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中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

当然の報い

2009-09-15 09:47:07 | 身辺雑記
 多数の教え子の女児に対して性的暴行を繰り返していたとして強姦、同未遂、強制わいせつ、児童福祉法違反の罪に問われていた広島県三原市の43歳の元小学校教諭が、求刑通り有期刑としては最高の懲役30年の判決を言い渡された。

 この男は01年11月から06年7月の間に、勤務先の小学校舎内や自家用車内で、教え子の女児10人に対し、性的暴行を加えたり、服を脱がせてその様子をビデオカメラで撮影したりするなどのわいせつ行為を繰り返したとして、強姦罪46件▽強姦未遂罪11件▽強制わいせつ罪13件▽児童福祉法違反罪13件で起訴されていた。

 実際は教諭になって1年後から19年間にわたって起訴分も含めて27人に乱暴していたという。犯行にあたっては被害児童に、口外すれば「勉強やスポーツを教えない」「写真をばらまく」などと脅迫したという。行動を不審に思った校長や市教委から指導を受けた後も、犯行を繰り返していた。

 まったくやりきれない思いがする事件で、この男、性的異常者としか思えない。中には事件後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断された被害女児もあり、リストカットするようになったという。被害者の母親の1人は「100回死刑になっても許せない」と供述し、「子どもの一生はめちゃくちゃになった。(服役後に社会復帰するなら)被害者を傷つけた手を切り落として出てこい」などと厳罰を求めたという。過激なようだが親としては当然の感情だろう。前にも書いたが、私などはこのような犯罪には宮刑がふさわしいなどと思ったりするくらいだ。

 検察側は、「ゆがんだ性欲を満たすため教諭の立場を最大限利用した醜悪な犯行で、現行法上の最高刑が相当」と主張していたが、判決はそれを認めた。かねがね私は婦女暴行罪には厳罰で望むべきだという考えを持っている。この事件はましてや教師の立場を悪用した幼い女児に対する犯罪だから、最高刑は当然だ。無期懲役ではある期間が経過すると釈放されることがあるから、30年の有期刑は妥当と思う。これから70歳を過ぎるまで収監されて、自分の犯した罪がどれほど悪辣なものだったかを思い知るがよい。
 
 弁護側は懲戒免職されて社会的制裁を受けているし、再犯の恐れはないとして寛大な刑を求めているようだが、懲戒免職は当たり前のことだし、これまで長い間にわたって犯行を続けてきたことを思うと再犯の恐れはないというのは甘すぎる。時折弁護人というものは何を考えているのかと思うことがあるが、これもそうだ。