど、
主人公の野良猫は、オリンピックが終わったあとに生まれたと言ってたから、
日本なのね~、現代なのね~。
でもそれでは、殺しに拳銃を使ってたらまずいじゃん。
薬を使うとか事故を装うとかしないと。 
と考えてしまう私は、夢も浪漫もないか。


監督 鈴木清順
皆月美有樹 江角マキコ 殺し屋ナンバー3 通称野良猫
上京小夜子 山口小夜子 ギルド代理人
少女・小夜子 韓英恵
黒い服の男 永瀬正敏 殺し屋No?
白人の男 ヤンB・ワウドストラ 殺し屋No.5
車椅子の男 渡辺博光 車椅子の男 殺し屋No.4
りん 樹木希林
折口静香 加藤治子 元殺し屋
花田五郎 平幹二朗 元殺し屋No.1
東京駅の男 沢田研二 殺し屋No.2 
2001年10月公開



物語とはまったく関係ありませんが、
いや、関係あるのか・・・
りんさんが語る「浜辺に打ち上げられた鯨より大きい金魚の話」

樹木希林さんの語り口が上手過ぎて、
情景がくっきりと脳裏に浮かんでしまい、怖かったなあ・・・。
金魚の虚ろな目と、目が合っちゃったよ・・・。