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中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

子どもらしさと子どもっぽさ

2009-02-09 11:33:13 | 身辺雑記
 下校する20人くらいの小学生達とすれ違った。4年生くらいらしかったが、2、3人が連れだって男の子も女の子も楽しそうに話しながら歩いている。男の子と女の子の2人連れもあるが、ニコニコしながら屈託なく話しているのが可愛かった。小学生くらいの子どもはエネルギーが溢れているようで元気いっぱいだ。家に帰ってから寝るまでどうやって過ごすのだろうと思った。
 列から少し離れて男の子が1人やって来た。道路わきにある鉄柵を傘でカチンカチンと叩きながら来たので遅れたらしい。その子は私の前に来るとちょっと立ち止まり、顔を上げて私を見て、大きな声で「はい、こんにちは」と挨拶した。見知らぬ子だったからちょっと虚を突かれたが、思わず笑顔になって「こんにちは」と答えると、その子はすぐに仲間達を追いかけて行った。そんなことは初めてのことで、どうしてその子が挨拶したのかは分からなかったが、何やらとても嬉しく、明るい気持ちになってしまった。

 
 電車の中で漫画誌(コミック誌と言うのか)を読んでいる男性をよく見かける。20年も前から見慣れた光景だが、その頃は20代がほとんどで、学生はともかくとして、新しいスーツ姿の若いサラリーマン風の男が漫画に見入っている姿には違和感を覚え、いつになったら卒業するのだろうと思ったものだ。どうやら卒業できなかった者もあるようで、近頃は30代、40代のサラリーマンが多くなっている。私の息子達は学生時代には読んでいた。卒業して社会人になると離れてしまったが、若い頃に身についた習慣から抜け出せないものも少なくないのだろう。
 漫画(コミック)を軽蔑しているわけではない。私も鉄腕アトムやサスケなどは好きだった。今では日本のひとつのサブカルチャーとして、学科を置いている大学もあるようだし、諸外国からも評価されているようだ。質の高い作品も少なくないと聞く。それはそれで良いのだが、電車の中で読まれているような紙質が悪く、印刷の質も良くないコミック週刊誌に掲載されている作品は、あまり上質のものではないのではないだろうか。それを読んでいるいい年をした男達の姿に何か侘しいものを感じるのは偏見なのだろうか。