人間は何歳になっても、筋力や体力を向上させることができる。
何歳であろうとも、運動を始めるのに遅すぎる年齢というものはない。
スポーツ医学の研究結果によれば、人は一日寝たきりでいると、筋力が3%低下し、一ヶ月なにもしないと30%もの筋肉が落ちてしまうという。
逆に、効果的な運動を半年つづけると、5歳若返るという。
僕もこのことを、実体験している。
60歳で引退を考えて不摂生な日々を送っていた僕は、500余メートルの山にも登れず、生活習慣病寸前だと医師に警告された。
その僕が、エベレスト登頂に向けて65歳から再び体を動かし始めた。
すると半年ほどで体力が戻ったことを実感したのである。
以前登れなかった山も、軽々と登ることができるようになっていた。
半年でこれほど違うものかと驚いた記憶がある。
そして、一年後には最悪だった血糖値などの数値もよくなり、体中に力がみなぎってくるのが自ら分かった。
じっとしているより、少しでも体を動かすことである。
自分にとって、楽しくて、心地よい運動を、ちょっとずつつづけることである。
でも、その運動のために、ほかのことを犠牲にするようではいけない。
また、疲れたらサボることである。
僕も大好きな食べ放題、飲み放題は止めずに、貫きとうした。
自分に都合よく考えながら運動をする。
それでもつづけることによって、効果は必ず出てくる。
大切なのはつづけることである。
最初はのんびり気分で15分ほど歩くだけでいい。
2~3日サボっても、ぜんぜんかまわない。
気にすることはない。
最初から気負いするのが、一番いけない。
自分にあれこれと規制をかけてしまったり、ムリな運動を始めても、持続は不可能なのである。
運動は、自分にとって都合のいいプランを立てることによって成功する。
『人生はいつも「今から」』三浦雄一郎
運動している実感として体動かしている方がやっぱり身も心も若返りますね。
年は「取る」ものではなく「重ねる」ものと言いますが、いつまでも若くありたいですね。