人間の脳は、新しいものを好む「ネオフィリア」という性質を持っている。
地球上で人間だけが進化し繁栄したのは、人間がこの性質をもっていたからだといっても過言ではない。
これは裏を返せば、人間の脳にとっては退屈が一番の敵だということである。
「いつも楽しいことを探し出しているから、退屈なんてしないよ」という人はいい。
しかし、特に新しいことをするでもなく毎日を惰性で生きているだけなのに、退屈を感じなくなるとしたら、それはちょっと危険信号である。
退屈の空気の中に長い間浸っていると、人間の脳はだんだん退屈に慣れて成長がとまってしまう。
そうならないうちに、自分の退屈感を察知して、ネオフィリアを満足させる行動を新たに見つけ出すことが大切である。
僕の場合は、本を読むことでネオフィリアを満足させている。
本は読み始めれば、一瞬で違う世界に連れて行ってくれるものである。
僕は数冊の本を並行して読む癖があるが、これも1冊の本を読むのに飽きたら別の本を手に取ることが出来るという、退屈予防のための作戦だ。
脳は退屈するとどうしても、考えなくてもいいようなネガティブなことを考えてしまう癖がある。
退屈しないように生きていくことで、脳を健康に保つこともできるのである。
「脳と心の整理術」茂木健一郎 著
基本的に飽き症だとは思っているのですが、それも脳にとってはいいみたいですね。
ちなみに最近お風呂に浸かる時間が暇で仕方がないので浸かりながら本読んだりするんですが、こないだどれ位の時間なんだろ?
って試しに計ってみたら1時間近く経ってました(笑) さすがにいい汗かけます