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つれづれなるままに

旧社会党系議員 赤松広隆を糾す

2010-05-14 06:36:38 | 時事
むかし55年体制というものがあった。政治というものは自民党が行なうもので、最大野党であった日本社会党は、反体制勢力の鬱憤のはけ口とはなったが、国民の良識は社会党に政権をとらせるような愚は決しておかさなかった。

そして日教組による反日教育とは無縁な、戦前、戦中を経験した賢明で常識をわきまえたわが国の大人たちは、日米安保条約の意味と、沖縄に駐留する米軍の意味を正しく理解し、金権体質という負の側面をも承知しながら、日米同盟を堅持する自民党を信頼し、長年支持し続けて来た。

いっぽうで万年野党であった日本社会党と自民党はウラで手を結んでおり、意見の相違から、時折国会で激しく対立することもあったが、それも賢明な国民は茶番であることを見抜いていた。ようするに自民党は表面上は対立しているかにみえた社会党勢力を、おそらくはカネや利権の力で完全に取り込んでいた。
そのことはいわゆる金丸訪朝団として、自民党の当時の幹部たちが、当時社会党の書記長であった田辺誠とともになかよく金日成に会いにいったことで明らかとなった。ちなみに今をときめく小沢一郎や民主党の選対委員長の石井一もこれに参加していた。後に脱税で捕まった金丸信宅の金庫からは一千万相当の金塊がみつかったが、これに北朝鮮の刻印が記されていたことはあまり報道されなかった。
こうした無節操な金集めをする議員も自民党には少なからず存在したが、国民の多くは政治を任せるには自民党以外にありえないと考えていた。

ところが村山政権が阪神大震災への対応などで、あまりにひどすぎたことが国民に露呈し、国民が社会党に対して愛想を尽かしはじめた頃、良いタイミングで民主党が結党されたので、ちゃっかりとこちらに移籍して来た連中があった。こういう連中にとっては社会党から民主党に移って来たのは、ただたんに選挙がヤバくなってきたのが第一の理由であって単なる選挙活動、就職活動であった。

こうした連中たちの代表が、現在の鳩山政権の農相の赤松広隆や法相の千葉景子のような旧社会党系の閣僚たちのことである。かれらはもともと日本社会党において要職を務めた、いわば社会党のエリートであった。

こんかいの口蹄疫問題で旧社会党議員の赤松農相の本質が暴露されてしまった。彼はこの問題を耳にしていながら、対処をほったらかしてキューバのカストロの弟に会いにいってしまった。彼ら左巻きの連中たちにとっては、永遠のアイドルともいえるカストロ家の人物によほど会いたかったのであろう。

かつて2000年の4月から宮崎県と、北海道で口蹄疫の感染が発見されたときには、当時の政権は迅速に対応し、6月にはこの問題を無事収束させ、殺傷処分も七百数十頭におさえることが出来た。これは日本では92年ぶりの感染発見であったのだという。
調べてみると当時の首相は小渕恵三氏の死去により、内閣を継承した森喜朗氏であり、農水相は玉澤徳一郎氏であった。森氏といえばマスメディアのくだらない「神の国」発言バッシングで政権を追われてしまったことも記憶に新しい。しかし森さんは少なくとも口蹄疫発生に対しては正しく対処して、被害を最低限度に抑えたのであることはいうまでもない。

当時農相であった玉澤氏は、調べてみると村山政権において防衛庁長官を務めており、「第三次世界大戦に備えるべく、軍備増強は必要不可欠」と主張されるようなかたであったという。反軍思想をもった村山政権において、実にバランスのとれた組閣であったのではないか、当時の政治家たちの良識を思うと感慨深いものがある。

ところが今回の感染では昨日で7万8千頭の殺処分数が、今朝にはすでに8万頭を超えてしまったという。
http://www.asahi.com/national/update/0513/SEB201005130065.html

これをパンデミックと呼ばずしてなんというべきだろう。

私が農相であれば(おこがましいが)4月20日の時点で、10年前の発生時に対処に当たった省内の役人を呼び出し、相談し、ただちに対策本部を立ち上げれば問題は総て解決したはずだった。わずか10年前のマニュアルを踏襲すれば収束する簡単な行政問題であった。それを放置して連休の遊びにいってしまった大臣を無能といわずしてなんと呼ぶべきであろう。
農相の留守を受け持ったのはなんと社民党党首の福島瑞穂であったという。
http://www.pjnews.net/news/652/20100509_4

これが事実なら、被害を大幅に拡大させた。

反軍思想を持った彼女が口蹄疫を封じ込めるための自衛隊出動に反対したことは想像に難くない。やっていることは阪神大震災の時の村山富市とまったく同じである。歴史は繰り返す。

鳩山首相にしても彼はツイッターをやっているのだろう。その気になれば宮崎の知事や議員や関係者の声、被災者たちの惨状が、それこそ文字通り(携帯で)手に取るように解るはずである。これではツイッターをやっている意味が全くない。これにたいして動かなければ、首相をやっている意味など皆無である。

それにしてもテレビのニュースにおいての口蹄疫問題の取り扱いが極端に少ないように思う。解せない。

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